ささやかな欲望 (角川ルビー文庫 10-33)

著者 : ごとうしのぶ

• KADOKAWA (1998年11月1日発売)

作品紹介・あらすじ

「道場も、俺を好きなんだろ?」いつも冷静沈着な道場和憲は、浅香真人が留学することを耳にし、顔が見たくなって、会いたくて、声が聞きたくて、衝き動かされるように会いに来たのだ。触れ合う肌のどこもかしこも愛しくて、優しく激しく、手を這わせる真人…。表題作他、3編収録。

感想・レビュー・書評

[メリーさん。（或いは）めぇー。さんの感想 · 2012年7月2日]

蔵書の整理（というか探し物）をしてたら出てきました。
ぶっちゃけタクミくんシリーズはあまり好きじゃなくて（爆）
それ以外のシリーズを漁って読んでた頃に手に入れた1冊だと思います。

この方の話にしては色っぽい描写が多いんだけど
不思議と嫌らしいとか淫靡な感じがあまりない。
基本どのキャラクターにもいい部分があって
それをきっちり掘り起こしてる辺りに好感が持てます。
きっとこの方は人間を描くのが好きで文章書いてるんだろうなーなんて。
恋に堕ちる相手が悉く同性だということに
当人同士も周りの人たちもやたら寛容なのが不思議だったりもするけど。
ここの世界の人たちは同性に惚れたことに対してはさほど悩まないんだよね（笑）。

それにしても椿くんの素性についてちらほらと匂わす辺り。
ホントは続いてるんだろうなこの話。商業誌以外のところで（爆）。

[葉綺さんの感想 · 2006年11月13日]

短編集だけど兄弟が関係してる。この人の作品にしてはそういう表現が多めだったかな。面白かった。

[管理人★篠宮さんの感想 · 1998年12月31日]

挿絵：依田沙江美

著者プロフィール

静岡県に生まれる。ピアノ教師を経て小説家に。著作に「タクミくん」シリーズ、「カナデ、奏でます！」シリーズ、『崎義一の優雅なる生活 ＢＬＵＥ　ＲＯＳＥ』『崎義一の優雅なる生活 エリカの咲く庭』などがある。

「2023年 『タクミくんシリーズ 30th Anniversary Fanbook Memorial Days』 で使われていた紹介文から引用しています。」