頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て

著者 :
  • KADOKAWA
3.97
  • (36)
  • (53)
  • (26)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 858
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046040596

作品紹介・あらすじ

中学受験のプロとして活躍し、教科指導スキルに
コーチング技術や心理療法的なアプローチをとりいれた指導方法で
灘や東大寺、開成、筑駒、麻布など最難関中学に
教え子を多数合格させてきた著者が語る、「本当に頭がいい子の育ち方」。

著者の小川大介氏は、自身が代表をつとめる個別指導塾で
5000組を超える家庭と面談をしてきました。

その中で気づいたのは、いわゆる「教育によさそうなもの」を多数与えられ、
手とり足とり面倒を見てもらってきた子どもは受験直前に伸び悩んでしまうことが多い一方、
親に見守られて好きなことにとことん熱中した経験のある子どもは、
最後の最後で踏ん張りをきかせてぐんぐん成績を伸ばしていくこと。

中学受験の現場での経験、ひとりの父親としての経験から、著者は
「親は子どものことをもっと信じていい」と断言します。
自らの好奇心を親に認められ、見守られて育った子どもは、
親が追いたてて「勉強」させずとも、
自ら学び、成長する子に育つのです。

本書では著者の実体験と
コーチング・心理学の知見を踏まえ、
「のびのびと育てられているのに、頭のいい子」
が育つ、子育て法を紹介します。

◎子育ては「2勝8敗」で十分
◎好奇心のない子はいない
◎「当たり前のこと」を褒める
◎アドバイスは子どもが求めてから渡す
◎親が楽しそうな家はうまくいく
◎遊び方を観察すると、子どもの「天才」が見える
◎ボーっとしている時間に子どもはかしこくなる
◎お父さん・お母さんの日常は「イベント」の宝庫
◎「教科書ベースの勉強」でも心配はいらない
◎本人が活躍できるのが「いい学校」

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ずっと前に図書館で予約して読むのを楽しみにしていたけど、9歳前後の子供が対象らしく、ちょっと違った。
    内容も悪くはないけど、どこかで読んだような事ばかりで目新しさはなかった。

  • 真偽のほどは別として、子どもを育てていると、どうしてもこの類の本は気になってしまい、ちょいちょい読んでいる。この本では、「頭がいい」という状態が従来の「多く、速く、正確にできる」から、「苦手があるが強みもあり、強みを社会で発揮できる」状態に将来、変化すると定義したうえで、そのような「強み=自分の軸」を育てるためにはどうするか、という視点で話が進む。

    いくつかの原則としてまとめられており、一つめは「否定せず、子どもを認めてあげる」こと。二つめは「与え過ぎずに見守り、選ばせて自分でやらせる」こと、三つめは「失敗とそこから立て直す経験を積ませ、本人が動くことを信じて待つ」こと。

    いずれも、子育てをしてみると分かるのだが、言うは易し行うは難し。自分に余裕がないと、つい「できた、できない」で留まってしまって作業の過程を認めてあげることができなかったり、良かれと思って与え過ぎてしまったり、挫折を味わわせたくないと思って失敗する前にフォローしてしまったりする。親がどのぐらい、子どもの可能性と潜在能力を信じ、待ち、耐えられるのかが問われているのかもしれない。

  • 認める、見守る、待つ子育て。否定しない、与えすぎない、焦らない。いずれも我が身を振り返って反省させられます。失敗が損なのではなく、失敗をしないことで損をする。失敗から立ち直る経験が必要。
    まずは子どもをよく見て、サポートしながら成長を待つ。親がまずは人生を楽しむ。
    どれも心に響きました。

  • 自分の子育てを振り返りもできてアドバイスもあり、応援してくれる本

  • これは良書。多くの親が陥っているのではないかと思う事柄が多数。否定しない、与えすぎない、あせらない。そして、認める、見守る、待つ。言葉にすると簡単だが難しい。
    自分の時代がそうだから思うのだろうが、満遍なく出来たらいいとか、欠点は良くないとか。確かに今の時代、活躍している人は何かしら秀でたことを持っている人に思える。
    欠点の払拭は程々に、得意なことを伸ばす様に示してあげるのが親の役割なのだろう。
    そう考えると、動画を見るだけで3桁の足し算を理解しているのはすごいと思う。こういったことに着目していこう。

  • 無意識に子どもを否定したり、傷つけていたかもしれない。大人、子どもにかかわらず、人と喋るときは言葉を選んで話すべきだが、特に子どもに対しては、自分の支配下にあるため、無自覚に酷いことをいいかねないやもしれないから、気をつけようと認識を改めさせられた本だった。また読み返したい。

    【印象に残ったこと】
    1.子どもには、結果ではなくそこまでに至る過程を褒めること。
    2.子を否定しない。ポジティブな言葉をかけると子どもも失敗を恐れずに行動できるようになる
    3.親が焦らない。周りと比較するのではなく、子どもを信じ、見守り応援する。子どもに適した環境を見抜く。

  • 忙しい子育て中の親でも、サクッと要点だけ読むことも出来、全部読んでも短時間で終わる良本。

    作者が、子育てにおいて『よそはよそ、うちはうち』と、この本も一歩引いて読み進めて!とは、とても好感持てた。
    子育ては、正解のないことで、自信もなかなか持てない中、自分ファーストで良い、親が楽しむといい、と、頑張りすぎない子育ての大切さ、結局はそれが子どもを見守り、愛情を注ぎ、自主性を伸ばしている。

    「頭が良くなる三原則」
    1. 認める
    2. 見守る
    3. 待つ   その上で「期待」する

    「〜してはいけない」→「〜しよう」否定しない
    肯定的に伝えた方が素直に受け取られ、行動できる

    「間違ったほめ方には注意」
    1. 他の人と比較しない
    2. 本人が喜んでいないのに、ほめない
    3. 社会のルールを逸脱している事をほめない
    アドバイスは、子どもが求めてから‼️

    「与えた方がいいもの」
    1. 勉強するのが当たり前という考え方
     『なぜ』を解決する手段を教える
    2. 情報を取り入れる技術
      ネットのリコメンド機能は注意
    3. 環境に出会うチャンス

  • 少し前から気になっていた本。図書館ですぐ借りられて良かった。内容に真新しさは無かったけれど良かったと思う。著者のお子さんも難関校合格というところもまた素晴らしい!お父さんも凄いのだと思うのだけど、お母さんがとても凄いなぁ…!

    【having doing being】のコーチングのメソッドが良かった。やはりコーチングはいいな。
    【ダメ出しは大人にしか通用しない】大人ですらダメを出されて自分のために言ってくれてると前向きに捉えて這い上がれる人は少数なのに子供にはとても難しいことというのはとてもよくわかる。

    こういう本を読むと毎回改めて自分がどう育ってきたのかを振り返るきっかけになる。私の記憶では、本当に否定ばっかりだったなぁ。押しつけられてばっかりだったなぁ。体罰もよくされたなぁ。私のためを思っていたのか、世間体のためなのか、自分の人生を取り返すためなのか…どういうつもりだったのかはわからないけど、私には合ってなかったなぁ。私は絶対にそんな育てかたを子供にはしたくないな。気をつけよう。

  • 再読。子育てに焦りを感じた時に読むバイブル。

  • 肩の力を抜いて楽しく子育てをしようと思った。

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

教育家。見守る子育て研究所 所長。1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として活躍後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。受験学習はもとより、幼児期からの子供の能力の伸ばし方や親子関係の築き方に関するアドバイスに定評があり、各メディアで活躍中。そのノウハウは自らの子育てにも活かされ、一人息子は中学受験で灘、開成、筑駒すべてに合格。『5歳から始める最高の中学受験』(青春出版社)、『自分で学べる子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)など著書多数。

「2023年 『子どもの頭のよさを引き出す親の言い換え辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小川大介の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×