サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.07
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本棚登録 : 595
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044743024

作品紹介・あらすじ

「貴方は、貴方の未来を知りたい?」能力者が集う街、咲良田。記憶保持の能力を持つ少年・浅井ケイと「リセット」能力を持つ少女・春埼美空は、管理局の要人に呼び出される。名前を持たず、「魔女」と名乗るその初老の女性は、30年近く隔離され、窓一つない部屋に住んでいた。彼女の能力は、未来を見ること。その役割は、咲良田の未来を監視すること。そして魔女は、自身の死期が近いことを知っていた-。待望の第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • 美空の確信とも言える想いが、まだるっこしいようで愛おしいようで。

  • 時間SFミステリ青春風味として安定の仕上がり
    SFというところには難点があって『タイムリープ』と「リセット」までは良いが
    今回の未来視は作者もテトラポットで書いているのだろうけれど
    明らかにパラドックス
    『月見月理解』がミステリではない程度に本作もSFではないか
    しかしそれはそれとして
    理詰めというよりゲーム小説的にそれっぽく収まっていて素敵
    どんな「能力者」でも現時点で得られた情報から正しくあるべく
    選択を常に繰り返し続ける
    将棋のような「ゲーム」と違って何手先まで未来を読んでも
    自身の諦めという敗北までは行き着く処はない
    「私が愛しているのは、ただの石ころなのかもしれない」
    個人の観測ではそこから出ることは出来ないが
    ひとはひとりではない

  • あいかわらず淡々と描写されていって、すとんと終わる/ 文体による山場の盛り上げっていうのが基本的にない/ でも構成が凄く良かった/ ストーリーに都合の良い能力しか出てこないのはどうかと思うけど/ リセットの能力と他人を巻き込んでしまう責任とか、よく考えられている/ 

  • 前作と同じく淡々と話が進んでいった印象。この空気感は嫌いではないけど、回りくどい表現はたまにモヤモヤしてしまう。登場人物達の心の中での思考が多いからかな…。
    ストーリーは能力をうまく使ってまとまっていると思うけど、岡絵里があまり好きになれなかった。幼さや弱さがビシビシ伝わってきて直視できなかった。あと、彼女に協力していた局員の存在が気になった。恐らく今後また出てくるんだろう…。
    読んでいるとどうもケイの悟っている感じが受け入れられないんだけど、次巻で過去を知ればそこら辺も変わってくるかな…。がむしゃらに行動しているケイが見たい。

  • シリーズ2巻目。前回に引き続き淡々とお話が進みました。
    今回は前回よりもさらに、過去と現在を行ったり来たりして、ややこしかったです。過去も大幅に変わってて、複雑でした。それなのに、すらすらとお話を読み進められました。淡々としているけれど、きれいであたたかい言葉でつづられる文章はすてきでした。
    新キャラも違和感なく馴染んでいて特徴的で魅力的でした。わずかに変化していくヒロインがどうなるか気になります。歪なふたりの関係がどう変化していくかも気になります。
    異能系、そして女の子キャラに主人公が囲まれたハーレム系ともいえる設定の作品なのに、ラノベっぽくなくていいですね。イラストもお話の雰囲気に合っててかわいくて繊細できれいで好きです。

  • 能力者が集まる街、咲良田に記憶保持を持つ少年とリセット能力を持つ少女との物語の第2弾。

    3年も積んでいた自分が悪いんだけど、なんか色々と忘れてて世界に入り込めなかった。
    それと個人的に苦手というか嫌いというか時間の行ったり来たりというのがねぇ。
    1巻を読み終わったとき評価が高いから2巻を買ったけど、ちょっと失敗だったかな。

    他の人のレビューを読むと世界観に浸れるか浸れないかで評価が分かれているみたいですね。

  • 評価:☆3

    サクラダリセット第二弾。

    1巻では淡白に物語が進みすぎてたので、どうなるかなーと思ったけど2巻でも相変わらずでした。
    そりゃまぁ主要な登場人物は変わらないんだから当たり前っちゃ当たり前なんだけどね。

    能力を駆使した駆け引きというか作戦的なものは「おぉ良く出来てるなぁ」と思うしそこは良いんだけど、やっぱりキャラに”熱”が足りないんだよ。
    だから何が起ころうが「ふーん、ああそう」みたいな感じになっちゃう。

    主人公のケイとヒロインの春崎のどちらも冷静すぎるというか何考えてるのか分からないというか・・・。
    ケイに至ってはあとがきで著者自身が「何を考えているんだかいまいちよく分からない男の子」って言っちゃってるからね。それってどーなのよ(笑)
    とにかく感情移入出来ないんだな。それが自分に合わないんだと思う。

    話としては1巻よりは面白かったと思うけど、400ページもあって読むの辛かったんで☆は3で。
    残りも読まなきゃ(使命感)

  •  1巻はこんなもんか、という程度だった。しかし、2巻まできて、これは期待出来るかもしれないと感じる。1巻からの続きというよりは、上に折り重なるようにしっかりとかみ合っている。

  • 魔女の脱出方法や岡絵里の能力の回避方法など予想外のところが今回も多かった。
    前巻で謎だった少女の名前も判明。次巻あたりから登場しそうな感じ。

    面白かったー。

  • 「貴方は、貴方の未来を知りたい?」
    能力者が集う街、咲良田。記憶保持の能力を持つ少年・浅井ケイと「リセット」能力を持つ少女・春崎美空は、管理局の要人に呼び出される。名前を持たず、「魔女」と名乗るその初老の女性は、30年近く隔離され、窓一つない部屋に住んでいた。彼女の能力は、未来を見ること。その役割は、咲良田の未来を監視すること。そして魔女は、自身の死期が近いことを知っていた――。待望の第2弾!!

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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