おがみむし (角川ホラー文庫 え 2-3)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年9月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043838035
感想・レビュー・書評
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シュールなホラー「おがみむし」と、純愛スペクタル(らしい)「くくしがるば」の二作収録。
「おがみむし」の独特な雰囲気は好きですね~。冒頭からなんだこの展開は、と度肝を抜かれます。この理不尽さが素敵。
一方で「くくしがるば」は、なんとまあ凄いとしか。数々のギャグを交えながらのとんでもないストーリー。ぐいぐい読まされました。ぶっとんだ笑いに流されながら、一方でぞくりとさせられる部分もまたあったり。一応ホラーと言えないことはないか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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今回エログロ感は薄めですが相変わらずセンスの塊です。収録されているもう一つの短編「くくしがるば」がキメッキメです。
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2015年、26冊目は、毎年恒例の再読月経てのモノ。
個人的、第二期ホラーブームの代表作家、遠藤徹。
言葉遊びもココまで来ると……。
表題作は独自の世界観の範疇のモノ。
そして、「くくしがるば」は……。
個人的には大好物!ただ、遠藤徹好きや、ホラー期待した読者には「肩すかし」、いや、「猫だまし」なヤツ。
コレを腹だたしく思うか?滑稽に思うか?が評価の分かれ目。
自分は圧倒的に肯定派❗❗❗ -
『姉飼』の時からそうなのだが、この著者は不思議な世界を作るのが上手い。幻想的な世界観は恒川光太郎氏のようでもあるが、恒川氏ほどにはその発想を生かして物語を描ききれていないように思う。本作もアイデアは面白いがよくわからないままであった。ただ、支配と隷属の関係が居心地がよく抜けられないということを表したラストについては興味深い。
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「耽美ホラー」と名づけるのか。
解説でもある通り、まさに紙一重の小説。
「姉飼」に続き、その境界線を行ったり来たりしながら、
揺すぶられる快感に耽溺した。 -
収録作品「くくしがるば」読んでみてくれ、お願いだから!
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表紙は再び七戸優さん!
しかも帯に「私の心臓を丸呑みして男はいった。「これが恋というものなのだ」」とあってそこにずきゅんときて買いました。
思ったような雰囲気ではなかったが、「おがみむし」も「くくしがるば」もページをめくる手が止まりませんでした。「くくしがるば」読みながらずっと「なんでやねん」ってつっこんでた(笑) -
O嬢の物語、序盤の「バルバドスの反抗」を思い出した。
従属することは必ずしも不幸ではないのだろう。人は何かに従属しているのだから。 -
くくしがるばが非常に面白かった。
おがみむしのほうは解説読むまで理解できませんでした!