- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046023773
作品紹介・あらすじ
奥さん、ようやく……ようやくですよ。
うれしーが、エッセイ3部作の3作目を書き上げました!
3年……いや、3年半以上です。2作目『ぬかよろこび』から。
順調にいけば、2019年には完結しているはずだったこのシリーズ、先生の筆がピタリと止まり、そこからは「書く気はあるんだよ」と言いながら、まったく書かないわけでございます。
装画の浅野恭司先生は、ご多忙の中、2019年1月に納品してくださったにもかかわらず、そこから2年もお待たせしたわけで……
もう“ひらあやまり”以外のなにものでもございません。申し訳ございません。
でもね、待った甲斐がありましたよ。
全10篇のこの作品、うれしーの人生哲学がぎゅっと詰まった名文のオンパレードでございます。
書けなくなった理由も分かります。
編集担当としましては「とうちゃんの財布」がいちばんのお気に入りではございますが、おすすめは? と聞かれれば、もちろんすべて。どのお話も、みなさまの心の琴線を震わすこと間違いなしです。
どうぞ、まずはお手に取ってみてください。
カリスマ・スタイリスト小松さんも推薦ですよ。3作、ぜんぶ推薦です。あ、そうそう、小松さんの「解説」ならぬ「感想」も収録です。
【もくじ】
其ノ壱 奈良を旅する
其ノ弐 サバイバルファミリー、それは、私たちの未来だった
其ノ参 ステイホーム
其ノ肆 62歳
其ノ伍 秘儀、自分で自分に命令する
其ノ陸 映画「もち」
其ノ漆 えだまめ
其ノ捌 ビスケット
其ノ玖 とうちゃんの財布
其ノ拾 白と茶
感想・レビュー・書評
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水曜どうでしょうのカメラマンである、嬉野さんの3冊目のエッセイ。冒頭はエッセイが書けない!だから旅行に行く!という若干苦し紛れの所から始まって、後半に従ってご自分の過去の出来事で印象深いエピソードを紹介するという流れになっており、読んでいる我々も嬉野さんと一体になって各エピソードを体感している、というような不思議な気持ちになりました。
序盤の文章を読んでいる際には「この調子でこの本は大丈夫か?」と正直思わなくもなかったけど、後半に向けてペースアップしてグングン面白くなってくるのは流石だな、と思ったりもしました。印象深いエピソードも多く、また忘れた頃に読み直したい1冊だな、と思ったり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特に変わることもなく、結局うれしーはうれしーであって、書いてくれる時間はそれほど残っていないかもしれないと思いつつ。
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彼の素晴らしいところは
掘り下げるだけ掘り下げて細かく分析して自分なりの落ちどころを見つけること
そしてその分析は自分なりのいい方向へと導くための分析なのです
悪いところを見ても結果いい方向へと分析して見事に着陸させてします
こうなるともう何かあったってハッピーになってしまうんです
私は思考を止めてさっさと忘れてハッピーになるという技を持ってますがコレは文章にして人様に見せるようなものではありませんね
やはり嬉野先生のように何がどうしでそれからどうやってもしもこうならこうだけどやっぱりこうだからこうなるでしょ、なんて言いながら読んでるこっちもふに落ちて
「俺だってそうなレジ娘に会いたい」などと思ってしまうから不思議なものです
嬉野的人間分析の手にかかればこの世はそんなに悪くない
とても良い本を読ませていただきました。