- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046014481
作品紹介・あらすじ
人生にはいくつもの分かれ道があります。就職、結婚、転職、昇進――数多くの分岐点での選択を、戦いに置き換えてみましょう。まさに毎日が戦いであるはずです。
また人生には競争もあります。命を取られはしないにしても、仕事でも、学校でも、就職でも、現実には決まった枠に入るための競争があり、順位づけをされます。
こうした人生の戦いにおいて、ほとんどの人は「勝とう!」と考えています。
孫子も、勝つための方法を説いているのですが、単純に「勝とう!」と言っているのではありません。
行け行けどんどんではなく、「慎重に考えて戦え」と言っているのです。
事前に慎重に考えれば、戦う前から勝ち負けがわかるのです。流されたり、なんとなく選ぶのではなく、熟慮を重ねて、考え抜いて仕事をすることが必要なのです。―――――――(本文より)
感想・レビュー・書評
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「先に戦地に処おりて、敵を待つものは佚いつし、後れて戦地に処りて、戦いにおもむく者は労す。故に善く戦う者は、人を致して人に致されず」
上記の文章を読んでどんなことが書いてあるのか想像できますか。
先に戦場について敵軍の到着を待ちうける軍隊は余裕を持って戦えるが、後から戦場にたどりついて休む間もなく戦闘にかけつける軍隊は苦しい戦いをしいられる。したがって戦上手は、敵を思うがままに動かして、決して自分が敵の思うがままに動かされることはしない。
現代に置き換えると、常に余裕をもって5分前行動を心がけることが大切だということにつながります。普段の生活を見直すきっかけになるヒントが見つかる本です。
京都外国語大学付属図書館所蔵情報
資料ID:608891 請求記号:159||Nag詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
積水の件が1番心に残った。ここぞというときまでエネルギーを貯める。ネタ帳のような。満々とたたえられた水は経験なり、人脈なり、知識なり。2022の私に相応しい一言でとても気に入った。積水の勢いを持って精進していきたい。
孫子の兵法は最古にして最高。人の頭も使って生きていく上でやはり歴史から学ぶことは大きい。辛子蓮根のネタ、座右の銘は?勝たなくていい。負けるな
少し馬鹿にしてたけど、これこそが本質であると思った。
また今は勝てなくても、20年後を見据えて先行者が引退したそのときに自分がトップにたつ、すなわち勝ちに行くような長い道を歩むことの大切さ。この考えはなかった、もっと長期スパンでやりたいことを考えていく -
孫子の兵法を組織論だけでなく個人に置き換えて考える視点は面白いと思った。
ただ、解釈がかなり強引なため、自説を展開するために孫子を引用しているような印象を持った。
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最近言われるメソッド的なものは大体、孫子の兵法がもとになってる、といった印象をうけた。風林火山という言葉の語源がここにあった、というは初めてしった。
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歴史に何かを学ぶということは実際問題として難しい。読むだけでなく、自分の問題として咀嚼する必要があるからだ。この本ではビジネスシーンに孫子の兵法を当てはめているのだが、オリジナルを矮小化している感が拭えなかった。「咀嚼」の難しさを逆説的に感じた。
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★孫子の兵法を普段の生活に活かせるほど自分のものにすれば、他の自己啓発はいらないかもしれない。
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孫子の兵法をビジネスに置き換える。
「将、九変の利に通ずるものは、兵を用うるを知る」
基本は大切。マニュアルなどは先人たちの叡智の結集みたいなもの。
「利に非ざれば動かず、得るに非ざれば用いず、危うきに非ざれば戦わず。」
手段と目的を混同しない。アポイントをとるのが目的か、売上に繋げるのが目的か。
他にも情報の大切さを説いたり、現代のビジネスに通じるものがあり。2500年もの間、受け継がれてきたからこそ、普遍の真理を感じました。
そう言えば、ホリエモンの言う、良いと思うところは人真似をしろとか、情報戦略の大切さ、効率主義(目的と手段)なんかは、どこか孫子の兵法に通じるところがあるきがします。