サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY (角川スニーカー文庫 こ 1-1-4)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044743048

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。鳥瞰的に見ればケイと春崎のいじらしい関係が描かれている。しかし、読者として直線的にその感想へ至らないのは、これまでの3巻で見せてきたSFという内容と構成の妙であろう。特徴的な描写がほとんどない桜田市という限定された空間、時間すら超越しそうな設定は、ありきたりな箱庭的物語でありつつ、見事に構成され楽しむことができる。最後に収録された「ホワイトパズル」はそういう意味では番外編である。内容も趣向も。しかし、十分に堪能できたという感想は記しておかねばならない。

  • 本作初の短編集。長編から続く世界観を持続しながらも、短いからこその歯切りの良さを感じた。

    個人的に一番良かったのは本編とは一切関係ないという「ホワイトパズル」。サクラダリセットにはない恋愛の甘さと苦さがあり、狭い世界だからこその作品づくりがなされていたように思う。

    本編では感じ取れない様々な印象を与えてくれる、長編に挟むにはちょうどよいタイミングで読むことができた。

  • 短編集。
    正直、最後のが一番なんかほんわかしってよかった。
    何気にサクラダっぽいし。特殊能力あるところなんか。

    あとはまあ、連載版でよんでたりわすれてたりで。

  • 浮ついたところのない、浮遊感溢れるライトノベル。
    シリーズ第4作目は短編集でした。
    1作はサクラダ~とは全く別の短編も収録されていて
    違う雰囲気の漂う作品になっています。

    ここまでの発表からも分かるように過去と現在と時間軸が
    交差して展開されていますが、特に混乱もなくスッキリと
    読めるのは流石です。「ケイ」と「ハルキ」の微妙な関係が
    時系列で少しづつ変化しているのがなんとも微笑ましいです。
    「ハルキ」の想いが何ともいじらしくて可愛いぃぃなぁー。

    短編集ということでインターミッション的な内容でしたが
    この後に続く本編も更に楽しみです。

  • 短編集。
    これまでの長編の間を繋ぐ形のお話がメインです。
    猫成分多目(笑)。
    最後に全く関連のない話が入っているのが斬新でした。

  • この巻にある中で一個の短編としては「ホワイトパズル」が一番良かった。他のストーリーには1~3巻の話も含んでいる必要があるし、時系列のズレもあってケイと美空の親密度なんかもずいぶん違っているのに軽く戸惑いを覚えてしまうところもあった。

  • 「ホワイトパズル」、サクラダとは関係ないとはいうものの、良いお話でした。ザ・スニーカー本誌は見てないので(^^ゞ、こういうのが収録されるのは、うれしいかも。 まぁ、確かに7年は長いね(笑)

  • ラノベでシリーズとまったく関係ない作品が含まれていたのは初体験でした。あまり好ましいとは思わないですが実際話自体は良かったと思います。他に収録されているシリーズ短編作品は率直に言って不満足。今後本編に関わるトピックスもありそうですが番外編扱いで売ってもらったほうがこの本の扱いとしては的確だったかも。

  • 初の短編集。本編に関係ない話も関係ある話もありますが総じて出来は良い。基本的には今まで書かれてきた物語の間を埋める話が中心で、本編の色を壊さないままで登場人物の本質にうまく触れられているのではないか。また、サクラダとは無関係の『ホワイトパズル』も素直に恋愛モノとしてよかった。

    今回は顔見せ程度だった宇川さんには春に出るらしい5巻での活躍を期待します。

  •  まんまと騙されました(笑) 長編の続きかと思ったら、短編集でございました。最後の書き下ろし短編ですら、咲良田の別の能力者の話だと思い込んで読んでたので、最後の最後まで咲良田のサの字も管理局のカの字も出てこなくてちょっと肩すかしでした。普通驚くと思います!(笑)
     長編の間と間のエピソードが丁寧に描かれていてほくほくでした。ケイと春埼の無自覚な関係も非常に好きなのですけれど、春埼と野々尾さんの組み合わせもなかなかだなと思いました。

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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