三毛猫ホームズの大改装 (角川文庫 あ 6-234)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043870240

作品紹介・あらすじ

かつて不良で、今は改心し片山刑事の彼女を自称する立石千恵。彼女の父でマンション改装工事計画推進に利用されているみつぐ。雑誌編集長に抜擢された窓際編集者の平栗悟士。3つの”大改装”が事件に!?

感想・レビュー・書評

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  • マンションの改修をめぐるトラブルから殺人へ。
    現実でもありそうな話だった。反対住民に対しての報復ではないけれど、業者や(最悪ヤクザや暴力団)最悪の想定をしなければならないのか、住民にとっての居場所を奪うようなことが突然身にふりかかりそうな話だった

  • チャプター毎に違う人物の視点から描かれているのでかなり読みやすかった。
    一つの大きな問題からいくつもの事件が重なっていくのでどんどん読み進めてしまって1日で読み終えた。
    最後の最後でまさかこの人が犯人なのか…という驚きがあり、その動機もまた考えさせられた内容だった。

  • タイトルの通り、様々なリニューアルが行われる。丁度自分の人生もリニューアルするターニングポイントだったので、運命の巡り合わせとはこのことかと思った。しかしもちろんホームズや片山兄弟、石津刑事の活躍はそのままである。

  • 久しぶりによくまとまっているというか、不条理感がなく面白かった。マンション地上げ問題も社会的で興味深かったし、狩谷夫婦が鮫田達に一泡吹かせようとしたのも爽快だった。でも最後の狩谷夫婦を殺しちゃうのは切なかった。融通が利かない阿部さんはサラリーマンのサガだけでなく、発達系の人だったんだろうなぁ。この時期、そういう人が目立ってきたんだろうか。ここでせっかく助かった狩谷夫婦を殺しちゃうのも赤川次郎なんだよなー。どうせなら悪党・鮫田達を殺しちゃえばいいのに。

  • 雑記のリニューアルと、マンションの大幅改装。2つを巡る事件をホームズが解決。

  • う~ん、これはどうだろう?
    悲惨な殺人事件を、明るく軽く「ニャー」の一声で済まされても…ちょっと…。
    三毛猫ホームズに甘い私でも、なかなかに受け入れ難い。

    事件の重さに対して、あまりにも軽い登場人物たちの対応が、この作品に限っては、私には耐えられなかった。

  • 読書録「三毛猫ホームズの大改装」3

    著者 赤川次郎
    出版 角川文庫

    P13より引用
    “しかし、もともとデッサン力のない立石の漫画は、アイデアが
    切れると、全く面白味が失くなって、またいくらでも替りのきく
    ジャンルだった。”

     目次から抜粋引用
    “改装
     委任状
     心中計画
     恨みの日
     自首”

     警視庁捜査一課の刑事とその妹、そして三毛猫ホームズの3人家
    族を主人公とした、長編ミステリー小説。人気シリーズ第34弾。
     苛烈な性格の社長に呼び出された窓際編集者、社長からくださ
    れた命令は…。

     上記の引用は、仕事の無くなったマンガ家についての一文。
    20年程前には連載を五六本持っていたと書かれているのに、文庫
    化などはなされなかったのでしょうか?こんな風に仕事を無くして
    しまわないように、基本のデッサン力は常に磨き続けたほうがい
    いのかもしれませんね。ソロバン勘定ばかりしている人達に使い
    捨てにされてしまわないように、地力を積み重ね続けたいもので
    す。

    ーーーーー

  • 雑誌と集合住宅の大改装を題材に、複雑な殺人事件を扱っている。
    現代社会の課題と、人間性を主題にしている。

    深刻な問題を、三毛猫ホームズという飼い猫と、晴美さんという片山刑事の妹の存在が、軽い雰囲気で題材を洗い流している。

    課題を真剣に考えることもできる。
    軽い読み物として読み流すこともできるかもしれない。

    ps.
    作者の意図は、読みきれていない。

  • マンションの立ち退き問題と雑誌のリニューアルの問題が絡み合う物語。一気に読み終えた。最後のオチも上手い。

  • 義太郎、女子高生にかつあげされる!?(*´v`*)

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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