アウトニア王国人類戦記録1 でたまか 黄昏落日篇 (角川スニーカー文庫)
- 角川書店 (2004年5月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044257125
感想・レビュー・書評
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表紙に負けて読みましたでたまか2冊目。
前回読んだのが通算6巻目、コレが9巻目なのでかなり飛んでます。
とりあえずこの巻までの間に前回(天下大乱篇)で死にかけたメイ王女がもう元気になったりはしていないようですが、彼女が帰ってくるめどはしっかりたった模様です。
しかし、彼女を助けるための医術はこれからの医学の可能性と怖さを思わせるものでした。
細胞の状態に分解して再構築する、つまりは「クローン」です。
記憶をちゃんと元通り持つコトが出来る点とオリジナルの肉体は死滅する(この表現怖…)が今言われているクローンとは大きく違いますが、肉体は以前と全く同じでない姿にもなれるため、言うなればこの技術で「不老不死」が可能になってしまうと思われます。
読んだときゾッとしましたです。
他にはそういう技術を利用して人間の奴隷的な存在として「作り出される」存在「亜人」とか。
彼等についてはこれからの世界にとって大きな存在になっていくであろう(本人が望んでいるかはともかく、彼はメイ王女の運命を共有する気持ちは間違いなくあるので)マイドが疑問視・そして堂々と「対等の存在」であることを望んでいるので良い方向に向かうでしょう、が、彼等はあくまで「作り出された存在」なので奴隷という概念がなくなれば生まれてくることが出来るのかな?とは思うのですが。
今回はマイドの叔父・トーダさんやステラ博士などカッコイイ大人も大活躍でしたね。
しかし今回出てきた「宇宙人」は宇宙人へのロマンが失せてしまう恐ろしい存在でした。敵意からではなく、自分達の生殖活動のために人間を襲いつくす、コレは怖い!
全く地球もとい人間の概念が通用しない存在、コレが1番出会う可能性の高い異星人かもしれません。
今回は上記のような問題が山積みで、結構シリアスでしたね。美男美女はいっぱいいますが(笑)。
マリリン姉御も大活躍ですわんv詳細をみるコメント0件をすべて表示