水の牢獄 (角川スニーカー文庫 907-1 スニーカー・ミステリ倶楽部)
- KADOKAWA (2002年1月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044245023
作品紹介・あらすじ
接近中の台風によって陸の孤島と化したペンション『アクア』。椋木遼や小関朋ら央葉高校読書同好会のメンバーが合宿での夕食を終えた時、それは現れた。宙に浮かぶ、半透明の奇怪な魚。水を媒体として人に潜り、操るこの水魔は、仲間たちを容赦なく殺していく。魚の目的とは?魚に寄生されている者を突き止めようと苦闘する遼や朋は、この恐怖の夜を生き延びられるのか?新鋭による戦慄のホラー・ノベル。
感想・レビュー・書評
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角川スニーカー文庫からのホラー。
台風によってペンションに閉じ込められた読書同好会のメンバーの前に魚の姿をした『何か』が現れて次々と人を殺していく…という話。
何かもはっきりと分からない通称『水潜』が様々な方法で殺そうとする。しかも水を介して侵入するため日常生活の入浴、排せつ、しまいには水分補給すらも恐怖であり、極限状態に陥っていく辺りはいい効果だったと思う。
しかし最後の謎のミステリー臭といい、ラストといい煮え切らない感も否めないが疑心暗鬼や狂人の効果は読んでいてわくわくした。
個人的にこの話のMVPは郁子か。
あの狂人ぶりは素晴らしいとさえいえる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
嵐で孤立してしまった離島に居合わせてしまった少年少女。
さらに水を媒介にするらしい、害意をもつ謎の生物が入り込み
ひとり、またひとりと殺されてゆく……。
寄生されているのは誰?
……というカンジですかね。
台風でどこにも出かけられないとき、
エアコンを消してジトジトした空間で読むと楽しいよ(笑 -
推理小説じゃないけどあえての推理小説カテゴリ。ミステリーと思って読んだらがっかりするけど、読み進めてよかった
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2007年1月30日
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ホラーノベルって裏表紙には書いてある……ホラー。ホラー……う〜ん、なんか違うような……
これほど『映画化すればいいのに!』って思った小説は珍しいかも。映画だったら雰囲気がいいような気がする。