東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考

  • KADOKAWA (2013年10月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784046000316

作品紹介・あらすじ

人生もビジネスも「確率」で決まる!東大卒のポーカー世界チャンピオンが、「勝つために必要なこと」「チャンスを逃さない技術」など、自らの経験から得た勝負哲学を語る。ポーカーはビジネスである!

みんなの感想まとめ

人生やビジネスにおいて成功を収めるためには、確率的思考が不可欠であることを教えてくれる一冊です。著者は東大卒のポーカー世界チャンピオンであり、彼の経験から得た勝負哲学は、単なる運に頼らず、期待値の高い...

感想・レビュー・書評

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  • 木原 直哉
    (きはら なおや、1981年7月23日 - )は、日本のプロポーカープレイヤー。北海道名寄市出身[1]。北海道名寄市生まれ。北海道旭川東高等学校を卒業後、東京大学理科一類に入学。東京大学在学中には将棋部に所属しつつ、バックギャモンのプレーヤーとしても活動。大学には通算10年在学[2]し、2011年3月に東京大学理学部地球惑星物理学科を卒業。その後プロのポーカー選手となり、同年の「世界ポーカー選手権大会」に初参戦。メインイベントで入賞し、賞金$19,359を獲得[1]。2012年の「第42回世界ポーカー選手権大会 (2012 World Series of Poker)」において、6月18日から20日にかけて行なわれたトーナメントナンバー34、「ポット・リミット・オマハ・シックス・ハンデッド」に参加し、日本人選手としては初めて世界選手権での優勝を果たした[3]。優勝賞金は$512,029、参加者数は419名であった。2012年9月~2016年8月末までポーカースターズとプロ契約を結び「TEAM POKERSTARS」のメンバーに。2013年に開催されたL.A. Poker Classic $10,000 No Limit Hold'em Championshipでは9位入賞。賞金$96,780を獲得。同年9月、ポーカーニュースサイトのPokerListingsから「Most Inspiring Player(最も感動させるプレイヤー)」に選ばれた[4]。2022年には「第52回世界ポーカー選手権大会 (2022 World Series of Poker)」において、3度のファイナルテーブル出場を果たす。参加費$50,000の「Poker Players Championship (Event #56)」においては3位入賞。賞金$639,257を獲得した。[5]。


    「それでも誘うのは、その女性とじっくり話をして仲良くなったり、つき合ったりしたいから。そして大前提として、あなたは、現時点で相手の女性について、「誘ったのに断られて恥をかいたり気まずくなったりするリスクや無駄になるかもしれない食事代のコストを超えてでも、つき合える可能性を追求する価値がある」と考えていることになります。  誘いに応じる女性も同様です。誘われて OKを出す以上は、最低 2時間くらいは 2人きりで過ごさなければなりません。その結果は満足のいくものかもしれませんし、デートとしてちっとも面白くなく、退屈極まりない時間で、期待はずれになってしまうかもしれません。後者の場合は今後の関係も気まずくなります。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著


    「残念ながら、一般論として海外にいるほうがさまざまな犯罪に遭遇するリスクは上がりますし、いくら外務省の情報やネットの旅行記でリスクの度合いを計ろうと、自分が犯罪やトラブルに遭遇するかどうかは、少なくとも自分には分かりません。そして文化が異なり、言葉も通じにくい海外でリスクに直面した際、自分が行使できるオプションは日本にいる場合と比べて限られるのが現実です。自分の場合は遊びに来ているわけではないので、たとえ少ないとしても、その種のリスクはとりません。散歩をしていて銃を突きつけられて「ホールドアップ!」となったら、生命や財産を奪われるリスクだけでなく、本来参加するはずだった大会やキャッシュゲームであがったかもしれない利益もロスしていることになるのです。  できるだけリスクはとらないに越したことはありませんが、一方でリスクをまったくとらずに生きることも不可能です。たとえ日本のよく知っている街を必要に応じて歩いていても、ごく小さな確率とはいえ、何の落ち度もなく犯罪に巻き込まれたり、クルマに轢かれたりするリスクを負っています。生まれた以上、病気になるリスクは常にあるし、そもそも人間はいつかは必ず死んでしまう。すべてのリスクを拒絶することなど誰にもできません。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「どのくらいのリスクをとり、どの程度のリターンを期待するかは、その人次第です。繰り返しますが、問題は、「そこにリスクとリターンが存在していることを知っていて、自分で管理しているかどうか」なのです。  そして、それはほとんど「どう生きるか」と同じなのです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「 自分がポーカーをプレーすることは、期待値が高いことを淡々とやり続ける、ということです。ポーカーにはブラフ、いわゆる「ハッタリ」がありますが、それも含めて期待値が高いか低いかの判断をするのです。一か八かに賭ける勝負では、そのほうが期待値が高いと判断しない限り手を出しません。  しかも自分は、他のプロプレーヤーより比較的リスクをとらず、当然彼らのような高いリターンを狙うプレーヤーでもありません。その上、ポーカーをはじめたのは 26歳のときで、プロのトーナメントに本格的に参入するようになってから、まだ 3年ほどしか経っていません。これは、はっきり言ってハンデです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「 確率的な思考に親しんでいない人には、もうひとつ大きな問題があります。  それは、起きた事象がある確率における出現率から考えてどうなのかという価値判断がないままに、都合のいいことだけを無意識のうちに選んで、頭にイメージを強く刻んでしまうことです。  先ほど述べた 10戦の対決ですが、勝率が五分五分だということはポーカーを少しやっていれば誰もが知っていることなのですが、確率的な考え方を理解していれば、 7勝 3敗も 3勝 7敗も珍しいことではなく、いわば誤差の範囲だということも分かるはずです。  ところが、気持ちが大きくなりやすい人の中には、 7勝 3敗、あるいは 8勝 2敗の事象だけを取り出して、「勝った!」「自分はすごい!」と自分の実力を過信してしまう人も多くいます。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「才能や努力について考えるとき、自分は、世の中がフェアだとはまったく思いません。同時に、フェアであるべきとも考えません。  ある人が持って生まれた才能がどのくらいなのか。そして、その人がどこまで努力できて、どんな結果を招くのか。そこには、どんなにまじめで真摯であろうと、超えられない壁が厳然と存在しています。限界まで努力したのに、頑張ったのに、才能があるだけで大して努力しているようには見えない人間に完敗してしまうことなんて、当たり前にあり得ることです。  そんなの嫌だ、おかしい、不公平だと言ってみても、仕方がありません。好むと好まざるとにかかわらず、これは事実です。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「この状況を反対側から眺めるとすれば、自分は「辛い努力」などしないほうがいいと思います。努力は楽しくあるべきですし、人から努力と見られるようなことが楽しいと感じられるのなら、自分に向いている、あるいは自分にはその才能があると判断できるひとつの有力な材料になるのではないでしょうか。辛いと思っている以上おそらく向いておらず、幸せに思っているときほど実力も伸びません。  一流のスポーツ選手はスポーツが楽しく、一流の学者は学問が楽しい。バッターが体だけで反応してホームランを放つ瞬間、あるいは数学者が誰も解いたことのない問題のヒントをつかんだ瞬間は、快感とか快楽に近く、そのときの興奮や陶酔を忘れられないからこそ、もっと気持ちいい方向に向かおうとする自分を止められないのです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「よく努力こそが絶対的な価値と勘違いされてしまうのは、プロの平均よりもはるかに低いレベルでの経験しかないからです。一定レベルの才能がある人がそこそこのレベルに行き着くまでの過程では、練習しただけうまくなりますし、それなりに結果はついてきます。なるほど、やはり練習は噓をつかない、と考えたくなるはずです。  才能があり、適性があり、練習を頑張る。トップレベルの人がそうするのは、少しでも母集団(ライバル)の中で高い得点を取りにいく行為です。そして、自分よりも才能に溢れ、適性があるライバルは、自分ほど努力しなくても軽々と自分を越えていってしまうことも、受け入れなければなりません。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「 自分は歴史が好きで、とりわけ三国志や日本の戦国時代に惹かれます。気に入っている人物は、決まって智謀溢れる参謀タイプの人間と、それを使いこなす器を持っている将です。  戦国時代であれば、月並みですが、武田信玄と上杉謙信に魅力を感じています。  武田信玄は、自身の思考能力が高く、戦略に長けていたにもかかわらず、智謀を得意とする参謀たちを重用し、信頼を置いていたというところが好きです。どれだけ自分の能力が高く、自信を持っていたとしても、第三者の意見を大切にし、時に受け入れることができるのは、とても大切な能力だと思います。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「まず、歴史上の出来事と、いま実際に読者が直面しているビジネスや、自分が取り組んでいるポーカーは、戦略性が高いという共通点はあったとしても、その戦略性の中身はまったくと言っていいほど異なります。とりわけ情報収拾や分析、確率の計算能力における時代の差がありすぎるため、直接役に立つとは思えません。戦国時代で 500年近く、三国志に至っては 2000年近く前のことなのです。ヒントにすらならないと思います。  要するに、ポーカーやビジネスには戦略性が求められるため、ポーカーやビジネスで戦っている人は戦略的思考が得意で、戦略に長けている。そういう人が、大昔の戦略について書かれた書物を好きになるのはごくありふれたこと、ということだと思います。ただ、それらの現象は、互いに関係がありません。たまたまビジネスで成功した人が「孫子の兵法」が大好きだったという事実をもって、あるいはその人の頭の中にある「『孫子の兵法』がヒントになって自分はビジネスで成功した」という思いをもって、一般的に「孫子の兵法」がビジネスの役に立つとはまったく思いません。それは単に、ビジネスで成功できる戦略を打ち立てられた人が、たまたま「孫子の兵法」も好きだったという以上の意味はないのです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考

    「しかし、自分がどんな才能を持って生まれてくるかは運以外の何ものでもありません。そこでどんな「カード」が配られるかも、結局は勝負と同じ。自分に配られたカードでは、どんなに努力しようと、ウサイン・ボルトに 100 m走で勝つことは不可能です。やはり不公平なのです。  ずいぶんドライな発想だと思われるかもしれません。でも、投資やビジネスの世界で生きる人の発想も、これに近いのではないでしょうか。  わざわざ期待値的に割に合わない投資をするプロはいませんし、期待値が高いと判断できるような局面をみすみす見逃すことが多いようではプロとしてやっていけないでしょう。そこに好みとか、嬉しい、悔しい、という感情は基本的に持ち込まないほうが良いのです。  もし自分にとって「不変の哲学」とか、「必勝法」があるとしたら、それはリスクに見合う範囲で期待値が最大になる行動を常にとる、ということだけです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「期待値的に割に合わなければ、結局長い目で見ると損をするだけなのですから、変に焦ったり、熱くなったりしないほうがいい。より正確には、焦っても熱くなっても、合理的な判断をし続ければいいのですが、人間はなかなかそれができません。熱くなることが期待値を高めるのなら、自分だってできる限り熱くなるでしょうし、気合いを入れることで次の手札が改善されるのであれば、いくらでも気合いを入れます。しかし、どんなに熱くなっても気合いを入れても、次に出てくるカードは変わらないですし、熱くなって合理的な判断ができなくなったら、やはり損をしていくのです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「逆に言うと、一貫性が確保されているブラフは、比較的見破りにくいということが言えます。つまり、引っかかりやすいウソは、一見つじつまが合っているように見えるからこそ騙されてしまうのです。  投資詐欺などは、その典型です。「リスクなく、確実に 12%儲かります」などという話は、確率や期待値について考えることができれば現在の環境においてまったく成立し得ず、きっといろいろ質問してみれば、返答は一貫しないはずです。なぜなら、あなたからお金を引っ張るためのブラフなのですから。  しかし詐欺師は、それまでに周到な準備を欠かしません。素敵な笑顔、爽やかな挨拶、日々の贈りもの。どんなことにも親身になって相談に応じてくれて、まずは小さなウソの投資話で儲けを実現化してくれることもいといません。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「東大に入ることができる学力のレベルは、およそ 100人に 1人くらいです。  東大の定員はおよそ 3000人なのに対し、たとえば自分の世代はだいたい 150万人いるわけですから、単純に割り算すれば 500人に 1人は実際に東大生なのです。しかし、学力レベルで考えると、京都大学や大阪大学といった他大学に進む人、そしてさまざまな大学の医学部に進学する人や留学する人がいるため、おおむね 100から 200分の 1、上位 0・ 5%から 1%のレベルの人が東大にやってくるわけです。 100分の 1ということは、同じ小学校に 3クラスあれば、平均的に 1人くらい東大生が出現するという感じです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「そもそも、世間は少し「東大生」という存在を勘違い、過大評価しすぎだと思います。  東大に入るということは、学力という面で上位 1%に入った、というだけのことです。どんな仕事でも、プロの仕事は上位 1%に入ることからスタートです。   2年前に引っ越しをしたとき、引っ越し業者のお兄さんのあまりの手際の良さに感心したことがあります。この人たちは、引っ越し作業をやらせたら、確実に世間一般の人の中で上位 0・ 1%に入るだろうなあと。   1%がプロとしての最低限だとすると、この人たちはそこからさらに引っ越しのプロとして先に進んだ人たちなのだと思います。  東大に入ったからすごいのではなく、そこをスタート地点としてさらに先に進めなかったら何もすごくない。東大に入って内部から東大生を見ると、そのことはよく分かりますし、一方でとてもかなわないと思えるようなスーパー東大生にも出会うこともあります。  自分は利用できるものは何でも利用するので、この本のタイトルにも「東大卒」と書いてありますが、東大とひと括りにすることは、入ってからの努力をしない人を過大評価し、入った後に素晴らしい結果を出している人を過小評価してもいるのです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「自分は、それならそれで淡々と生活していればいいと思います。特に何も考えなくていいし、もちろん悲観する必要なんてどこにもありません。日々の仕事終わりのビールが至福の時なら、それを楽しみに仕事をこなせばいいのではないでしょうか。人生で起きるあらゆることは、試行回数が少なすぎるために予想することはほとんど不可能です。将来何が起きるかなんて現時点では分からないし、将来の自分を、いまの自分が頑張って決めようとする必要もないのです。  ならば、ただ淡々としていればいい。そのうち、趣味でも仕事でも勉強でも、偶然やりたいことが見つかるかもしれません。そのときに、そのやりたいことに全力で取り組めばいいのです。あまり大きく考えず、ずっと先を見通そうとはせずに、何かを見つけたら、とりあえずそれを選んでいけばいいだけです。そして、その判断をする上で大切なのは他人の価値観ではありません。何が面白くて、何がつまらないのか。それは向き不向きの判断とほとんど同じです。あくまで個人の価値観で決めるべきなのです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「もちろんテーブルの様子は見ていますが、降りてしまえば、そのハンドが終わるまでははっきり言ってヒマです。そして自分はアジア人で、しかも見た目が童顔のせいか、実績を知らない人からは「 boy( =坊や、小僧)」なんて呼ばれてしまうこともしばしばです。とにかく、若いアジア人は興味を誘うのか、何かと話しかけられます。質問は、要するに世間話の域を出ません。どこの国の人間なのか、仕事は何をしているのか、大学で何を勉強してきたのか。「物理だよ」なんて言うと、「おお、そりゃすごい!」とか言われます。こう見えて自分は、けっこうおしゃべりが好きなのです。日本人だということが分かると、珍しがってさらにいろいろ質問されます。気候はどうなのとか、家賃はどれくらいなのとか、食事のこととか。日本人でおしゃべりな人は珍しいのでなおさらです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「最初のうちは英語力がありませんから、何度も聞き返し、相手にもゆっくり話してもらいます。それが積み重なることで話す力も聞く力もだんだん上がっていき、 2012年の WSOPでタイトルを獲った後は、英語でメディアのインタビューに答えたりもしています。たくさん使えば語学力は上がる。これは皮肉にもポーカーをやるようになって初めて体感したことです(苦笑)。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「中国語のために大学 3年生になれなかった自分は、もちろん基本的に語学が得意ではなく、好きでもありません。ところがそんな自分が、最近だんだん英語ができるようになってきたのです。  自分はそもそも海外旅行にほとんど関心がなく、初めて日本を出たのは 24歳になってからです。それもバックギャモンの世界選手権に参加するためで、それまではパスポートすら持ったことはありませんでした。もちろん英語のスキルは受験直後あたりがピークで、大して話せません。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「では、こういうトラブルを避けるために、英語のスキルをしっかり伸ばしてから海外に挑戦するべきでしょうか。  答えはノーです。英語はできたほうがいいし、英語力があったほうが絶対に得です。しかし自分の英語の力が伸びてきたのは、あくまで海外でポーカーをプレーするという行動の後からついてきたものにすぎません。  自分はポーカープレーヤーであり、ポーカーで世界トップクラスを目指したいのであって、バイリンガルになりたいわけでも、世界一の通訳になりたいわけでもないのです。  自分の経験では、伝えよう、しゃべろうとする意思さえあれば、中学英語レベルで何とかなるし、事実通じます。ポーカースターズとの契約のやり取りも当然英語でした。大変でしたが、辞書を引きながら何とかこなしました。それでも面倒なら、お金を払って英語ができる人を雇えばいいだけのこと。少なくとも自分は、大して英語ができないことを恥とはまったく感じません。日本人なのですから。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「それ以降、この悩みを考えることはなくなりました。と同時に、「答えがないことは考える価値がないから考えない」という、自分にとっての大切な哲学を、自分のものにできたのです。  全力で考えろ、というのは割とよく言われる教訓です。  しかし自分は思うのです。考えても答えが出ないことを考えるのは無価値なのだから、放棄して一向に構わないし、積極的に放棄するべきだと。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「したがって、考えることで答えが出ると期待できるもの、考えることで少しでも期待値が上がったり、何らかの向上が期待できたりすることなら、うんうん唸ってギリギリまで追求し、考えるべきです。そして、もしその結果答えがないことが分かったら、すぐ捨ててしまえばいいのです。  ポーカープロとしての木原直哉は、考えることで期待値が上がることはしっかり考えます。限られた時間とお金の中で、どの大会に出るともっとも効率がいいか。ここはレイズするべきか、降りるべきか。チップを大切にするか、順位を狙うか。この手でオールインの勝負に出てしまうべきか。そんなことをひたすら考え続けます。そして、大きな勝負を目の前にしても同じように冷静に思考できるように、普段からオンラインポーカーで自分を鍛え、経験を積んでいるのです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「ポーカーにおけるこうした考えは、一個人としての自分においてもほとんど同じです。この本で述べてきたことのほとんどは、考えるべきことはひたすら考え、考えても仕方のないことは放っておこう、ということに「収束」します。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「野球でも、ヒットを打つ能力では世界トップクラスのイチロー選手だって、打率は 3割強しかないですし、一部の棋士仲間からでさえ「神様」と呼ばれる将棋の羽生善治 3冠ですら、 7割しか勝てないのです。  ポーカー、野球、将棋という比較的単純な事象においてすらそうなのですから、人生に絶対とか、必勝法、完成形などというものは存在しません。  これは、人間が人間である以上、きっと死ぬまで完成することができない生きものであることを示しています。  もっとも自分は、完成したいとか、理想形になりたいとすら思いません。  目標はありますが、理想形は存在しない。  なぜなら、 WSOPメインイベントを勝とうと、ビジネスや投資で成功しようと、自分は永遠に完成しないからです。きっと何万年生きても、何億年生きても無理だと思います。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「ベストを尽くす、というのは、必ずしも清く美しい状態を意味しません。  たとえばどうしても気合いの入らない日があるでしょうし、やる気が起きないときもあるかもしれません。面倒くさい、寝てしまおうと思うかもしれない。でも、それもまた自分が生きている姿であり、自分の能力や体力の限界なのかもしれません。  ならば、やる気が起きなければやらなくてもいいし、面倒臭ければ寝ればいい。そこでの無理がパフォーマンスを下げることになるのなら、やらないこともまたベストの選択、ベストを尽くしているのです。  誰かの規範、世間の常識に合わせてこうしなければいけない、ということはありません。そんなことより、ポーカーを好きだという気持ちをなくすことのほうが、よほどリスクが高いのです。  最終的に、何ものにもなれなかったとしても、それもまた人生ではないですか!  自分はとりあえず目標を述べましたし、ずいぶん自信のありそうな体で語っているように思われるかもしれません。でも、木原直哉のピークはいまかもしれないし、実は昨年だったかもしれません。あるいは 2年後、 20年後かもしれません。  しかし、それもまた人生です。好きなことを選んで生きているのなら、自分はそれで構いません。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「 何度も言いますが、人生はポーカーよりもずっと複雑なゲームです。  次の角を曲がったら、いままでの人生で最高に面白いことが見つかるかもしれません。一生を添い遂げる運命の人と出会うかもしれません。もちろん、つまずいて転ぶかもしれませんし、アクセルとブレーキを踏み間違えたクルマに轢かれてしまうことだってあり得ます。  しかし、何もないことがほとんどでしょう。  圧倒的に何も起きない確率が高いからです。2つ目の角を曲がっても、やはり何も起きない確率が高いです。それでも、さらに2つ目の角を曲がる行為は、独立事象です。いままで何もなかったからと言って、次も何もないという保証はないのです。次の角の先の出来事にこれまでのことは何も影響はありません。  未来は分かりません。次の角の向こう側は見えないのです。   5年後、 10年後なんて、考えても仕方がありません。それは誰でも同じです。  だから、目の前にある面白いことを選んで、幸福に生きていきたいと思います。自分がポーカーを見つけたのも、あるいはこれから見つけるかもしれない、もっと面白い何かも、自分で考えて選んだことなら、絶対に価値はあるのです。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

    「 だからこそ、好きな、楽しいフィールドで、目一杯能力を出したいと思います。それが自分にとっての「人事を尽くす」行為です。一番楽しいと思える、やっていて面白いと思える分野が、現時点で一番やる価値があるところです。そして実は、そここそ自分が向いている分野である可能性が高いと思います。  だから、楽しいと思うのなら、面白いと本気で思えるのなら、自分はそこで人事を尽くします。」

    —『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考 (中経出版)』木原 直哉著

  • 期待していたよりも人生に応用できる内容が多く、期待値を上回る面白さであった。
    目線が達観してるというか、冷静に物事を判断することの重要性がよくわかった。
    確率はあくまで収束するということ、これはやるべきことか、リスクはなにか。これが瞬時に判断できることがすごいと思ったが、自身も日頃から決断をする際同じような思考で判断している。それをよりドラスティックに判断できるか。感情が入るため確率が下がるか、、
    新幹線を選ぶか、夜行バスを選ぶかの例えがとてもしっくりきた。良書。

    死については、死を経験した人が生き返って教えてくれることがない以上、絶対に、100%分からない。死んだ後の世界がどうなっているかは分からないが、死んだ後の世界のことは生きている人間に分からないということだけは100%正しい。どんなに考えても答えは出ないのだから、そのことを考える価値はない。

  • 目的
    投資を続けるために必要な考え方・行動を実践していくためのヒント探し

    感想
    各事象に無理やり関連性を見つけ出して原因と対策を考えない。単にラッキー・アンラッキーだったと考えて、期待値が高い行動を繰り返していく。
    長期的に自分の幸福度が最大化される選択を積み重ねていく。マイナスもプラスもそのまま受け入れて一喜一憂しない。ミスが起きた場合はその状況を分析して次に活かすことで行動を変える情報を得られたとしよう。戻る場所があると強い。

  • 長期的な収束と、期待値。

    収束。パッケージ化であり、そのための道具」現状の自分自身の手の内の整理。つまり人生を賭けてる、とも言える、か。手札的にも。外部にある、補助線、天秤。

  • ・試行回数の少ない事象は、幸運・不運に依存する。ということに気付いた。

  •  すごくいい内容。強くおすすめ。

     「いくらもらえるならロシアンルーレットにチャレンジするか」ということから、『自分が考える自分の残存価値』がわかる、という話が面白い。
     タグをいっぱい付けたけど、それだけ多分野に応用が効く内容であるということ。

  • 期待したほどではない

  • ポーカーを題材に物事を確率で捉えられるようになるための思考ノウハウが書かれていたが、題材がポーカーだけにピンと来ず、内容もポーカーの話が9割程を占めており、結局何が言いたいのかわからなかった。

    具体的行動
    ・検証時は試行回数を最低3回実施する。

  • 確率思考と自己啓発。

  • ポーカー王者と言うことでいわゆるギャンブルに関連するような指南本かと思っていると大間違い。
    合理的に客観的に確率的思考に基づいて人生を生きる術を惜しげもなく公開されています。
    統計ブーム、確率ブームの風が吹いて久しいですが、一連のブームに乗って西内啓先生らの本を読ませていただいていた私が最近たどり着いた一冊です。
    期待以上の内容でした。
    付箋は22枚付きました。

  • 【内容】
    ・選択肢を選ぶ際にどのように選べば、自分の望む結果が得られやすいのか

    【面白かった点】
    ・考えても結果が変わらないこと(=一部の悩みなど)は考えないやり方
    ・失敗をただの結果/事象とだけ捉えるマインド

    【使ってみたい点】
    ・選択肢がある際は仮定でも確率を設計し、期待値の高い方を選択する

  • 著者が「はじめに」で宣言しているとおり、本書にはポーカーの解説や実績を残した大会での顛末や戦略についての記述はなく、あくまでポーカーというゲームに著者がプロとして取り組む中で見えてきた知見を実生活にあてはめてそこから普遍的な何かを見出せないか、という論旨で進む。
    ・「確率どおりに収束していく」ことを実感するにはそれ以上の試行回数が必要
    ・人生における色んなことも確率であるが試行回数が少なすぎるために実感できないだけ
    ・ある事象と別の事象の間に確率的な影響はない(独立事象)

  • ・幸福の最大化のために論理的に考える
    ・人事を尽くして天命を待つ

    さして真新しい考え方というわけでもないが、腑に落ちる内容だった。

  • ビジネスにも役に立つ考え方

  • この本で、本格的読書タイム(美術館で本を読んできました)を、いったん終了します。

    アマゾンの書評には、否定的な書評も目立ちますが、ぼくはいい本だと思います。
    だいいち、使えます。
    梅原大吾さんの本の切れ味ほどはありません。
    しかし、さすがは東大ですよ、ある一点を基準に、それは確率論なんですが、すべてのものごとをそこから解説します。
    そして、それが人生というか、生きることへの視点を与えます。

    この名前・・・と、思っていたら、図書館にある本の著者で、自分はそれを2度読んでいました。

    前回の本より格段によくて、論の建て方とかは、梅原さんよりもわかりやすかったですね。
    勝つため、勝ち続けるという面では、完全に劣りますが、しかし、梅原さんの本は、そうそう使えませんが、この本は、使えます。

  • ①具体的なリスクマネジメントは?
    ・全資産の2-3%以内

    ②確率思考とは?
    ・期待値に従ってプレーしている
    ・半年分の結果を見て、確率を見る
    ・8時間睡眠が必要

    ③気づき
    ・考えるべきことと考えても仕方ないことを分ける
    ・高速バスの方が新幹線よりリスク高い
    ・勝った事象の方のみを覚えている場合アリ
    ・お金をと持つと、選択肢が増える
    ・お金を現在価値で考えず、将来、成長した時の価値で考える

  • 20141020 インターネットが広がって対戦相手を探す手間がなくなり、同時対戦で経験を積む。そうしてトップランカーと勝負できる力を着実につけていく。

  • ◆きっかけ
    日経広告

    ◆感想
    ・著者は東大卒の年数億超を稼ぐプロポーカープレーヤー。主張は、確率に収束するようなある程度の回数が行われる事象は確率を考えて行動すべきであるが、他方、人生はたいてい、収束し得ない事柄多々あり、この場合、深く思考し、自分の決断に関する結果を受け入れる。人事を尽くして天命を待つという覚悟が重要。
    ・人事を尽くして天命を待つ=ベストを尽くす、そのレベルまで持っていけるか否か。また、ベストを尽くすという考えも頷かされた(=必ずしも清く美しい状態だけではない。やらないこともまたベストの選択、ベストを尽くしているといえる)。やればいいというものではない。深く思考し決断することが大切。
    ・失敗に対する考え方も勇気づけられる:失敗することが必要なのではなく、挑戦することが必要で、その中では失敗は避けて通れないもの。

    ◆引用
    ・どのくらいのリスクを負って、何をとりにいくかを明確にすること。=リスクとリターンが存在していて、自分で管理していること。=どう生きるか。
    ・自分にとっての幸福の定義をしっかりとすること。今の自分の幸福とお金の相関関係がどのくらい比例しているかを見極めることが、自分自身の正しいお金との付き合い方を探るヒントになる。(お金と幸福が正比例している段階でお金をおろそかにすれば、幸福の最大化は失敗。他方、節約優先もしかり)
    ・好きで幸福を感じるなら、他にどんな悪条件があろうと、やらざるを得ない。ただ楽しく、得意なことを追及していけばいい。
    ・楽しい努力こそ正しい。
    ・リスクに見合う範囲で期待値が最大になる行動をとる。
    ・失敗は確率的な事象にすぎない。失敗を恐れず挑戦せよ。
    ・失敗することが必要なのではなく、挑戦することが必要で、その中では失敗は避けて通れないもの。
    ・再び同じミスをしたからといって、必要以上に自分を責めたり、他人から責められたりするべきではない。同じミスをしてしまったら、同じ間違いを繰り返しやすいところを発見した、というくらいの心持で。
    ・将来を不安視しても意味がない。
    ・今好きなこと、楽しいことをやればいいだけ。
    ・他人の意見:その情報を分析して自分で考えること。
    ・考えても答えが出ないことを考えるのは無価値。
    ・その場その場の自分がベストを尽くしているのであれば、いくらミスをしようと、判断を間違おうと、仕方がないこと。ベストを尽くす、というのは必ずしも清く美しい状態だけではない。どうしても気合の入らない日もあるし、やる気が起きないときもある。めんどくさいと思うこともある。でも、それもまた自分が生きている姿であり、自分の能力や体力の限界かもしれない。ならば、そこでの無理がパフォーンアスを下げることになるなら、やらないこともまたベストの選択、ベストを尽くしているといえる。
    ・人事尽くして天命を待つ。

  • プロポーカープレーヤーが送る確率を生かした人生の判断の仕方エッセー。投資家の考えとよく似ている。

    確率に収束するようなある程度の回数が行われる事象は確率を考えて行動すべきであるが、収束し得ない事柄が人生に多くありそれらに関しては深く思考し、自分の決断に関する結果を受け入れる。人事を尽くして天命を待つという覚悟でいくという基本的な覚悟、

  • 書いてあることは割と当たり前。何事も期待値計算をもとに意思決定を行っていくべきという内容。
    内容にほぼポーカーが関係なく、あまりこの人が書く意義が感じられなかったのがマイナスポイント。期待値思考をもとに成功を収めた人が書くからこその説得力というものかもしれないが。

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