- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043944682
作品紹介・あらすじ
学校には不思議な話がつまっています。湊かなえ、古橋秀之、森見登美彦、有川浩、小松左京、平山夢明、ジョー・ヒル、芥川龍之介……人気作家たちの書籍初収録作や不朽の名作を含む短編小説集!
感想・レビュー・書評
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多くの作者のショートストーリーが入っており、楽しめた!
最後まで読むと、あっ!そういう事か、と納得する話や、また不思議な世界を少し覗いたような感覚になる話も多く、それぞれの作者の特色が出ていて良い読書時間を過ごせた
特に面白かったのが、平山夢明さん。続きがぜひとも読みたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
インコ先生 湊かなえ
三時間目のまどか 古橋秀之
迷走恋の裏路地 森見登美彦
S理論 有川浩
お召し 小松左京
テロルの創世 平山夢明
ポップ・アート ジョー・ヒル(大森望 訳)
保吉の手帳から 芥川龍之介
解説:学園ワンダーランドへようこそ 大森望
再読しようと思ったら売ってしまっていたらしく、再購入。
平山夢明先生の「テロルの創世」は、デュアル文庫の「少年の時間」にも収録。
病気の為に使えなくなった臓器を取り替える用のクローンを育てる人々の話。
12歳になった人間から消えていく、小松左京先生の「お召し」も面白い。 -
前半は面白くスラスラ読めたけれど、後半は私向きじゃない(--;) 不思議な話は好きだが、ほのぼの系が良い
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表紙の雰囲気から、自分は想定読者からほど遠いと思い、このシリーズは未読だった。でも本作はモリミーが載ってるし、やっぱり気になるので、娘が読むからと言い訳しつつ(誰に?何故?)購入。
まず驚いたのが最初の湊かなえ「インコ先生」。こんなのも書くんだ。一連のベストセラーは苦手だけれど、これはあざやか!こういうアンソロジーの巻頭作にぴったりだと思った。
一番良かったのは小松左京「お召し」。半世紀近く前の作品なのに、そしてアイディアは古典的なものなのに、全く古くさくないのがなんともすごい。SFならではの感動があって胸が震えた。小松作品はあまり読んでこなかったが、こういうのがあるなら読んでみなければ。
古橋秀之「三時間目のまどか」も爽やかな読後感で好感度大。モリミーはご愛敬、ということで。とりあえずこのシリーズは最初から読むことにしましょう。 -
森見登美彦「迷走恋の裏路地」、有川浩「S理論」は書籍初収録
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ある日突然中学生以上の大人が消える、小松左京の「お召し」、"影(オンブル)"と呼ばれる子供たちの秘密とこの世界の真実が明かされていく、平山夢明の「テロルの創世」、風船人間の友だちを描くジョー・ヒルの「ポップ・アート」が面白かった。
森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」のサイドストーリーが収録されており、本編を読みたくなった。
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豪華ラインナップで贈る、傑作短編の競演!
学校には不思議な話がつまっています。湊かなえ、古橋秀之、森見登美彦、有川浩、小松左京、平山夢明、ジョー・ヒル、芥川龍之介……人気作家たちの書籍初収録作や不朽の名作を含む短編小説集! -
ジョー・ヒル作品が読みたかったので、借りてみた。ホラーを期待してたら、全編通して甘酸っぱい作品でした。
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2017年4月12日読了。不思議SFアンソロジーシリーズ第4弾、「午後の教室で何かが起こる」というシチュエーションを集めた本。昭和文豪の時代から現代にいたるまで「教室」という状況は共通体験として通過してきているわけで、その時点ですでに「時空を超えている」という気がする。芥川龍之介作品はさすがに現代とは感覚が違うが、小松左京作品などは普通に「同時代に書かれた面白い小説」として読めるのが凄い。古橋秀之作品(これを読んでみたかったのがきっかけ)は確かにライトノベルなのだが、目の付け所や話の展開の自然さ、オチの爽快感など非常にレベルが高く楽しめた。
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もともと芥川龍之介の短編がなぜか大森望監修のSF短編集に所収されている違和感で手に取ったのである。しかしながら、芥川龍之介のその短編「保吉の手帳から」は5つのエピソードからなっているが、いずれも解説が必要なほどピンと来るものがなかった。大森望の解説を読んだら思ったとおり、この中の「午休み」というエピソードが幻想的というか怪談的というか、精神疾患者の妄想のようなエピソードなのが所収の理由であった。
芥川龍之介の作品はともかく、その他の作品にも魅力は大いに感じた。さすが大森望である、ぼくの趣味をよく理解している。
冒頭の湊かなえのショートショートは先程の芥川龍之介の作品にも通じるファンタジーが込められていておもしろいし、有川浩もラブコメではなかったが短めのミステリーながらおもしろい。
またスティーブン・キングの息子ジョー・ヒルの作品もいろいろ考えさせられる内容になっていて、さすがというしかない。
さらには平山夢明の作品もここ最近よくあるクローン技術によって産み出された生命の意味を問う内容となっていて感慨深い。
一番気になったのは古橋秀之と小松左京のそれぞれの作品だ。古橋秀之のライトノベル的な文体と小松左京のひと昔前のジュブナイル的な文体が対比されていておもしろい。それにつけても小松左京の作品はいま読んでもおもしろい。「星を継ぐもの」を読んだ直後なので尚更感慨深い。
あ!忘れてた。森見登美彦の作品。「夜は短し歩けよ乙女」のサブストーリーだったが、いろいろ思い出してしまって本編が途中だったのでまた読み返している次第である。 -
好きな作家さんが何名かいたので読んでみたものの、SFが多くてちょっと苦手でした。