アクアリウムの夜 (角川スニーカー文庫 906-1 スニーカー・ミステリ倶楽部)
- KADOKAWA (2002年1月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044275013
作品紹介・あらすじ
春の土曜日の昼下がり、親友の高橋と行った奇妙な見世物、"カメラ・オブスキュラ"。そこに映し出された水族館には、絶対にあるはずのない、地下への階段が存在した。恋人の良子に誘われて試したこっくりさんは不気味に告げる-「チカニハイルナタレカヒトリハシヌ」!"霊界ラジオ"から聴こえてくる謎めいたメッセージに導かれ、ぼくたち3人のせつなく、残酷な1年が始まる。伝説の青春ホラー・ノベル、待望の文庫化。
感想・レビュー・書評
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この本を買ったのはいつのことだったか。実はどこに行ったか分からなくなって、手元にはないんですけど。 「得体の知れない怖さ」というのを感じられる本だった。全然関係ないのに、クトゥルーっぽさを感じちゃうくらい。ラヴクラフトが書いてた頃のクトゥルーってのはこういう「怖さ」を表現する物だったんじゃないかなあ。 脱線。なにぶん古い本なんですが、不思議と古さを感じさせない本です。描かれている物は具体的なのに、なぜかそこから受ける感じは「学校の怪談」に見られるような一般化された、抽象的なイメージ。ラストがハッピーエンドじゃない上、わけわからない電波なので消化不良起こすかもしれませんが、ホラーとしては結構面白いんじゃないでしょうか。ホラーは読まない僕が言うのもなんですが。
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水族館を舞台にした物語を探していて、入手困難な中、ようやく手に入れた。カメラオブスキュラ、こっくりさん、霊界ラジオなど、ゴシックロマンとホラーか混ざり合う。ぺダンティックに畳み掛けるかと思えば、少し流す緩急さ。もう少し背景の深さと水族館であることの必然性が欲しい気がした。作者名も、例の怪異ものからか。
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ジュブナイル小説の皮を被った平成のドグラマグラ
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青春ホラー小説
ねっとりした文章がわりと好み
怖さはなかったものの雰囲気はいい -
ラジオドラマ化されてるのか!
探して聴いてみよう。 -
途中の手記はちょっと疲れますが、全体通せば面白かった!
ラノベは初めてで、今まで先入観あって手に取る気が起きませんでしたが、この本に出会ってラノベの印象変わりました。 -
狂気の描写において『ドグラ・マグラ』をも凌ぐ傑作。
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なぜ…なぜスニーカー文庫から…