せんせいのお人形 2 (comico)

著者 :
  • KADOKAWA
4.40
  • (15)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 106
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046040992

作品紹介・あらすじ

育児放棄されていた少女スミカと彼女を引き取った教師昭明。
ようやく落ち着きつつあった二人の前に、六花女子学院の副理事長であり、昭明との因縁浅からぬ一佐という男が現れる。

彼から強制的に持ちかけられた“賭け”。
その内容は、スミカが六花女子学院への編入試験に合格しなければ、昭明とスミカの共同生活を終わりにするというものだった――。

二人はこれまでの生活を守るため、さらなる勉強を始めるが……?

「それは君が手放さない限り
君をどこまでも連れていくものだ
君が 君自身の力で手に入れた――
ほかの誰にも奪えないものだ」

さまざまな物事を学び成長するスミカ。そして二人の前に現れる新たな人々。
運命の編入試験に向けて、日々は進んでゆく。
少女の魂の再生を描いた感動物語、待望の第2巻。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • (2022年3月)
    購入して読み。

    この巻は第20話、スミカが昭明の書庫で本を読み漁り、自分でメモを作りながら、さまざまな学問がつながっていることを「発見」していくシーンが白眉かと…。
    それとともに、複数の文献を横断的に読み、関連付け、それを視覚化する、ってすごいことやってるなあ…と思った。でもきっとすごくわくわくする作業だ。

    ↓以前読んだこの記事を思い出したり。
    複数の文献を一望化し横断的読みを実装するコンテンツ・マトリクスという方法 読書猿Classic: between / beyond readers
    https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-700.html

    (2023年7月)
    12歳児Fがこのマンガを手に取って読んでいたので、私も1-2巻を手に取って読み返した。

    ちょうど先月末に期末テストがあった。Fは授業に出て、新しい知識にふれるのが楽しいという。テストの点はよくない層であるが、それでも授業は楽しいという。私はそれに意味があるのか?知識はアウトプットして試験で確かめてなんぼ、座って聞き流してるだけでは学んでいるとは言えないのでは?という意見。
    当然テスト勉強はそこそこしかしないFと、もう少しやらせたい私の間で認識のずれがあるわけで。なんとなくこの巻を読んで、もうちょっと本人の知識欲(昭明の書庫にこもって知識をつなげていったスミカのような)を大切にしてもいいのでは?知識の定着効率は低くても、学ぶ喜びを大切にしてもいいのでは?とわが身を振り返ったりした。

    ・p31からの、昭明の家で行われる類くんの講義(勉強会)は、頭の良さって何だろう、知識って何だろう、って省みる機会になる…!

    ・p63 一巻で、教育は庭の手入れをすることと似ている、と言っていたシスター小田島「最善を尽くしているなら、どれだけ花をつけるかは見守るしかありませんよ」という話はほんとね、ほんとにね、と思う。

    ・p71 書庫で知識をつなげて「全部つながった…」というスミカに昭明が語り掛けるシーン、「今の気持ち」「それ」を大切に、手放さないように、他の誰にも奪えない、君をどこまでも連れていくもの、と話し、笑顔で応えるスミカに昭明が涙をこぼすシーン。
    「それ」にあたるのは、知的好奇心とか、知識とか、思考力とか、考えるための体力とか、そういうものなのかな。

    TEDかYouTubeで、植松勉の動画を見たときに、戦争を体験したおばあちゃんが「お金や家はなくなっても、知識は残った」「本をたくさん読め、本から得られた知識はずっと残る」みたいなことを話していた。それを支えに育ったという話を聞いて感銘を受けたんだけど、そういう内面に育ったものと同種のものかなーと思ったりした。
    ↓たぶんこの動画
    https://tedxsapporo.com/talk/hope-invites/

    3巻までもっているので、続き出てるかなーと思って調べてみたが、8巻完結!しかししかし、4巻以降は電子書籍のみ!!と聞いてショックを受けている(どっちかというと紙派)!ああー!紙で読みたい!

  • 学ぶこと、探求すること

    スミカの覚醒シーン


    「全部繋がった…
     学校の勉強って全部別々のことをやってるんだと思ってた

     違うんだって思って面白くて…
     そう すごく面白くて!

     脳みそがぴしぴしする…
     自分が何を勉強するのかわかった
     
     世界…
     …ううん
     人だ
     
     今まで生まれて死んでいった人たちのやってきたことだ…

  • 学ぶことの楽しさを知り、色々な家族の形があることを知り、人との付き合い方を知り、「恋心」なるものがあると知る。
    色々な種が蒔かれた印象の巻でした。
    表情豊かになっていくスミカが良い。

    昭明の母の去り際の台詞とか、本家や一佐との関係など、色々と気になりますね。
    編入の話は現状さほど危機感を感じないので、かえって今後どうなるのか想像できないところです。
    スミカがどうなっていくのか、スミカと昭明のふたりの関係はどこへ辿り着くのか、興味が尽きません。

  • 素晴らしい。

    ……まさかうさぎドロップ落ちではあるまいな、とだけ少し心配ががが

  • 読了日 2019/05/27

    読了。20話が。

  • 三巻も発売されると良いな。

  •  辺見君可愛いですよね。

     ……しかし、本編関係ないけれど、スマホ向けに縦書きにフルカラーで書いたマンガを紙媒体向けに再編集してフルカラーで出すのって大変な労力じゃなかろうか。ストレートじゃ無い分大変そう。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

2016年マンガアプリcomicoに『せんせいのお人形』を連載開始。高い物語構成力と繊細な心理描写で、多くの読者から支持を受ける。「WEBマンガ総選挙2019」にて、WEB上で発表されたすべてのマンガ作品の中から、読者投票で6位に選ばれる。

「2020年 『せんせいのお人形 3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤のようの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×