- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044117139
感想・レビュー・書評
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BL風RPGファンタジー。呪文とか職業とかパーティとか…子どもの頃はときめいたけれど今はもうすっかり卒業してしまいました。正統ファンタジーは今でも好きですが、この作品は古典的価値よりも古さが目立ちます。津守さん、こんなに軽すぎるBLっぽい作品描く人だっけな?と、喪神シリーズしか読んでいない私が思うのも筋違いですが。やはり津守作品は小林智美さんの絵で読みたいものです。安定した旅の仲間たち(パーティ)ですが、ドウマをウザく感じガイスに魅力を感じるのも私が歳を取った証拠かと思います。ため息。
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剣と魔法の世界で、銀髪の超絶美青年魔法剣士と外見美少年の竜王が出会い、心を通わせていく物語。
と書くと、この作品の魅力は1ミクロンも表現できていません。
不器用なまでに真っ直ぐな二人の主人公に、胸が痛くなります。
傷つき、苦しみぬいても健気に前を向いて進んでいくアークとウル。幸せを願いながら読みました。
独特の世界観を、おふざけも盛り込みながら構築していて、それが物語を支えています。
プラトニックBL?と言うには主人公二人の背負う物が重すぎるようにも思えますが、萌え要素はてんこ盛りです。
彼らのその後を妄想すると、夜も眠れません(^^; -
図書室で、廃棄になるらしいのでもらった。
うひょーー!古典BLじゃねーか!!!!!!と内心飛び上がりながら、一緒に無難な文庫本などを織り交ぜて貰ってきた。
エロ本扱いだ。
でも、実際はエロのないBLです。
BLっぽい、とかじゃなくて作者曰く、BL作品なので普通の殿方にはオススメしない。
エロもなく、告白というか恋愛感情も微妙な所なので(一巻の時点では!)、一般書としても読めそうなものですが。もちろん巻数が進むとイチャつきはじめますよ。
どんぐらいBLっぽいかというと、一巻ならLOVELESS(猫耳のアレ)とどっこいどっこいってとこです。
古きよきBL作品ですので、腐女子としては嗜みとして読んでもいいのでは。 -
スニーカー文庫全5巻、読了。
ビーンズ文庫で新装されていて、そちらは全6巻です。
書き下ろしがあるので作品ファンの方は新装版も読んで損はないと思いますが、個人的にはスニーカーの時のイラストが好きだったので残念です。 -
少年向けライトノベルの老舗ブランドでBLをやってしまったという、驚くべきシリーズ作品。竜の誓約による絶対的な主従関係を背景にしたソフトBLというのは、私的にはなかなかのツボだったんだけど、なぜスニーカーから出たのかはよく分からない。角川スニーカー文庫全5巻(挿絵:橘水樹&櫻林子)、角川ビーンズ文庫全6巻(挿絵:加藤絵理子)。コミック版(作画:加藤絵理子)も出ている。
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剣士や魔法使いがパーティー組んでドラゴン退治……という典型的な剣と魔法的ファンタジー世界。自分の美貌にコンプレックスを持つ剣士の青年が、パーティーを組んだ少年(実は異世界から来た竜王)に愛を告げられ、誓約を結ぶ。元は角川ファンタジーノベルスだったので性描写はないけれど、ことあるごとにラブラブ感を溢れさせている。ストーリーも申し分なし。旧ノベルス版1巻(文庫2巻まで?)のみならば読み終わるのが勿体無かったくらい好き。ただし続編になるにつれ次第にグダグダしてくる印象。
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【美しい、愛と涙の冒険ファンタジー】
「キレイなBL」だと思います。テーマは純愛。泣かせてくれます。
心のバイブルとして大切にしたい本です。
地味に最高だと思うのは、出てくる地名や地理がほんっとうに分かりやすいこと!!!ファンタジーや冒険ものって、地理が分からなくて何度も紹介ページを読むんですが、このシステムは画期的です!!!!!!これは感動しました。 -
友人にハメられた作品です。
愛してると連呼する可愛い(?)竜と、愛情は自分に向けられるものでは無い、と過去の事から女性に縁無く、また男から向けられる可愛いやらの冗談が大嫌いな、また可愛い(後の)飼い主の出会いと葛藤話です。
…と、書くとすんごく怪しいBLみたいですがBLとしては成立してないんじゃないかなぁ、と言う関係性的には、ドロドロしないほのぼのした作品。
内容には、ちょっと下品なギャグもあります。本筋は竜とかが住む世界と人間が住む世界、完全に分断、が目的で、ならすれば良いじゃん?と思っても、そう簡単に世界を分断できる訳もなく。理由としても、人間が生きて知らずに出す気が竜が住む世界の幻獣たちにはとてもよくなく、狂ってしまう。その為、大量の人間の陽気を中和する陰気を持つ幻獣王は世界の生贄で……と言う、基本シリアスです。シリアスなはずなんですが、笑いも外さずにストーリーに入っていて読んでても疲れない話です。
とても魅力的なキャラが多く、ファンタジーな設定ながら「繋がってる」からこそ、なキャラの絡み方が多め。
「愛してる」は最強呪文です(笑)
挿絵も加藤さん版しか知りませんが、とても綺麗です。 -
とってもファンタジーでした。幻獣に古代文明に各種魔法などなど。ファンタジーが大好きだから、読んでいてかなり幸せでした。テンポもよくて会話も楽しかったし、恋愛要素も盛りだくさんでした。見ていて応援したくなっちゃうのは、キャラクターの魅力によるものでしょうか。何度読み返しても楽しめそうです。
みんないいんだけど、一番好きなのはウルかな。話が進むごとにどんどん好きになりました。一途で純粋な恋愛は見ていて心地いいです。あんな風に愛されたらどれほど幸せだろう。どんなに好きでも、相手を傷つけずに守ることを最優先とするあたりにつくづく感心。彼の王としてのあり方も大好きでした。
先が気になって一気に読み終わっちゃいました。パーティーメンバーが成長していくのを見守るのも楽しかったし、人間の弱さや強さ、やさしさなどが垣間見れた気がします。ところで、前竜王って聖王の血引いてなくていいのかしら?そんなこともちらっと気になったけど、終わり方も含めて全てに満足でした。なんだか、少しやさしくなれます。