丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 角川書店 (2010年10月30日発売)
4.06
  • (36)
  • (43)
  • (19)
  • (1)
  • (3)
本棚登録 : 286
感想 : 41
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (324ページ) / ISBN・EAN: 9784044748241

作品紹介・あらすじ

神楽咲高校に入学した俺は、「丘研」の入部案内を見て直感した、これぞ〈風景〉を愛する俺のための部活だと! 代表と意気投合し早速入部。だが、丘研の正体は代表の野望に奉仕する「オカルト研究会」であった!!

みんなの感想まとめ

風景を愛する主人公が、オカルト研究会という意外な部活に飛び込む物語は、個性的なキャラクターたちの魅力が詰まっています。彼らはそれぞれの過去や特質を抱え、時には突飛な行動を取りながらも、自分の信念に真っ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  風景を溺愛する男、咲丘が騙されてオカルト研究会に入るという、学園コメディっぽいノリの作品なのかと想像していた。しかし実際は、緻密に組み立てあげられていくキャラクターが描きだす風景が、予想以上に凄まじい作品だった。
     読み手を選ぶと思うけれど、個人的には大絶賛の作品です。
     第15回スニーカー文庫大賞優秀賞受賞作品らしいです。

     神楽咲高校に入学した風景を溺愛する男、咲丘は、丘研とだけ書かれたポスターを見て丘を研究する部活だと思って入部する。しかしそこにいたのは沈丁花桜という世界征服をたくらむ少女であり、彼女が代表を務めるオカルト研究会があった。
     当初はボードゲームばかりをして全く本来の活動を行わなかったオカルト研究会だが、一旦始動すれば留まるところを知らない。自殺しても死なない男の都市伝説を探求したり、ツチノコ探しに邁進したりする。そして最後は神楽咲町の中心部にある歓楽街オアシスで起きる連続殺人事件の解決に挑むことになる。

     オカルト研究会のメンバーたちは誰も大きな問題を抱え、一般的な見方から言うと常軌を逸した価値観を持っている。知識・努力・活力・協力・暴力を従えて世界を支配しようとする代表の沈丁花桜、ひたすら前に進むことしかできない長身の男である出島進、いつもヘッドフォンをつけている小柄な少女の女郎花萩、そして咲丘と同期の残念な美少女である江西陀梔と、誰を取ってもちょっと引いてしまうくらいの背景と異常性を持っている。
     そして最後に起こすのは明確な犯罪活動であり、ここだけを見るとあまり褒められたものではないだろう。しかし、そこにたどり着くまでの過程で組み上げられる各キャラクター像は異常ではあるけれど面白いし、彼らの動機となる原風景については納得できるところも多い。こういった点を考慮すると、個人的には許容範囲に収まる作品となってしまう。

     確実に拒否反応を起こす人もいるとは思うが、各キャラクターを積み上げていくことによって構成される風景は、一見の価値があるものだと思う。

  • 往年のエロゲっぽいですが、少しエネルギー不足かもしれません。

  • 神楽咲高校に入学した咲丘は、「丘研」の入部案内を見てこれこそ風景をこよなく愛する自分のための部活だと部室へと向かう。しかし丘研とはオカルト研究会だったのだ。
    何度も飛び降り自殺を繰り返す男、ツチノコ獲得作戦、切り裂きジャックとの対決。都市伝説に丘研が挑む。

    変わった活動をする部活動に集まる、変わった人たちの物語。そう言うとよくあるパターンに思えます。
    しかし世界征服を唱える代表の沈丁花桜をはじめ、丘研のメンバーの変わり具合はかなり思い切っています。性格はもとより個々人が抱える過去や特質も、そこまで思い切った設定が必要かと思わせるものとなっています。
    そのインパクトだけで物語を展開させる豪腕に圧倒されます。インパクトの強さで読者を無理矢理納得させるのです。
    そのインパクトがあるが故に、人を支配する方法などの思い切ったロジックにも納得させられるのです。それこそがオカルトの正体かもしれません。

    このパターンだと語り手の主人公は「無個性」という個性を与えられて、無味無臭でインパクトを受け止める人になりがちです。風景が好きという一風変わった嗜好を与えられつつ受け身の主人公と思わせた咲丘は、物語終盤にこれまた思い切ったインパクトを見せます。

    こうなると勢いだけに思うのですが、それを凌駕するものもあるのです。あまりにも突飛なキャラクターたちが集まった物語なのですが、それぞれの人物は自分が決めたものに対して真っ直ぐに進んでいるのです。たとえ世界から認められないことであろうとも。
    だから代表は「美しい世界を取り戻そう」と語りかけるのです。

  • 『デュラララ』とか『明稜帝 梧桐勢十郎』みたいな
    個性際立つキャラクタが群れたり演説したりするキャラクタ小説すなわち純ライトノベル
    キャラはかなり好みで良いのだが
    もうひとつ演説の説得力というか開き直り感に欠けるのが残念
    もっと馬鹿でいい

  • 【あらすじ】
    オカルト研究部に入った主人公の咲丘が経験する不思議な学生?生活。

    【感想】
    非常に偏った人間の集まった世界で各人が言いたい放題やってる。
    風景を支配するって話は2010年では先進的な話だったのかもしれないが、今となってはかなり現実味のある話だと思う。
    全体的にはクロスチャンネルを思い出させるような内容だった。

  • 面白かった。文章うまい。
    読み始めは「会話内容やキャラの個性を楽しむラノベであまり内容は無いのかな」なんて感じたけど、話進んでくうちに各キャラの凄惨な過去が明らかになり、単に会話やキャラで楽しむだけの小説からは頭ひとつ抜きん出ている。
    オチに情報屋やカメラ倶楽部の正体がわかるところも良かった。
    装丁やデザインもクールな感じで好き。
    マゾのキャラも好き。

  • 読む前はよくあるラノベものかと思っていたらそんなことはなかった。
    主要人物はそれぞれ過去に色々あったりして…いい感じに狂っていて面白かった。

    終盤の主人公の台詞で読み始めた時の主人公のイメージが変わった。

    次巻も楽しみ。

  • 割と評価が高いようだが、そんなに面白いか。
    序章が登場人物と丘研(オカルト研究会)の紹介のようになっていて、その後、第一部から第三部まで飛び降り男、ツチノコ、切り裂きジャックという3つの都市伝説を丘研の面々が解決するという形式になっている。
    序章が冗長なのと、登場人物が突拍子もなさ過ぎて感情移入できない。イラストに萌え要素も不足しているし。う~ん、外れ。

  • 第15回スニーカー大賞《優秀賞》!!
    神楽咲高校に入学した咲丘は、「丘研」の入部案内を見て直感した。これこそ〈風景〉を愛する俺のための部活だと! 部室に向かった咲丘は、代表・沈丁花桜と意気投合、早速入部。だが、丘研の正体は「オカルト研究会」、沈丁花の世界征服の野望のために日々活動していたのだ。「君は完膚無きまでに自分を知られたことはあるかい?」知ること=支配すること。世界を知るための戦いが始まる!!

  • これはひどい(笑)  
    なんていうか色々とアンチテーゼ。  
    これはもう一種のファンタジー。  
    そして極上(ちょっと言い過ぎだけど)のエンターテイメント。  
    ライトノベルでこんな話をやるのは珍しい類かな?   
    まぁでもそんなに大層なことじゃない気もするんだけど、大きく取り沙汰されてたよね。  人間から世界を取り返そうじゃないかと。   
    ぶっ飛びまくってて面白かった。

  • 一般的な集合体から疎外された者が、自分という個を徹底的に貫き通す。周りが何と言おうと関係無し。自分を取り巻く世界が気に入らなければ、自分が世界を支配してしまえば良い。丘ルトロジックの登場人物達はそういう人たちが高校の部活レベルを越えた課外活動において世界を支配していく物語だ。この作品で語れる「支配する」ということは対象それ自体の情報を徹底的に知り尽くすことである。
    よくある学園ものと思いきや、中盤になるにつれ、物語は暗く、それでいてコミカルに、そして中二病よろしく主人公達が狂い始める抜きどころもある!(ここ大事!笑)読みづらい文体ではあったが、ライトノベルの枠組みをまた大きく拡げてくれた作品であることには間違い無し!
    面白いから是非読んで下さい。

  • オカルト? ミステリー? あまり読まずにきたジャンル。
    才能が羨ましいねまったく。

  • タイトルからしてオカルトな事件をを論理的に説明していく物語かと思ったら、思いっきりオカルト物だった。最初の事件が八尾比丘尼?で期待してたのとは違うかなーとか思ってたけど全然そんなことはなく、むしろいい意味で裏切られた。登場人物たちのどこか狂った性格や趣味思考も好みだったし、特に終盤の主人公の告白には考えさせられるところもあった。
     まぁ、なんやかんやで江西陀さんが一番です

  • 2010年11月当時の日記転載


    めっちゃ面白かったかもw

    ネーミングセンスから既に西尾維新とか日日日を彷彿とさせるのですが、内容的にもかなり濃厚でした。

    逆に濃厚すぎてもっと薄めるべきとも感じましたが…。
    言いたいことがたくさんあるのは良いのですが、それを一気に詰め込んでも伝わりきらないと思うのです。
    チョコレートのアノソートもらって食べても何個かは何の味だったか忘れちゃうもんですから、もう少し絞って掘り下げた方が、作者の思いをもっとダイレクトに伝えられたんじゃないかと思うのですが。

    まあつまりは詰め込みすぎと言いたいわけですがw
    それでも面白かった事には変わりません。次回も楽しみだなあw

    江西陀に注目してますw

  • 高校生活スタート.
    風景をこよなく愛する咲丘くんは部活動を物色中に「丘研」なる研究会を発見.
    これはもう世界中の丘という丘を研究する風景系の部活ではないか,
    ということで早速部室へ.
    そこで部長の沈丁花桜ちゃんと意気投合,早速入部.
    が,そこは「オカルト研究会」だった.

    というわけで
    「死なない男」「ツチノコ」「切り裂きジャック」などなど
    都市伝説的なアレやコレやに挑んでいきますお.

    しかしキャラクターみんな濃ゆいな.
    そして「普通」を愛する感じの生徒会長が病的なアレで本当に禁則事項.
    こういう狂信的なアレは禁則事項だよなぁ….

    親友キャラは出番少なめだし活躍の場もほぼ無いし
    なんつーか「男の娘」キャラを出してみたかった的な感じがするんだけども.
    まぁ,そういうのが流行ってるからって安易に出すのはどうかと思う訳ですが.

    結構面白かったよ.

  • 最っ高に狂った作品

    こんなラノベをずっと探していたから本当に面白かった

    すべての人物が狂って破綻している

    創作の中でしか味わえないような狂気が蔓延していて素晴らしい

  • みんなくるって、みんないい。
    んん、言いかえてもあんまり意味変わらんなw まぁでもそういうこと。
    歪に歪すぎてむしろ真っ当という、素晴らしい青春小説。たまらん。
    個人的には、咲丘と江西陀の対峙シーンあたりが最高にたまらなかった。後日の彼らの絡みも含めて。
    それにしても、咲丘のナチュラルセクハラ思考はまずいだろうw 社会人になった彼が心配w
    さて、咲丘×清宮の薄いh(ry

  • 狂ってる、狂気。とにかくメインの人物が狂っていて、感情移入しながら読むものではないな、というのが個人的感想。
    第三者視点で楽しめるならば、ツボにハマるかも。自分は、こういうお話を今は、求めてないかなあ。
    ただ、確実に個性はある作品。

  • 出だしは地味に、でも登場人物が何か変? そうしたら急に超常能力者の集まりに。と思ったらこの展開は……。とにかく途中から急激に熱くなる「王国を作るよ」もの。
    かなり怪しげなフェチ傾向は有るけど地味で普通の人かと思っていた主人公の激白が全部、じゃないけどほとんどを持って行っちゃいます。

  • 登場人物みんな変態というので読んでみたが、まさかラノベでテロリズムを書くとは思わなかった。こんなの十代に読ませるのは爆弾みたいなもんだ。

全34件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

耳目口司の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×