狼の義 新 犬養木堂伝 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044007652

作品紹介・あらすじ

第23回(2019年度)司馬遼太郎賞受賞作!「極右と極左は毛髪の差」(犬養毅)日本に芽吹いた政党政治を守らんと、強権的な藩閥政治に抗し、腐敗した利権政治を指弾し、増大する軍部と対峙し続け、5・15事件で凶弾に倒れた男・犬養木堂。文字通り立憲政治に命を賭けた男を失い、政党政治は滅び、この国は焦土と果てた……。戦前は「犬養の懐刀」、戦後は「吉田茂の指南役」として知られた古島一雄をもう一人の主人公とし、政界の荒野を駆け抜けた孤狼の生涯を圧倒的な筆力で描く。最期の言葉は「話せばわかる」ではなかった!? 5・15事件の実態をはじめ、驚愕の事実に基づく新評伝。「侵略主義というようなことは、よほど今では遅ればせのことである。どこまでも、私は平和ということをもって進んでいきたい」(1932年5月1日、犬養首相の日本放送協会ラジオ演説より)真の保守とは、リベラルとは!? 明治、大正、昭和の課題を、果たして私たちは乗り越えられたのか?? ※本書は2019年3月に小社より刊行された単行本を文庫化したものであり、2017年に逝去された林新氏が厳格なノンフィクションでなく、敢えて小説的な形式で構想し、着手したものを、堀川惠子氏がその意志を受け継ぎ、書き上げたものです。【目次】序章 古老の追憶 第一章 戦地探偵人第二章 政変とカミソリ官吏  第三章 憲法誕生第四章 帝国議会の攻防第五章 国粋主義の焔第六章 孤立する“策士”第七章 革命第八章 「憲政の神」第九章 「神」の憂鬱第十章 普選の代償第十一章 見果てぬ夢第十二章 最後の闘争第十三章 テロルの果て終章 五月の空    あとがき文庫版あとがき主要参考文献解説 橋本五郎

感想・レビュー・書評

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  • “常識”に修正を迫る、優れた評伝 | レビュー | Book Bang(本の旅人 2018年5月号 掲載)
    https://www.bookbang.jp/review/article/567208

    司馬遼太郎賞に堀川惠子さん「狼の義 新 犬養木堂伝」 夫の遺稿もとに完成、「真っ向勝負の物語」 |好書好日(2020.03.02)
    https://book.asahi.com/article/13168453

    「狼の義 新 犬養木堂伝」林新 [角川ソフィア文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322302001459/
    (単行本)
    https://www.kadokawa.co.jp/product/321711000180

  • ふむ

  • ノンフィクション作家さんによる記述で、複雑な政局や時代背景でもわかりやすく、感情移入して読むことができました。以前に原敬の小説を読んだことがあったので、二人を対比してみることができて面白かったです。

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著者プロフィール

1957~2017。慶應義塾大学経済学部卒。NHKエグゼクティブ・プロデューサーとしてNHKスペシャル、大型企画を担当。「ドキュメント太平洋戦争 第4集 責任なき戦場 ~ビルマ・インパール~」(文化庁芸術作品賞)「家族の肖像」(ギャラクシー賞受賞)「世紀を越えて」「JAPANデビュー 天皇と憲法」など近現代史に造詣が深い。著書に『よみがえる熱球 プロ野球70年』(集英社)、『日本人と象徴天皇』(共著・新潮社)。

「2019年 『狼の義 新 犬養木堂伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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