江戸の高利貸 (角川ソフィア文庫)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044000714

作品紹介・あらすじ

蔵米取の旗本・御家人1万数千人を相手に、俸禄米を対象とする高利貸金融をわずか百人ほどで独占した札差。金を貸した恩を利用し、返済不能にして証文を書き替えさせ、最後の月はひと月分二重取りまでして莫大な利益を得ていた。しかし、幕府の基盤を揺るがすこのシステムは永くは続かなかった。高利貸の成立と繁栄、武士の困窮と借金棒引きの歴史を丁寧に解説。粋や通の文化を生んだ札差から、知られざる江戸の姿を描き出す。

【目 次】
ニッポン高利貸資本論
 現代の高利貸
 江戸の高利貸

札差の登場
 蔵米取と札差
 蔵宿師VS対談方

十八大通
 幕府の札差援助
 御蔵前馬鹿物語
 堕落する旗本・御家人

棄捐令
 借金帳消しの画策
 棄捐令発布

文化・文政の繁栄と天保改革
 札差株の下落
 化政期の札差文化
 天保の札差改革

維新、そして滅亡
 蔵米取の消滅と札差業
 
江戸札差一覧

あとがき

『江戸の高利貸』を語る

著者プロフィール

1934年東京生まれ。立正大学名誉教授。専門は近世民衆史。地方史研究協議会委員、東京都下の文化財保護委員、江戸東京博物館都市歴史研究室長などを務める。著書に『百万都市 江戸の生活』『百万都市 江戸の経済』(角川ソフィア文庫)など。

「2017年 『江戸の高利貸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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