知っておきたい「食」の日本史 (角川ソフィア文庫 N 102-5)
- 角川学芸出版 (2009年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044064129
作品紹介・あらすじ
古代のモダン食品だった団子、大仏とソラマメの意外な関係、豆腐料理が大変身したおでん、イスラームの菓子だったがんもどき、下魚として嫌われたマグロ、ハクサイと日清戦争など、思わず「ヘエー」と驚く身近な食材と料理にまつわるウンチクを大公開。『「食」の世界史』の著者が、世界の動きとともに日本の食文化がどのように組み替えられてきたかを語る、雑学的な一口話としても読みごたえのある、歴史と文化の面白日本史。
感想・レビュー・書評
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暮らし
歴史 -
昔からあるかと思ったらけっこう新しかったり、最近のものかと思ったらけっこう古かったり。面白かったです。
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新書文庫
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山海に囲まれ、四季による旬を有し、清水に恵まれた島国・日本。食資源が豊かなれば、狩猟・採取に始まり、やがて朝鮮半島からコメが伝来して農耕が栄える。奈良時代末には獣肉の摂取が禁じられ、コメを主食とし、魚介と山菜を副食とする食文化が確立する。世界各国を魅了し、世界貿易産品のルーツであるコショウは、どの国でも飛びつくだろうと琉球の交易船が日本に運ぶ。ところが、肉を摂らず魚を摂る日本ではショウガ、サンショ、カラシでこと足り、コショウは薬に用いられる程度だった。これは日本史にとどまらず、世界史を学んでいるに等しい。
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1月7日読了。日本料理や和食にて使われる食材の起源・歴史などを紹介する書。資料性よりも娯楽性重視、読んで「へー」とうなるトピックが満載で実に面白い!東西に細長く、海と山が満載でもともと複雑な食文化を持っていた日本に、鎖国以降に海外より押し寄せた食材・料理法が影響を与え、「組み換え」が発生して日本の食卓に取り込まれていく過程、また江戸の町人文化が「粋」「流行り物好き」「見栄っ張り」などの精神性から新しい食のスタイルを生み出していく過程が大変スリリング。日本のような島国で南米由来の食物をバリバリ食べることができる現代、「食」こそグローバリゼーションのたまものなのだなあーと感心させられる。多くの日本食の老舗は、日本橋か京都にあるものなのだな。
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ありそうでなかった
こういう
食観点での
歴史本!!
(探せばあるのかもしれませんが:笑)
そういえば
カレーは日本食?
ラーメンは?
なんて考えたりしませんか?
日本は文明開化後?
いろんな国の文化が入ってきて
色々な文化の良いところをもらって
今の日本という文化が形成されているわけだから
まー一言では文化って語れないですよね。
実際に
日本のカレーと
本場のカレーは
まーったく味も違いますものね。
と思ったら
カレーが食べたくなってしまいました。
お金があれば
そのうちこの本を買います。
買う予定です。
(`・ω・´)