歴史が面白くなる 東大のディープな日本史【古代・中世編】 (中経の文庫)
- KADOKAWA (2016年7月14日発売)
本棚登録 : 55人
感想 : 1件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046015617
作品紹介・あらすじ
~東大入試に出た日本史「古代・中世」の問題で、あなたの知らない史実が見えてくる!~
「東大日本史」の入試問題は、“知っていれば解ける”という類のものではなく、歴史学的視点をもとにしなくては解答までたどり着けない「良問」といわれる。
本書は、そんな東大日本史入試問題を題材に、日本史の「古代」「中世」における出来事や制度の“あまり知られていないトピックス”について、予備校講師の著者ならではの視点で読み解く一冊です。
◎本書は、小社刊『歴史が面白くなる 東大のディープな日本史』・『同2』・『同3』の内容から「古代」「中世」の章を抜粋して加筆修正・再編集し、改題したものです。
感想・レビュー・書評
-
歴史の編み直しを実行して、新たな歴史像を提示している。すなわち、思考が新しく、我々に身近な存在として歴史の中の人々を再現している。では、どんな形で新しいか。それは、市中の人々と垣根なく接してきたからではなく、新思想を果敢に受容してきたから、歴史叙述にも新味が生まれたようだ。新思想とは、内田樹や加藤周一らであり、この新しい思考の形式を獲得したことにより、新しい歴史像が描出できたのだと思う。東大卒で、東大の先生を崇めている節があるから、学問の内奥に潜行はしても、現在の市中の人々と肩を並べて共感することは難しいかもしれない。しかし、新思考で描かれた歴史に関しては、極めて距離感が近く、身近な存在として我々の前に顕在化している。歴史が近くなる点で著者の貢献は大きい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示