未来のかたち (角川ルビー文庫 42-4)

著者 :
  • KADOKAWA
3.30
  • (0)
  • (4)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 23
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044366049

作品紹介・あらすじ

長いあいだ援助してくれていた父親の秘密を知ったとき、僕の心はふたたび殻に覆われてしまった-絵を描くことも画材を手にとることもできなくなった拓哉。おりしも鵠南学園は学園祭の真っ最中だったが、感じることを失った拓哉にとっては、ただ苦しい時間だった。そんな拓哉に、東野の友人の小場が一枚の絵を見せたところ…。美術教師の東野とその生徒・拓哉のトゥルー・ラブストーリー第4弾。ふたりの未来は、どんなことに。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 捨てられた子供たちの再生の物語4再生した世界が再び壊れたとき…

    「こんなのは、見たことがない。
    「僕」が、絵の中で、微笑っていたのだ。幸せそうに。
     東野が描いた僕の絵、たくさん見たけど、それはすべて5歳の頃の、あの置き去りにされたマンションの中の悲しい僕だった。
     一人ぽつんと膝を抱えてうずくまってたり、涙のあとも乾かないまま眠ってしまった顔とか、ただぼんやりと宙を見ていたり、いろんな僕がいたけど、笑うことなんかできない、孤独な僕だった。
     今、目の前にいる五歳の僕は、尊いくらい純粋な笑顔で幸せそうに笑っている。」

  • 長いあいだ援助してくれていた父親の秘密を知ったとき、僕の心はふたたび殻に覆われてしまった――絵を描くことも画材を手にとることもできなくなった拓哉。おりしも鵠南学園は学園祭の真っ最中だったが、感じることを失った拓哉にとっては、ただ苦しい時間だった。そんな拓哉に、東野の友人の小場が一枚の絵を見せたところ……。

  • 長いあいだ援助してくれていた父親の秘密を知ったとき、僕の心はふたたび殻に覆われてしまった――絵を描くことも画材を手にとることもできなくなった拓哉。おりしも鵠南学園は学園祭の真っ最中だったが、感じることを失った拓哉にとっては、ただ苦しい時間だった。そんな拓哉に、東野の友人の小場が一枚の絵を見せたところ……。

全3件中 1 - 3件を表示

白銀みるくの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×