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- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043944897
作品紹介・あらすじ
明治維新でなぜ皇族は急増したのか?戦後、11家が皇籍離脱した「宮家」は、江戸時代には4家しかなかった。500年以上も遡らなければ天皇とつながらない人々は、なぜ「皇族」になったのか。明治天皇の意図、伊藤博文の狙いとは。徳川方についた北白川宮、首相になった東久迩宮、南京事件でGHQに尋問された朝香宮など、知られざる皇族たちの素顔を浮き彫りにし、皇族制度の誕生から消滅前夜まで、日本近代史の裏側に迫る。
感想・レビュー・書評
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事実の分析のためだろうが、やたらに事実の羅列が多く、読みにくい。
最終章も、結局東久邇宮の経歴をつらつらとならべただけで、何を主張するためのものかが分からない。
事実の集積としては立派か。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明治維新後に新しく作られた宮家に関してのノンフィクション。全体としては皇族による明治、大正、昭和史といった趣になっている。
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作者は近代の皇族・華族に関する著作を多く手がけ、本書は同名の単行本の文庫化。
国家の藩屏としての皇族達がどのように拡充され、また特に旧日本軍においてどのように優遇されてきたかが如実に表されており、勉強になる本です。
制度を作る側にあった伊藤博文ほかの元老たちの苦悩、あるいは高松宮殿下が軍隊にあって自らへの厚遇にいらだちを強めていたさま等、かなり意外なエピソードも多く、近代皇室史を知る上では是非読むべき一冊と思います。
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