幽霊詐欺師ミチヲ2 招かざる紳士淑女たち (角川ホラー文庫 く 2-2)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043944637

作品紹介・あらすじ

今晩、寝室に次々と女(幽霊)がやって来る。お前は彼女たちを抱きしめ、一人残らず昇天させてやるんだよ-図らずも幽霊詐欺師の道を歩き始めたミチヲは、怪しげなホテルで出会った謎のイケメン・サカキに恐怖の「幽霊夜這いゲーム」を仕掛けられる。サカキに寝とられた最愛(!?)の幽霊マミコを取り戻すため、ミチヲはやむなくゲームに挑むことになるが…かくしてミチヲの最悪の一夜が幕を開ける!シリーズ戦慄の第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 続くとは思わなかったので、2巻が出てるのを知った時はテンションが上がった。1巻の勢いには叶わないが今回も相変わらずの面白さ。
    前半は霊感商法で生前まさにその霊感商法の詐欺師だった霊に詐欺をふっかける。後半は訳あって見た目も性格も様々な女幽霊を失恋させていかなければならないミチヲだが、グラマラスなブロンドヘアー、アキバメイド、コスプレイヤー、骸骨女子・・・など振る相手のバリエーションが豊か。
    今回の敵役、サカキの過去はいつか語られるのかと期待していたが、残念ながらこの巻のみの登場となるようだ。

  • 3件目。読んでて「カタリは何故ミチヲを使い続けるのか?」という疑問に『土壇場の誠意力がはんぱない』とのお答え。ツクヨミの信者に効くほどのトークの才能もあるよねミチヲ。
    4件目。「死者を殺す」というミシェル一味ですが、正直全部カタリの嘘だと思ってましたよ。まさかのNTR展開はキツイなぁと思いましたが、サカキのチョイスを見るととんだ博愛主義者じゃねーかと。ネジがズレてるけど基本悪人ではないような。 そして雰囲気に呑まれてまたもやマミコさんをひきとってしまうミチヲ。浮気もチゲ鍋のテクニックだよ!

  • カタリの苦手とする人物のチームとその曰くありげな背景に興味津々。霊身売買、殺傷、タラシ…カタリと対応ベクトルが違う面々だが、何やら抱えるものが重そう。最後まで語られるかなぁ^^;
    ミチヲは今回かなり頑張った!マミコさんをサカキに盗られてからの彼女への執着は何だかよくわかんないけど凄まじい。それでいいのか~?と思うけど、この業界にどっぷり浸かっちゃった彼だからこそ、その想いがフクザツに変化したのかも。どうケジメをつけるのかが見どころですw

  • 前巻に比べてコメディレベルが高かった。そして、新しいキャラも出てきて賑やかになってきた。スケキヨの関西弁はかなり強烈である。っそして、新しい登場人物の中には、カタリさんの苦手な方も。カタリさんが苦手なだけあって、カタリさんよりも一癖二癖ある。マミコさんのヒロイン度も上がって、面白かった。

  • 幽霊相手の詐欺団・ミチヲ&カタリのシリーズ第二弾。
    幽霊のインチキ教祖に,幽霊相手のジゴロ&カタリのライバル出現と,前作以上のボリューム。
    シュールで笑えるが,それだけじゃない期待感がこのシリーズには感じる。

  • ホラー小説でこんなテンポいい会話して・・・

  • もう、ホラーっていうかコメディー。「くけああ!」

  • 一瞬ツイッターで騒がれていたもの。
    もはやゲテモノ扱い。
    バカバカしさとシュールさで、失笑。
    表紙絵の青年はかなりカッコいいので、本文とギャップが・・・。

  • 2巻。今回も中編2本。霊感商法詐欺師に霊感商法をふっかける「神のいる町」と、幽霊夜這いゲームをする羽目になる「招かれざる客」。

    「神の〜」は霊感商法と言っても、あまりその辺の駆け引きのようなものはメインに無く、相手も後半以外は綺麗な外観をしているし、スプラッタ描写があまり無い所為か、オチ的にも珍しくちょっと綺麗な印象。その分カネコが存分にミチヲを汚してくれておりますが(苦笑)。

    「神の〜」から謎の人物ミシェルが絡み始め、「招かれざる〜」ではぽんぽん丸、そしてゲームを仕掛けてくるサカキなど、今後も登場してきそうな新たなキャラクターが登場。マミコさんもちゃんと居ります。

    スプラッタ描写がちょっと笑えてきたり、ミチヲも霊に耐性がついてきて余裕が出てきたり(泣きすぎだけど)、ミシェル達が絡む事でカタリの立ち位置がはっきりしてきたりして、物語としての抑揚がついて面白くなってきた。

  • 1作目が面白く続きということで一気に読んでしまいました。

    1作目よりもかなりお笑い要素があり、ホラー小説で初めて声出して笑いましたよ(笑)
    カタリさんに対するミチヲの返答が面白くてホラーっていうのを忘れるくらい。
    ドSなカタリさんの因縁の相手が出てきたり、カタリさんがちょっと優しさを見せたり。

    相変わらずミチヲの惨めさに、この人はもうと思いつつ可愛い。
    詐欺師スキル(話術スキル?)が上がっていきつつあるけれど、ミチヲ君はミチヲ君でした。

  • ミチヲがまた色々やっちまってるなぁ…
    暴走気味なミチヲの詐欺はたまに大丈夫か心配になります。
    どんなにグロテスクな容姿の幽霊でも、ちょっとした仕草の表現がめっちゃ可愛らしく思える時がある…不思議です。そしてカネコの匂いの描写にゔっとくるものがあります。どんだけ臭いのカネコ。

  • ホラーどこいった?完全にコメディになってたwカタリが途中まで非道すぎて好きじゃなかったんですが(ミチヲが可哀想すぎてw)後半で一気に好感度うpでした。ミチヲも経験値めちゃくちゃ上がってる!新しい対立勢力も出てきて、続きが楽しみです。

  • 今晩、寝室に次々と女(幽霊)がやって来る。お前は彼女たちを抱きしめ、一人残らず昇天させてやるんだよ――図らずも幽霊詐欺師の道を歩き始めたミチヲは、怪しげなホテルで出会った謎のイケメン・サカキに恐怖の「幽霊夜這いゲーム」を仕掛けられる。サカキに寝とられた最愛(!?)の幽霊マミコを取り戻すため、ミチヲはやむなくゲームに挑むことになるが……かくしてミチヲの最悪の一夜が幕を開ける。シリーズ戦慄の第2弾。

  • 今回は新しい登場人物が。
    それもかなり怪しく因縁あり。
    これからの絡みも気になる。

    カタリたちの裏家業も段々とわかってきてますます楽しみ。

  • 前回から続く幽霊相手の詐欺師シリーズ。続いてくれて本当によかった!更に加速して面白くなってきました。個人的にもうミチヲが可愛くてしょうがない。腐女子としてはカタリ×ミチヲですが、それをのぞいてもこの先はどうなるのか楽しみなお話です。

  • 本屋に行ったらまさかの続編が出てたので早速購入 
    今回の方が前回よりグロさは和らいだかな? 
    もちろんホラーな部分もあるんだけど、コミカルなとこも多くて、ミチヲくん(というか作者)の言葉のチョイスに笑わされる 
    ツッコミが私にはツボ 
    カタリさんは今回もドSでかっこいいけど、優しい一面も見れて良かった 
    何より今回は敵チームのような人たちが出てきたのでまだまだ続くということなんですね
    敵側は皆個性ありすぎで今後どうなるのか楽しみ

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著者プロフィール

黒 史郎 (くろ・しろう)

小説家として活動する傍ら、実話怪談も多く手掛ける。「実話蒐録集」シリーズ、「異界怪談」シリーズ『暗渠』『底無』『暗狩』『生闇』『闇憑』、『黒塗怪談 笑う裂傷女』『黒怪談傑作選 闇の舌』『ボギー 怪異考察士の憶測』『実話怪談 黒異譚』『川崎怪談』ほか。共著に「FKB饗宴」「怪談五色」「百物語」「怪談四十九夜」「瞬殺怪談」各シリーズ、『未成仏百物語』『黄泉つなぎ百物語』『ひどい民話を語る会』など。

「2023年 『横浜怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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