- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046060518
作品紹介・あらすじ
魔女はすべてを覚えている。
ひとの子がすべてを忘れても。どこか遠い空の彼方へ、魂が去って行こうとも。
そして地上で魔女たちは、懐かしい夢を見る。記憶を抱いて、生きてゆく。
その街は古い港町。
桜の花びらが舞う季節に、若い魔女の娘が帰ってきた。
赤毛の長い髪をなびかせ、かたわらに金色の瞳をした使い魔の黒猫を連れて。
名前は、七竈・マリー・七瀬。
目指すは、ひとの子たちが「魔女の家」と呼ぶ、銀髪の美しい魔女二コラのカフェバー。
懸命に生きて、死んでゆくひとの子と、長い時を生きる魔女たちの出会いと別れの物語。
―――
魔女たちの物語は、物語の形を借りた、わたし自身の想いであり、言葉でもあったのだろう、といまになって、気づいています。
何の力も持たず、歴史を変えられもしない、一本の糸に過ぎないわたしが、誰かのささやかな愛すべき日常に寄り添い祝福し、
不幸にして斃れたひとびとにさしのべたかった「腕」が、この物語だったのだろうと。
そう、わたしには魔法の力はなく、この物語もいつかは忘れ去られてゆくでしょう。
けれど、この物語にふれたどなたかが、ふと、これまで地上に生きてきた一本一本の糸に思いを馳せてくださるなら、
わたしの言葉はそのとき、魔法になるのだと思います。
村山早紀(「あとがき」より抜粋)
感想・レビュー・書評
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『この物語を読んでいるあなたの住む街にも、実は魔女は暮らしているのかも知れない』。
(*˙ᵕ˙*)え?
いきなり『魔女』という言葉が含まれた一文から始まった今回のレビュー。あ、そこのあなた、そう、あなたです。『魔女』という言葉に問答無用で画面を閉じようとしていませんか?ちょっと待ってください。はい、あなたの気持ちはわかります。中世ならいざ知らず、21世紀の令和の世の中にいきなり『魔女』と言われても困りますよね。
でも、あなたが今訪れているのは、本のレビューの場であるブクログです。この世には数多の小説があり、そこにはさまざまな物語が存在します。否、存在する余地があるのです。そこに『魔女』という言葉が登場したとしても決しておかしくはないと思います。そもそも”いないこと”の証明は”悪魔の証明”とも呼ばれています。そう、幽霊が絶対にいないことの証明が不可能なのと同様に『魔女』がこの世にいないと証明することは容易ではありません。そう、
『たとえば街角の占い師、あの中に本物の魔女が交じっていることもある』
これを否定することなどできないはずです。
さてここに、そんな『魔女』が登場する物語があります。他の作家さんならいざ知らず、『魔女』という言葉が、村山早紀さんの作品という絶対的安心感が保証されたこの作品。私たちがイメージする『魔女』のイメージを決して裏切らないこの作品。そしてそれは、『大丈夫。この世界の夜と眠りは、わたしたち魔女が守るから』という言葉の説得力にあたたかいものがこみ上げるファンタジーな物語です。
『なんかもう、消えちゃいたいな』、と『古い街灯の下で、ため息をつく』のは平田叶絵(ひらた かなえ)。『街の地場チェーンの書店の本店』で『書店員』として働く叶絵は『店は常に人手が足りず、皺寄せは彼女に来る』という中にあっても、『本と書店が大好きで、一心に働いてき』ました。そんな叶絵は水路の『暗い水面を見つめ』る中、『疲れた足下がよろけて』『水路に転がり落ちそうにな』ります。『慌てて踏みとどまったけれど、瞬間、それもいいか、と思った』叶絵は、『自分がこの世界に生きている意味』を思います。『特別辛いことがあったわけじゃない』、『ただ少しずつ』『自分の心も折れそうになっている』と思う叶絵は、『休憩時間に新作のコミックスのPOPをバックヤードで作っていたら』、『そんなものは作らなくていいよ』と店長に言われたことを思い出します。『尊敬すべき書店人であ』る店長が『休めるときには休みなさい』という思いで言ってくれたことはわかるものの『そんなもの』と言われたことにひっかかる叶絵。『ああ、なんか疲れたなあ』と思い、『このまま少しだけ前に進んで、水の中に入れば…』と叶絵が思った『そのとき』でした。『ねえ、寂しいときは、ひとりで暗いところにいてはだめなのよ』という『柔らかい声』とともに『誰かの』『あたたかな、小さな手』『が、そっと背中に触れ』ました。振り返った叶絵は、『あどけない表情で、にっこりと笑っている』『長い赤毛の小柄な娘』を見て、『あ、この子知ってる』と思います。しかし、誰だか特定できない中に『こんな暗いところにいると、魔が差すから、さ、行きましょ』と『白い手を』差し出す娘。そんな娘は『この世界のものは』『心弱い誰かを暗い方へと引っ張り込もうとすることもあったりする』と『物語の中の言葉のようなことを』言います。『あたたかいものでも飲みにいかない?』と引かれる手に、そのままついて行く叶絵。『このお店なの』と連れて来られた先には『魔女の家』という『手書き風の看板』が掲げられたお店がありました。中に入ると『優しく穏やかな光に包まれ』た世界が広がり『思い出の中にある光みたいな色だ』と思う叶絵。そんなところに『おや、お帰りなさい、「ご同輩」ナナセ』と『銀髪の女性』が現れ、『ただいま、「ご同輩」ニコラ』と返す娘。そして、『こんな夜には断然ココアよね。わたしがご馳走するから、こちらのお嬢さんにもお願い』と言う娘に『あ、いえ』と財布を取り出そうとした叶絵でしたが『「前」はおごってもらったから、今夜はわたしがご馳走するわよ』と娘の手が『押しとどめ』ます。『そんなことあるわけない』と思う叶絵の脳裏に『高校生のときの記憶が』蘇ります。『ありがとう。次はわたしがおごるわね』と言う『赤い髪の転校生』はすぐにいなくなり『それっきり、彼女と出会うことはなかった』という過去の記憶。『七竈(ななかまど)さん、あの、七竈さんなの?』と『久しぶりで、その名を口にした』叶絵に、『はあい。やっと思い出してくれましたか。図書委員の平田叶絵さん』と覗きこむ七瀬。そんな七瀬は『わたしは平田さんが、わたしの名前を覚えていてくれたというだけで、十二分に幸せよ。それだけでも、この街に帰ってきた甲斐があったと思ってる』と続けます。そう、『あの日、叶絵がいったのだ。この街にまた帰ってきて欲しい、と』。そんな叶絵は、『こんな話、ほんとに信じてくれるの?』、『この世界には、いまも魔女たちが隠れて暮らしているの…』と語り出したあの日の七瀬との時間に思いを馳せていきます…という最初の短編〈第1話 遠い記憶〉。村山早紀さんらしく、『書店員』を主人公とする物語の中に魔女の七瀬を印象深く登場させる好編でした。
“大丈夫。夜と眠りは、魔女たちが守るから ー。優しい涙が溢れる奇跡の物語!”と内容紹介にうたわれるこの作品。画家のまめふくさんが描かれたという如何にも魔女たちが集っているかのような印象深い表紙に白字で記された「魔女たちは眠りを守る」という書名が独特な雰囲気感を醸し出しています。『魔女』と聞いて何を思い浮かべるかは人それぞれだと思います。世界史の授業の”魔女狩り”を思い出す方もいるでしょう、60年台のアメリカのコメディドラマ「奥さまは魔女」を思い出される方もいるかもしれません。その一方で、そういうの興味ないです!とクールに答えられる方もいるかもしれません。そういった方の場合、今回の さてさてのレビューはパス!とすでに立ち去られていらっしゃるかもしれませんね(涙)。
いずれにしても現代社会にあって『魔女』の存在を信じている方はいらっしゃらないでしょうし、一昔前に比べても遠い存在になってしまったようにも思います。私は今までに800冊以上の小説ばかりを読んできましたが、そんな中にもそもそも『魔女』が登場することはまずありません。読書の対象として”魔女もの”を選ぶという選択肢がそもそもないとも思います。しかし、数多の作家さんの中でそれが全くもって不自然ではなく当たり前のことと思える作家さんがいらっしゃいます。それこそが村山早紀さんです。”ときどき奇跡が起きる街、物語のような、不思議が起きる街”とされる”風早の街”を舞台にした物語の数々を送り出されてきた村山早紀さんの世界観に『魔女』は決して異物とはなり得ません。村山早紀さんが『魔女』を描く、これは作品を手に取る前から期待感が抑え切れません。
そんな作品においてまずご紹介したいのは、ニコラが営む『三日月通りのカフェバー「魔女の家」』です。『魔女の家』がどんな風に描かれているかを見てみましょう。
『店の中は、優しく穏やかな光に包まれていた。あたたかな蠟燭の火のような、ランタンの光のような、どこか懐かしい色の光。思い出の中にある光みたいな色』
これは〈第一話〉で七瀬に連れてこられた叶絵が目にした『魔女の家』の光景です。『思い出の中にある光みたいな色』という表現が絶妙です。尋常でない雰囲気感を上手く醸し出しています。
・『天井には、真鍮が金色の光を鈍く放つ瀟洒なシャンデリア。百合の花束をかたどった磨りガラスの灯りは、いい感じに古めかしく、絵のように美麗』
・『耳に心地よく響くのは、壁にかけられた時計が時を刻む音。小さな扉は閉じているけれど、木に刻まれた鳥の意匠からして、カッコウ時計のよう』
・『テーブル席がふたつにカウンター。これもつややかな木のカウンターには大小のボトルシップが並べられ、古いガラス瓶は飴色がかった光をほのかに放っている』
店内の描写を三つ抜き出しました。なんとも雰囲気感に満ち溢れた店内です。この作品の舞台はあくまでも現代、かつ日本という位置付けですが、『魔女』が中世ヨーロッパに似合うものでもあることから、そんな雰囲気感を感じさせもします。また、そんなお店には『三本足の鶏の絵が描』かれてもいます。物語では、その描写をもってはっきりとこんな風に記されます。
『ここは魔女たちの住処だった…建物の主は、年を経た魔女である、ほっそりとした長身の、美しいニコラ』。
そう、この作品は『魔女』がいそうな、とか、『魔女』かもしれないという雰囲気で語られる物語ではなく『魔女』がしっかり登場する物語なのです。この雰囲気感の出し方、流石だと思います。
そして、物語では『魔女』がこんな風に定義されていきます。
『魔女たちは特にその子どもの頃を過ぎると、その肉体はひとと比してゆっくりとしか年をとらなくなる。一説によると、十年に一歳ほどしか成長することも老いることもない』
冒頭にご紹介した『長い赤毛の小柄な娘』の七瀬は、『見た目は十代の本好きの少女』、しかし実際には『齢百七十を超えている』ということが記されます。人間基準で見るとええっ!ですが、『魔女』からすれば、それがなにか?というところでしょうか?では、そんな『魔女』はどうやって暮らしているのでしょう?
『たとえば街角の占い師、あの中に本物の魔女が交じっていることもある…さりげなく著名人や政治家に助言を与えていることもある…油田や鉱山を第六感で見つけて、その権利を持っているものもいる』
なるほど。『魔女』も生活をしなければいけません。しかも『十年に一歳ほどしか成長することも老いることもない』となると生活の糧は当然必要です。とは言え、『街角の占い師』をやっているかもしれないと思うと、占い師さんを見る目が変わりそうです(笑)。そして、私たちが期待する『魔女』の姿も登場します。
『使い込まれたほうきに腰をおろし、長く赤い髪をなびかせて、少女は空を行く。春の風には桜の花びらが交じり、ほうきが飛ぶ高い空まで、たまに吹き上げられてくる』。
おおおっ!これです。これ。『魔女』と言えば『ほうき』で空を飛ぶイメージは外せません。この作品では幾つかの場面で『魔女』の七瀬が空を駆けてくれます。これはご期待ください。まさしく、『魔女』のイメージそのものです。では、そんな『魔女』の最後はどうなるのでしょうか?
・『魔女は長く生きるけれど、あまりに疲れすぎていたり、ひどい怪我を負ったり、魔法を使いすぎたりすると、「死んで」しまうこともある』。
・『肉体は空気に溶けるように消えてしまって、ただかすかなきらめきのような光だけがそこに残り、その光もいつか見えなくなる』。
生活の様子は私たち人間と同じような印象でしたが一気に神秘性が高くなりました。いかがでしょう?いきなり『魔女』と言われて目を白黒させたあなたにも少しは『魔女』のイメージが思い浮かばれたのではないかと思います。この作品は村山早紀さんの作品に必ずと言って良いほど登場する”風早の街”こそ舞台にしませんが、『魔女』の存在自体をもってそこにあらゆることが起こってもおかしくない雰囲気に仕上がっています。物語世界に自然に誘ってくださる村山早紀さん。やはり、このジャンルにおいては圧倒的な第一人者でいらっしゃると改めて思いました。
そんな作品は、6つの短編+〈エピローグ〉という構成になっています。冒頭にご紹介した〈第1話〉のイメージだけだと、『魔女』の七瀬が各短編に登場する主人公たちを『魔法の力』で救う、その繰り返しというような展開を思い浮かべられるかもしれません。しかし、そうではないのです。これは、私にとっても予想外でした。というより、そのように展開すると勝手に思い込んで読み進めたのが間違いであり、実際の内容は短編ごとに大きく展開を異にします。では、6つの短編の概略を見てみましょう。
・〈第1話 遠い約束〉: 日々の生活に疲れた書店員の叶絵の前に現れたのは『魔女』の七瀬。高校時代の一時期を共に過ごした転校生であったことを思い出す叶絵は、過去を振り返ります。
・〈第2話 天使の微笑み〉: 『仲のよい友達がいた』と今はもういない『魔女』のことを話し出したニコラは、その『魔女』がヨーロッパで旅する中に『列車が事故に遭った…』と話します。
・〈第3話 雨のおとぎ話〉: 『ハンバーガーショップ』で働く空哉は学校に行けなくなり、身を寄せた祖母のことを思い出します。久しぶりに会いに赴くも祖母は病に伏していました。
・〈第4話 月の裏側〉: 『私設の小さな図書館』を営む佐藤時計店の店主が『子どもの頃に』『妖怪の女の子が友達』と話していることを聞いた七瀬は『遠い日の七月の物語』を聞きます。
・〈第5話 サンライズ・サンセット〉: 『今日は八月十四日。お盆』という日『昭和の頃にはよくこの街で見かけたような夏休みの少年の姿』を見るニコラは野球ボールを持つ彼に声をかけます。
・〈第6話 ある人形の物語〉: 『昭和二十年の夏』、本来心などない『金髪の抱き人形』は『気がついたら動けたのだ』と森の中にいました。そんな中に『ひとりの女の子が迷い込』み…。
六つの短編をごくごく簡単にご紹介しました。もちろんこれだけではなかなかイメージはつきづらいとは思いますが、ヨーロッパの話が出てきたり、どこか意味深な『お盆』という単語が登場したり、そして〈第6話〉では、『金髪の抱き人形』に心が?というまさしくファンタジーな物語が展開することがわかります。これらの短編はあくまで『魔女』で繋がる連作短編ですが、内容は極めて多岐に渡っています。そんな物語は『魔女』の存在が欠かせません。それは、一見人のような外見でありつつも上記したように人とは全く異なる一生を送る『魔女』という存在が見せるものです。そんな物語には、『魔女』として生きる七瀬のこんな感覚が象徴的に語られます。
・『ひとの一生は、どうせ短い。笑って泣いて、憤り、喧嘩して愛しているうちに、夢見るような速度で、終わってしまう』。
・『おそらくは、ひとの子が蟬の一生を見てその短さを嘆くように、魔女たちはひとの命の短さを惜しむ』。
・『生きている間、精一杯にうたい続け、やがて地に落ちて儚くなる、ひとの子の一生を』。
人から見て蟬は儚さの象徴として語られる生き物でもあります。しかし、『魔女』という存在からすると私たち人の一生がそれと同じように見えてしまうのです。改めて私たちの一生というものに思いを馳せもします。そんな物語は、ちょっと乱暴に扱うと粉々に壊れてしまうほどの繊細な感覚の中に私たちが大切にしてきたもの、大切にすべきものを浮かび上がらせていきます。そこには、『魔女』という存在を物語に自然に溶け込ませる中に、村山早紀さんらしい優しさに満ち溢れた物語が描かれていました。
『この物語を読んでいるあなたの住む街にも、実は魔女は暮らしているのかも知れない』。
『古い港町』という『三日月町』を舞台に、『魔女の家』を訪れた『魔女』の七瀬を描くこの作品。そこには、まさかの『魔女』という存在を雰囲気感豊かに描く物語の姿がありました。パターン化された展開ではなく、予想外に描かれる事ごとに集中力が切れないこの作品。漠然と思い描いていた『魔女』という存在がくっきり浮かび上がってもくるこの作品。
“村山早紀さん × 『魔女』”という組み合わせの想像以上の相性の良さに、どっぷりと物語世界に浸らせていただいた素晴らしい作品でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブクログの評価が頗る良かった為、本屋さんで探して購入。
読み始めで数行で、、、
あれ、、、私間違っちゃったかも。。。
数頁読んで、ちょっと自分の好みとズレていることに漸く気づく(~_~;)
時間がかかってしまったが、最後まで読むことが出来た。
この本は、短編で構成された魔女の長編の小説。
七竈七瀬は若い魔女だった。
魔女は人間と比べると、歳をとるスピードが遅い。
同じ場所に長く居ると、訝しがる人間が出る為、場所を移動しながら暮らしている。
魔女は全てを覚えている。
とある港町に帰ってきた七瀬。
同輩の魔女、ニコラの経営するカフェバーを目指して。
そこに生きる人間と、寄り添う魔女の短編集。
ほっこり温かくなるようなお話が紡がれている。
若い方向けの本かな。。。
私にはいまいち突き刺さらなかった(^_^;)
皆さんが素敵な本だと評価しているのに、
楽しく読めなくてごめんなさいm(_ _)m-
アールグレイさん
すみません、返信遅くなりました。
青山さんとは全然違うと思いますよ?
この物語は、魔女のお話にので、ジャンルとし...アールグレイさん
すみません、返信遅くなりました。
青山さんとは全然違うと思いますよ?
この物語は、魔女のお話にので、ジャンルとしたらファンタジー??
一つ一つの短編は、確かにほっこり系ではありますが、私にはパンチが足りなくて、、、
ミステリーを求めてこの本を買ったわけではないのですが、もう少しジワるのかと期待しすぎてしまったからか?
3日経つと中身忘れてしまうだろうなぁ。。。というのが私の正直な感想です。
私の心はどこかやさぐれているので、純粋な心のアールグレイさんには、きっと沁みる物語なのだと思いますよ^_^2022/12/13 -
こんばんは★マキさん(^_^)
返信ありがとう!
図書館にしようかな、と考えていました。
思いきって、犯罪者と殺人犯の物語、とか。はっきり...こんばんは★マキさん(^_^)
返信ありがとう!
図書館にしようかな、と考えていました。
思いきって、犯罪者と殺人犯の物語、とか。はっきり言って、泣ける本がいいんです。お正月に買うので、まだ時間はあります!2022/12/13 -
アールグレイさん
うーーーーん、私はこの本では全く泣けませんでしたし、申し訳ないのですが、それほど感動もしなかったです。
もうち...アールグレイさん
うーーーーん、私はこの本では全く泣けませんでしたし、申し訳ないのですが、それほど感動もしなかったです。
もうちょっとお若い人が読めば、また感想も異なるのかなぁ??と。
私が泣いた本は、永遠の0と、人魚の眠る家 でしょうか。アールグレイさんの好みの本とは、ちょっと雰囲気が違いますが、ボロ泣きした記憶があります。
他にもボロボロ泣いた本があった気がしますが、ちょっと思い出せないので、思い出したらまたここに書きますね(^o^)2022/12/14
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単行本からの置き換えですが、文庫本で村山早紀さんのあと書きが追加されています。今の新型コロナやウクライナと、理由もなく罪もなく亡くなっていく方々にとても辛い気持ちを抱えつつも、この本が心に癒やしをもたらせてくれることを願う言葉には、村山早紀さんのお人柄を改めて感じることができる内容でした。
以下は、単行本の時の感想をコピペしただけですが、皆様の心を癒してくれる1冊になることを、私も願いたいです。
〜単行本の感想〜
『魔女の宅急便』や『魔女の旅々』といったアニメ作品にも似て、一つ一つのエピソードが色んな味わいを楽しめる紅茶の詰め合わせのような、とても温かさを感じる作品でした。
同じ紅茶でも少しだけ色味が違ったり、時に甘く、時に甘酸っぱく、それでも読み進めていくにつれて美味しさが滲み出てくる。素敵な時間を過ごせたと思います。
魔女という存在は、人々にとって砂糖のような存在なのかもしれませんね。
ゆったりとした時間を紅茶と共に過ごしたい人にオススメしたい作品でした。 -
波津雪希さんの書評 魔女たちは眠りを守る【本が好き!】
https://www.honzuki.jp/smp/book/287664/review/273957/
「魔女たちは眠りを守る」 村山 早紀[角川文庫] - KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/322208000180/ -
☆4.5
以前「風の丘のルルー」を読んだ事があるのですが、そんなルルーのお話を思い浮かべながら本作を読ませて頂きました。
とても切なくて…涙が流れてしまう場面もありましたが、読んで良かった!出会えて良かった!と思えた素敵な作品です。
私が住んでいるこの街のどこかでも、魔女が見守っていてくれたらいいなぁと思いました❁⃘*.゚-
2022/12/15
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マメムさん、コメントありがとうございます。
中には魔女が悪役で登場する作品もありますが、「魔女の宅急便」や「魔女たちは眠りを守る」はどちらも...マメムさん、コメントありがとうございます。
中には魔女が悪役で登場する作品もありますが、「魔女の宅急便」や「魔女たちは眠りを守る」はどちらも心優しい魔女の素敵なお話ですよね❁⃘*.゚2022/12/15 -
のんさん、お返事ありがとうございます。
たしかに魔女って悪役って立ち位置が多いですね。
けど、力を持っているから悪いのではなく、力を悪いこ...のんさん、お返事ありがとうございます。
たしかに魔女って悪役って立ち位置が多いですね。
けど、力を持っているから悪いのではなく、力を悪いことに使うからって考えると、多分、魔女=悪いと思ってしまう人間側の偏見や差別かもしれないなって思います。
優しい魔女もいるように、人も外見や立場に応じて差別や偏見を持たないようにしなきゃと考えさせられるお話でもありますね♪2022/12/17
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表紙と題名が素敵でずっと読みたかった本。
実際に本物の魔女が出てくるお話。
外国のファンタジーではなく、日本的で、不思議な雰囲気。
「眠りを守る」という題名のように人間を愛し、見守り続ける魔女達のお話。 -
魔女には小さな頃から憧れている。
このお話のように、魔女はどこかにひっそり人に紛れて暮らしていて、気づかないうちに守ってくれてたらいいなぁと思わせてくれる優しいお話。
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文庫版にて再読。
やっぱりジャケットのイラストがいいなあ。
人よりも長く長く生きる魔女たちは、もちろん不思議な魔法やまじないを使うことが出来る。
けれど、そのために奇異な目で見られることもある(この作品に出てくる人々は、概ね優しすぎるのだけど)。
なのに、人と距離を置きながら、人と離れきらない理由が、「眠りを守る」ことにあるんだろう、と思う。
私は、私のために生きている。
けれど、私が生きていることは、誰かを憶えていることであって。
その人の「眠りを守る」ことなのかもしれない。 -
こどものころから繰り返し読んできた、ぶっきらぼうでもあたたかな魔女たち。彼女たちでさえ年下になりつつ(?)あることには驚くが、親愛は変わらない。先輩魔女が大好きなので、ニコラにスポットが当たった「天使の微笑み」の中のあんまり美しい挿話にぐっときた。