ある日突然オタクの夫が亡くなったら? 身近な人が亡くなった時にやるべきこと、起こること
- KADOKAWA (2018年12月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046041234
感想・レビュー・書評
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タイトルに興味を抱き購入。
・・・なので、あくまでこの評価は「購入動機に対してこの本が教えてくれたこと」の数字になっている。
若くして、突然夫が他界してしまった。
その時の苦労と、しなければならないことをマンガエッセイという形で一冊にまとめた本。
勿論、これはこれで大切な内容である。
悲しさに浸る間もなく押し寄せる現実的な手続き。
心の整理なんてつくわけない。
小さな子供もいる身体で、あれもこれもが押し寄せる。
ただこのタイトルは「オタクの夫」がテーマなのよね。
オタクの収集品をどう捌くのが最適なのか。
わたしの興味はこの一点にあった。
わたしもコレクター気質の人間である。
幸か不幸か妻帯していないので、配偶者に迷惑をかけることはないが、今死ねば親が色々処分することになろう。
ヲの字に理解の無い親が、コレクションをまとめてブックオフとかに持って行く。
何万点のアイテムが数十万程度にしかならない査定に愕然とする。
たったこれっぼっちの価値のものの為に、結婚もせず全国を集め回って、なんて無駄な人生を歩んできた子供だったんだろう。
こういう大型古書店は独自のレートで査定するからね。
ちゃんと売るべき店で売れば、何倍もの値段が付くけれど、売るべき店を知らないからこんな評価になる。
親も不幸なら、死んだわたしも浮かばれない。
・・・
これ。
コレクター系趣味を持つ人間は、大なり小なり抱いている不安だとは思う。
その辺りを、掘り下げた本だと思ったのよね。
この辺りのテーマは、感傷的に描かれるだけで、結末が書かれことなく、生前に聞いておけばよかったと思うのみ。
大事な事だけど、身近な人間が死んでしまった時の話は、いろんな人に聞ける。
ただ、「オタク」が亡くなった時の事は中々知る機会がない。
わたしの興味は、その一点だった。
故に、このテーマについて…実質的に何も書かれていないこの本は、ちょっと残念に思った感じ。
段ボールに整理し、必要に応じ寄贈する・・・と書かれても・・・。
価値のわかる知人に全部引き取ってもらうのが一番と思っているんだけどね。
まぁ最悪、大型古書店が安く買いたたいても、どこかの同志がこの大型古書店であり得ない(安い)値段で売られているお宝をほくほくして買ってもらえれば、それはそれでうれしいかもしれない。
草葉の陰からニヤニヤして見届ける事であろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示