尾崎紅葉の「金色夜叉」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス 近代文学編)

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  • 角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044072179

作品紹介・あらすじ

許嫁・宮に裏切られた貫一は、金本位の世の中へ復讐を誓い、冷徹な高利貸"金色夜叉"となる。「今月今夜のこの月を…」の名文句で有名な熱海の別れや、貫一をめぐる女たちの壮絶な修羅場など、尾崎紅葉晩年の渾身作から名場面を凝縮。貫一・宮の恋の顛末、個性的な登場人物たち、偽続編の存在など、近代文学研究の第一人者による詳細な解説とコラムで名作の新たな魅力に迫る。平易な現代語訳で、難解な原作を手軽に1冊で味わえる。

感想・レビュー・書評

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  • 熱海にある貫一とお宮の像のイメージしかなかった。
    解説と訳のついた金色夜叉の入門書。日本人の書いた日本の小説なのに、訳と解説がいるとはどういうことか、と思うが、原文を読むともはや古文の域で、難解すぎる。この1冊では全文が掲載されているわけではないので、ざっくりとあらすじと楽しむところが分かったところで原文全文を読みたい。
    2018/9/16

  • 男は女を殺してやりたいくらい憎んでるんだけど、女の方はもうあなたに殺されたいみたいになってて、あなたに殺されないなら自分から死にますと言って崖に向かって行くのを、男は追いかけて止めようとするが間に合わない、そういう夢を見て、女を愛しているのだと知る。女を背中におぶったら女がいつの間にか白百合の花になっているシーンがすごくすきだし、夏目漱石の夢十夜?って感じだし、尾崎紅葉のほうが前だし、とても素敵だった。究極の贖罪とは死であり、究極の赦免もまた死なのかなあって。死は愛を生むんだけれども、それはとても美しくて、悲しいなあって。でもそういうのがとっても好きだなあって。ロミジュリも、金色夜叉も、そういうお話。あと女が川に身を投げるシーンも、女の死体が川に浮かび、流れていくさまが、オフィーリアを連想させ、これも夏目漱石の草枕を思い出すし、やっぱり尾崎紅葉のほうが前なの。

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著者プロフィール

1943年生。東京学芸大学名誉教授。著書に『深層の近代----鏡花と一葉』(おうふう)、『幻想の近代----逍遙・美妙・柳浪』(おうふう)、『制度の近代----藤村・鴎外・漱石』(おうふう)など。

「2013年 『女流文学の潮流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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