知っておきたい日本の文学 太宰治 「人間失格」「ヴィヨンの妻」「斜陽」ほか (角川ソフィア文庫 C 11-1)

制作 : 角川学芸出版 

• 角川学芸出版 (2009年12月25日発売)

感想・レビュー・書評

[タケさんの感想 · 2021年10月17日]

ざっと太宰治の人生をなぞっていくとロクでもないんだけれど、作品と合わせると時々心底「うわぁ…」となる。人間失格とか特に「どうしたらこの心情になっちゃうの？」と心配になる。要約されていることもあるけれど、やっぱり太宰作品は読みやすい。

[りるさんの感想 · 2012年12月3日]

この本は、太宰の原文の途中に要約を挟みます。
純粋に太宰作品を楽しみたい人にはモノ足りず、
さっさと太宰作品を把握したい人にはまだるっこしい。
中途半端な本でした。
太宰読みたい人に、まったく他人の文章読ませてどうするんだ。

[lmsunshineさんの感想 · 2011年4月22日]

太宰治の作品を書かれた順番に原文をおりまぜつつ紹介している。ゆかりの地も合間に紹介。

作品からだけでは読み取れない太宰の人生も知りながら読むことができたので、前作より親しみを持つことができた。
作品を読みはじめる前の入門書としてよかったと思う。

[H.Satoさんの感想 · 2010年5月21日]

人の力ではどうにもならないことが、この世にはあるのだという、絶望の壁の存在を生まれてはじめて知ったような気がした。
僕は自分がなぜ生きていなければならないのか、それが全然わからないのです。生きていたい人だけは生きるがよい。
僕には希望の地盤がないんです。さようなら。結局僕の死は自然死です。人は思想だけでは、死ねるものではないんですから。

著者プロフィール

教師を退職後、子ども達にとって良い授業とは何かをテーマに教育技術の向上を目指すTOSS（東京教育技術研究所）を組織。その代表をつとめる向山洋一氏と、創刊５６年を誇る『俳句』の角川学芸出版が、俳句を通して古典に親しむ心を育てるために共同開発。

「2008年 『五色名句百選かるた』 で使われていた紹介文から引用しています。」