花は桜よりも華のごとく (角川ビーンズ文庫 75-1)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年7月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
- / ISBN・EAN: 9784044550196
作品紹介・あらすじ
時は戦国の世の狭間。京の都に美しい能の舞い人、白火が現れる。その噂を知った名門一座の次期太夫、蒼馬は白火を自分の座に引き抜こうとするが、手ひどく断られる。実は白火は女の子。性別を偽り、女人禁制の舞台に立っていたのだ。しかし、蒼馬は白火が女であることを知らずに、彼女に惹かれていってしまい-!?桜降る能舞台で、男装の舞姫の伝説が始まる。第8回ビーンズ小説大賞読者賞受賞の能楽恋絵巻、開演。
感想・レビュー・書評
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京の都を舞台にしたいなかから出てきた能の一座の舞姫の話。男子禁制なので男装をして女役のシテを舞っているというややこしさ。その舞の素晴らしさを見込んだ都一の若手の舞手が、主人公の白火を助けるうちに恋に落ちる。勿論、腕に怪我をするとか、腕に母親の魂が潜んでいるとか、いろいろあるのだが、最後に見事な舞を見せて、女子であることさえも都の人々に認めさせてしまう。でもねえ、話がストレート過ぎて面白みに欠けるかなあ。もうひとひねり欲しいところ。
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王道なストーリー。
王道過ぎて先が見えてしまうので、もう少し独自性が欲しいです。 -
お能のわくわく感がなんとなく伝わってくるー
しかし蛇は1巻で解決しちゃって女だってこともばれちゃうんだね
これからどうするんだろーかー -
能を舞っている場面は単純に描写だけの方が綺麗だったのではないかなと思います。
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表紙がキレイだったので、購入。
単発っぽかったので、そのうち買おうと思っていたら、2巻を発見!!
続きがあると思ってなかったので、とりあえず1巻読んでみました。
皆さんの感想を見たら、いろいろ気になる点が・・・という感じでしたが、私は歴史苦手で、文章の構成もあまり気にしないので、普通に読みやすかったです。
白火と蒼馬の関係は、都合良過ぎますがうまくいったから、まあいいかって感じでした。
母の呪い?のあたりがしっくりこないような・・・。これはこれで終わりでいいのでは?と思います。 -
女人禁制の能の世界を舞台にした、美しい華のような「白火」の恋愛や舞台にかける熱い思いが込められている物語である。
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主人公が可愛い!頑張れ〜と応援したくなるし、周囲の人達も嫌味がなくて好き。
能が見たくなった。 -
何かに対して一生懸命な主人公は好きです
今回はそれが能楽ということで、ちょっとした解説書かと思うほど詳細に書いてありました
設定は好きなんですが、白火の蒼馬への感情の変化が唐突だったりと、ところどころ納得いかないことがあってちょっと残念でした
ただ、能に関しては聞いたことがある有名な演目が出てくると、こんな内容だったのかと面白く読めました -
第8回ビーンズ小説大賞読者賞、受賞作。
能を題材に、性を偽って舞台に上がる少女と人気一座の若太夫との恋愛話。
途中からぐいぐい引っ張られて、一気に読み終わってしまいました。
物語構成がしっかりしており、見せ方も心得ていて、安定していました。
私が気になるだけかもしれませんが、文章が一人称に近いため、人物の内面描写が入れ替わっているとわかりずらく「おや?」と思う箇所がいくつかありました。
でも、それを補っても余るぐらいの魅力があると思います。