科学哲学者 柏木達彦の多忙な夏 科学がわかる哲学入門 (角川ソフィア文庫 G 105-1)

著者 :
  • 角川学芸出版
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044094041

作品紹介・あらすじ

夏間近、京都のとある大学-科学哲学者・柏木達彦が午後の2つの授業を終えて研究室に戻ると、物理学専攻の女子学生、咲村紫苑が待っていた。「先生、パラダイムって何ですか」。紫苑の率直な質問から、「知ること」「正しく理解すること」の謎へと真っ直ぐに向かう課外授業がスタートした…。生きることの深淵に触れる現代科学哲学、その初歩から最先端までがやさしく学べる、専門知識不要、なるほど!の哲学入門ノベル。

感想・レビュー・書評

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  • 柏木教授と女子大学生が対話形式で話しを進めていく哲学初心者読本。

    パラダイムなどの話を順番に話していくのですが・・・・・・
    哲学の心得の無い私には少し難しかったです。

    簡単な言葉(口語)語られているけれど、哲学用語の意味を捉えきれず、右耳で入ったかと思えば、左耳から抜けていくといったカンジです。

    もう少し落ち着いて噛みしめるように読めば理解出来たんだろうけど、途中で疲れちゃいました。

    哲学の知識を蓄えた時に、再チャレンジしたいです

  • 目にする科学哲学の本は,どれも事実をあるがままのものとして捉えることはあり得ないということを説いていますが,この本はそのあたりのことを何人かの科学哲学者の主張をもとに論じています。どのように事実を捉えるかという視点(=理論,そして全体論として整合すること)こそが大事だということが再確認されます。若干,説明が親切なようで粗いところもあるように感じました。

  • 難しいという意味ではないが文章が読みづらい。扱っている内容はそれを我慢する価値はあるかな

  • <DIV style="background-color : white ;color :black ;padding : 8px 8px; border : 1px inset #ddd; margin : 0px 5px;">結局、「観察の理論負荷性(theory-ladenness)」が明白にならない。論理実証主義まで「鏡的人間像」として退け、語り方(「語い」)で事物を関係の中にずぶずぶと埋め込んでしまう…。科学主義でもなく人間主義でもなく相関主義とでもいうべき?
    </DIV>
    <h5>出版社 / 著者からの内容紹介</h5>
    夏間近、京都のとある大学―科学哲学者・柏木達彦が午後の2つの授業を終えて研究室に戻ると、物理学専攻の女子学生、咲村紫苑が待っていた。「先生、パラダイムって何ですか」。紫苑の率直な質問から、「知ること」「正しく理解すること」の謎へと真っ直ぐに向かう課外授業がスタートした…。生きることの深淵に触れる現代科学哲学、その初歩から最先端までがやさしく学べる、専門知識不要、なるほど!の哲学入門ノベル。

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著者プロフィール

1952年、香川県生まれ。京都大学文学部哲学科卒。京都大学博士(文学)。ハーバード大学客員研究員などを経て、現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。著書に、『ロック哲学の隠された論理』(勁草書房)、『クワインと現代アメリカ哲学』(世界思想社)、『観念説の謎解き』(世界思想社)、『観念論の教室』(ちくま新書)、『ローティ』(ちくま選書)、『カント入門講義』(ちくま学芸文庫)、Inquiries into Locke’s Theory of Ideas(Olms)、 The Lost Paradigm of the Theory of Ideas (Olms)、「科学哲学者柏木達彦」シリーズ全5冊(ナカニシヤ出版)、「生島圭」シリーズ全3冊(講談社現代新書)など、訳書に、R.ローティ『連帯と自由の哲学』(岩波書店)がある。

「2019年 『デカルト入門講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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