わが子に「ヤバい」と言わせない 親の語彙力

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046062598

作品紹介・あらすじ

「国語」という科目に留まらず、子どもの「語彙力」は他科目にも多大な影響を及ぼすのは言うまでもありません。いや、科目学習面だけではありません。社会の中で人とコミュニケーションを構築するうえでいかほどの語彙を身につけているかはとても大切になるのです。中学入試で出題される「ことば」の問題は、子どもたちの思考力の基礎をつくることに大いに役立ちます。本書を活用して、親(大人)からわが子へことばの面白さを引き継いでほしいと願っています。【序章】中学入試で実際に出題される文章レベルの高さに親(大人)が触れることで、わが子の語彙力増強の大切さを知ってほしいと考えました。【第一章】言語知識はただ丸暗記すればそれで済む性質を持つのではなく、子どもたちが社会に出たときに有用であることを説きました。【第二章】「ことわざ」「畳語」「心情語」「多義語」など多岐に渡る言語知識を扱いました。言語のひとつひとつにはそれを成り立たせるだけの具体的な背景が存在することを説明しました。とりわけ、本書のタイトルに含まれる「ヤバい」の乱用については豊富な心情表現の定着を阻害するものではないかと警鐘を鳴らしました。【第三章】日常生活の中で親子が具体的にどのような取り組みをおこなうことで語彙力を増強できるのかという点について触れました。【第四章】言葉が事物の捉え方に大きく関わっていることについて解説しました。【第五章】近年の中学入試では古典的な文学作品が多く出題され、子どもたちには馴染みのないことばがたくさん登場すること、また、大人向けの難解な文章を読んで理解するための具体的な手法について説明しました。

感想・レビュー・書評

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  • 中学受験の問題を親もやりなさいということ。

  • 中学受験の、国語の問題が紹介されている本でした。家庭での会話や日常の生活でこうするとよいというような内容を期待していたので、がっかりです。

  • 言語学者の研究知見や、あるいは文筆業に携わるもの言葉のあり方に対するエッセイといったものでこういった題材を取り上げるものは偶に手を取るが
    受験指導者の筆者によるものとして、教育に関する議論に近い立ち位置で、受験における国語教育の例を取り上げるもの。
    その教育成果の是非は措いておくとして、高難度の中学受験ではどのように国語教育が測られているかは態々かかる学校の過去問を手に取る機会も少なく、まとまった形でパターン化されることで見えてくるものもあるように思う。

    筆者の雑感に近い部分も個人的には興味深かったが、想定読者層としてはかかる年齢の子供を持つ親世代であろうこと。
    紙幅的に仕方の内面もあるが、例題の解説にページが割けないために読み進めるにモヤモヤが残る部分が気になる。

    教育現場の声として国語教育の危機が叫ばれるルポなどが散見される一方で、上位層が目指す教育と国語のあり方には劃然としたものがあるわけだが、家庭及び学校における教育は本著でもこれをすればいいで済むような安直な話が出るわけでもなし、難しい話である。

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著者プロフィール

中学受験指導スタジオキャンパス代表、国語専科・博耕房代表。主な著書に『13歳からのことば事典』(メイツ出版)、『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(文春新書/文藝春秋等)、『令和の中学受験 保護者のための参考書』(講談社)等がある。

「2023年 『国語で「論理的思考」を育てる 書く・読むドリル 小学5・6年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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