科学哲学者 柏木達彦の多忙な夏 科学がわかる哲学入門 (角川ソフィア文庫 G 105-1)
- 角川学芸出版 (2009年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044094041
作品紹介・あらすじ
夏間近、京都のとある大学-科学哲学者・柏木達彦が午後の2つの授業を終えて研究室に戻ると、物理学専攻の女子学生、咲村紫苑が待っていた。「先生、パラダイムって何ですか」。紫苑の率直な質問から、「知ること」「正しく理解すること」の謎へと真っ直ぐに向かう課外授業がスタートした…。生きることの深淵に触れる現代科学哲学、その初歩から最先端までがやさしく学べる、専門知識不要、なるほど!の哲学入門ノベル。
感想・レビュー・書評
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目にする科学哲学の本は,どれも事実をあるがままのものとして捉えることはあり得ないということを説いていますが,この本はそのあたりのことを何人かの科学哲学者の主張をもとに論じています。どのように事実を捉えるかという視点(=理論,そして全体論として整合すること)こそが大事だということが再確認されます。若干,説明が親切なようで粗いところもあるように感じました。
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難しいという意味ではないが文章が読みづらい。扱っている内容はそれを我慢する価値はあるかな
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<DIV style="background-color : white ;color :black ;padding : 8px 8px; border : 1px inset #ddd; margin : 0px 5px;">結局、「観察の理論負荷性(theory-ladenness)」が明白にならない。論理実証主義まで「鏡的人間像」として退け、語り方(「語い」)で事物を関係の中にずぶずぶと埋め込んでしまう…。科学主義でもなく人間主義でもなく相関主義とでもいうべき?
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<h5>出版社 / 著者からの内容紹介</h5>
夏間近、京都のとある大学―科学哲学者・柏木達彦が午後の2つの授業を終えて研究室に戻ると、物理学専攻の女子学生、咲村紫苑が待っていた。「先生、パラダイムって何ですか」。紫苑の率直な質問から、「知ること」「正しく理解すること」の謎へと真っ直ぐに向かう課外授業がスタートした…。生きることの深淵に触れる現代科学哲学、その初歩から最先端までがやさしく学べる、専門知識不要、なるほど!の哲学入門ノベル。