好きで好きで好きで (角川ルビー文庫)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044550066
感想・レビュー・書評
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こちらも先日久しぶりに読み返しました。これも初めて読んだ時は号泣した作品。読み返してもやっぱり泣いてしまった。
ちょうど半分くらいで前後編のようなつくりになっています。前編は受視点、後編は攻視点。前編、攻がさりげに酷いです(笑) 一見とても出来た人間で良い人そうな分、ショックが大きいというかきついというか。後編で攻視点になることで生い立ちや感情の流れから、どうしてそういう考えや価値観が形成されたのかが理解できるので、視点の入れ替わりがあって良かったと思いながら読み終えて、あとがきで爆笑するのでした。どうか前編でこころ折れないで!という懇願。私もそう思います。真ん中でこころ折れたら勿体ない。ちゃんと飴があるから。幸せが待っているから。
その酷な前編ラストですが、そこがすごく印象的で、切ないし辛いけど、好きです。あぁそういう捉え方があるのかって。はっとする。
徹底的に受を甘やかして幸せにしてほしいです。でもくっついた後の話に出てくる、実は寂しがりで甘えんぼっぽい攻の描写にきゅん。 -
長い長い片想いの話。
ラブストーリーを読んでいると、恋っていいなぁ。とか、ここまで好きになれる人と出会えるのは羨ましいなぁ。とか思うことか多いけど、こんなに長くて辛い片想いは辞めたくなりそう...。諦めた方がいいよ!とか、お節介なアドバイスをしたくなってしまった。
そう思ったのも正直な感想だけど、最後まで読むとやっぱりいいなぁ。と羨ましくなった。
あれだけ辛い状況でも耐えたからたどり着けたのだと思うけど。 -
一章が受の三浦視点で、二章が攻の堂島視点。書き下ろしがまた三浦視点。
とても切なくてきゅーんとしました。何度も読み返しそうです。 -
再読。紙書籍は読みたくなったら5秒で読む、というわけにはいかないのでなかなか再読のハードルが高いのだけど、探して引っ張りだしてきた甲斐があった。何度読んでも前半の片思いが切なくてキュンキュンする。良い時間でした。しかしやっぱり、偶然の再会っつーのが納得いかないのであった。
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後半読まないと成立しないのはわかってるんだけど、同じ時間軸を攻と受の両方から書いてあっての前半後半なもんで、後半読むのは正直ダルいね。あー、このときにこう思ってたのね。ってのはわかるんだけど。
高校の同級生の再会モノです。
三浦は花屋で働き始め、環境にも恵まれ、楽しく仕事していたが、花屋の看板娘と高校時代の友人堂島は恋人同士だった。三浦は堂島に振られた過去があり、何事もなかったように接するが、あの頃と同じように好きな気持ちが溢れてきて・・・。
好きだった人に一度振られ、今回だって望みはなくて。でも近くにいたら苦しいばっかで逃げ出したけど、今度は相手が追いかけてきました。って話です。端的には。
でも三浦の好きで苦しい気持ちがすごく伝わってくる文章でよかったかな。 -
まず最初に表紙の絵がすごくキレイで素敵なタイトルだなあと思いました。
あと、
「剥き出しの、こっちが痛くなるような生の感情があって。
彼は涙を流していた。好きだと言って。」(p。127)
という文章がまさに主人公の片想いの気持ちを現しているなあ、と印象に残りました。 -
これで高遠さん大好きになったんだよなー。
とても良い健気受でした。切なくて痛いけど三浦の恋が報われて本当に良かった><