美丘 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 7086
感想 : 705
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043854028

感想・レビュー・書評

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  • 高校生の時に表示に惹かれて読んでみた。
    表示負けしない作品でした。
    ちょっとセンチメンタルな気分の時におすすめです。

  • 2021.07.05

  • 不治の病の美丘と、少し優柔不断だが芯のとおった太一が描く濃密な恋愛。将来の大きな不安の中、今という時間を全力で生き、立ち向かっていく姿に心を打たれて号泣(´;ω;`)

    美丘と太一という魅力的な二人の行動によって、命や健康や若さや時間など色々な大切さをあらためて感じた。

  • 自由奔放な女の子、美丘。彼女はクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患しており、太一と同棲後に発症してしまう。恐ろしいスピードで進行する病状。やがて最後の時を迎える。ラストは号泣かと思ったが意外にそうでもなかった。でも、いい話でした。

  • 石田衣良さんのエッセイが好きなので小説も読んでみた。大学生の話なので、自分のことと重ねながら物語に入っていけた。仲のいい友達グループとか恋人とかいいなーと思いながら、ところどころ貫くような言葉も挟まれていて、楽しむこともできたし、考えさせられることもある本だった。すごい切なく、驚いて、明るく、しんみりする本だった。

  • 耽美的な文章は嫌いじゃない。
    結構美しく読んだ。
    が、結局私は性に対しての信頼感があまりに足りないために、この人の物語を楽しめる素養がないんだと今回気付いた。
    この人の話は性をキラキラと認識してないと正しく味わえないんだな。

  • いつもの5分の1くらいのペースでしか進まなかった。10代の頃にこういうお話を読むと感情移入し過ぎて堕ちてしまう事があった。流石にこの歳ではそのような事はないが、人が亡くなる話は苦手なのかもしれない。

  • 岸見一郎の『人生は苦である、でも死んではいけない』で紹介されていた文章が素敵だったので、手に取りました。

    心に響くセンテンスやフレーズがいっぱい‼︎

    病と死を扱っているのに、熱い涙と共に、心のピュアな部分が加速的に広がり、読後、幸せなエネルギーが満ちてくるなんて・・・嬉しい誤算でした。

  • 病気で人が死ぬというストーリーはドラマや映画にありがちで、今までそういったもので泣いたことはなかった。去年母が病気になり自分にとって病気が身近に感じられるようになったせいか、ラストは涙なしでは読み進められなかった。
    1人の少女が真正面から死に立ち向かう姿が描かれており、闘志のようなメラメラした感情に心を打たれた。自分や愛する人が同じ病気になった時、どんな風に余生を過ごすのか想像しただけて泣けてしまった。そして太一のように美丘との約束を守れるだろうか。
    今まで当たり前だと思っていたことにもっと感謝して、声に出して人に伝えていきたい。
    1日であっという間に読んでしまったが、辛いことがあった時に読み返したい。

  • 生きれるって奇跡的で凄いことなんやなって
    "人生は火のついた導火線"

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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