僕たちの好きだった革命

  • 角川学芸出版 (2008年2月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784046210722

作品紹介・あらすじ

携帯もCDも知らない47歳の男が僕たちの高校に復学してきた。30年の眠りから覚めた山崎の言葉は、理解できないことばかり。だけどいつの間にか僕たちは、革命に向かって走り出していた。大人気舞台を小説化!

みんなの感想まとめ

テーマは学生運動とその意義であり、過去の出来事が現代にどのように影響を与えるかを考えさせられる作品です。会話が多く、キャラクターの個性が際立つことで、読者は登場人物たちの感情に共感しやすい構成になって...

感想・レビュー・書評

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  • たまたま仕事絡みで読むことになった。鴻上尚史は嫌いじゃないけど、書いたものを読むのはおそらく初めて。

    舞台用に書かれたものを本にしたものだから、会話文多めに展開される。つまり1つ1つのセリフにしっかりキャラクターを反映させなければならず、少しコテコテな感じ。でもそれはそれで少し新鮮だった。

    学生運動の悲惨な内情は確かにそうなんだけども、誰のための運動だったのかということを純粋に考えると、行動を起こすことそのものの意味は否定されるものではない。純粋な山崎君の存在はその意味そのものと言ってもいいかも。

    学校ってなんのためのあるのかなぁなんてことを考えてしまうこともなくはないが、ただただシンプルに、高校は楽しいところなのだということを「思い出したい」と思った。

  • テーマがブレずに最後まできた。学生運動が正しく負けることに十分な意味があったことを知った小説。

    変化を社会が許容するには時間がかかる。焦る必要はない。でも戦わなければ向かう先を変えることはできない。正しく負ければ時間がかかっても世界は変わる。

  • 怖い話だ…。

  • 革命したい

  • 30年ぶりに目を覚ました男が
    現代で学生運動を再開させる。

    目覚めて復学するまでや周囲の反応が唐突で不自然。
    舞台の勢いで見た方が楽しめそう。

    理事長も何かしらの因縁があるラスボスかと思ったので拍子抜け。

    【図書館・初読・9/19読了】

  • 学生運動が現代に差し込んでくる感じは自然。おっぱい描写が変に目立った

  • 1969年の学生運動の首謀者が、1999年に目を覚まして現代の高校生を巻き込み、学生運動を起こす話。

    不良の象徴だったビートルズが、音楽の教科書に載ってることに驚くシーンが印象的だった。

  • なにもかも変わってしまった現代で30年前の学生運動家は、再び立ち上がるが、殴り、殴られて革命をするスタイルは変わっておらず、憎しみしか生まれていない。そんなことで平和や愛が語れるのかと演説する。
     あれから60年たっているのに、50年前も10年前も1年前も同じことを繰り返している。いつになったらこのクダラナイ戦いは終わるのか。

  • 先に、お芝居の方を観ました。

    胸がいっぱいになっちゃって、観劇後しばらく立ち上がれなかった。

    学生運動の時代の若者たちの心の機微、
    きっと今だったら「クサい」とか「ダサい」とか言われてしまうであろう
    一種の熱、みたいなものを、
    当時は確かに私と同じぐらいの若者たちが持っていて、
    そしてそれを表現してたんだなぁ。

    なんだか、私ももっと意思を持って生きていたいと思った。

    舞台の方では、中村雅敏さんの歌もとても心にせまるものがありました。

  • 大学2年当時はかなりはまった。

  • 中2の娘がとても面白いよと貸してくれた。妻も面白いと一晩で読んだ。私はなかなか読み進めなかった。最初の方は、「太田胃酸」「むかつく」に笑いすぎて、そしてだんだんと自分が学生だった頃を思い出して、特に最後の山崎君の演説は涙なくては読めなかった。いったい自分は今、何をやっているんだろう、自分は何を闘っているんだろうと思う。「まだ見ぬ幸せに、今飛び立つのだ!」「未来を信じている」と言えるようにがんばらないとね。

  • 100313byNHK CoolJapan本
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    携帯もCDも知らない47歳の男が僕たちの高校に復学してきた。30年の眠りから覚めた山崎の言葉は、理解できないことばかり。だけどいつの間にか僕たちは、革命に向かって走り出していた!

    拓明高校2年B組・山崎義孝・47歳、長い眠りから覚めたヤマザキが高校に革命を巻き起こす。「何度負けても、最後に勝てばいいんだ」鴻上尚史の大人気舞台を小説化。

  • 展開が気になって一気に読みました!
    学生運動の最中植物状態になり、三十年後に目覚める山崎。
    時代とずれた感じが面白く、情熱的(現代の子が冷めてるのもあって)。
    そして、またかつて行っていた高校に通い始める!!
    自由な文化祭を求めて、また学生運動を起すけど…というあらすじだけでわくわくできます。すごい。
    昔の(学生運動の)リーダーが堅物の教頭になっていたのも、おもしろい。

    舞台も観てみたかった~

  • 本当にタイトルどおりの本。「僕たちの好きだった革命」とは、こういう純粋さから生まれてきた熱い思いだったのだと思うし、当時はそういうところに多くの人が惹かれたはずだ。その後の悲惨な展開を含めて、革命はいつも振り返られるので、原点の思いは吹き飛ばされてしまう。「結局、駄目だったじゃないか」「恐ろしい殺戮があったではないか」と。物語は、30年後の現代(1999年)に、高校で革命運動をしていて昏睡していた戦士が目を覚まし高校に再入学を果たし、当時と同じ意識で校内の問題に目を向け、文化祭を勝ち取るということを中心に、それをさらにその騒動に参加していた高校生が大人になって振りかえるという構造をとっている。自分が正しいと思っていることを主張し、他人の意見も認める。強制参加はさせない。といった行動をとるときの山崎の「さわやかさ」に驚かされてしまった。ウザい、キモい、イタい、メンドクサイ、ダサい。「熱い」ことは、そういう言葉で一刀両断されてしまう。それを、恐れてというか、そのことが内面化されて、正義や情熱は軽視されている。正論はいつからカッコ悪くなってしまったのだろう。悲観的にしかなれず、やる前から諦めることが本当に正しいのだろうか。この本のように「熱さ」が成就することはまずないとは思うが、あって欲しいと思った。

  • 筆者の人気舞台をノベライズしたもの。
    学園闘争で旗振りしていた主人公ヤマザキ。
    長い眠りから覚めて、高校生をやり直し、現代に革命を起こす?!


    浅間山荘事件の映画がまた公開になるらしい。
    若い演者が「今もわからない」とニュース番組の特集の中で話していた。
    「学生運動」という題材には特有のドラマツルギーがあるんだろう。


    文芸部の部室。
    発表されなかった、とある原稿。
    読み手は母校の教師となった同級生。
    中身は彼らの青春。
    放課後の部室でページを開く。


    ドタバタ学園コメディーかと思いきや、闘士は今をいかに生き、その子供の世代は何に心を奪われ、同大人になっていくのかが描かれている。。
    人間を感じられる作品です。

  • 熱い世代の熱い時代。69年。学生運動真っ只中にガス弾を受け意識不明になった山崎が30年の眠りから醒める。普通ならここから失われた30年を埋めるために、もしくは埋めることが出来ずに鬱々とした日々を過ごすんだろうけど、山崎は違った。自分が「変えることの出来なかった高校」に編入して、再び「闘い」始めるのだ。30年の時間は長い。世界は変わった。日常レベルでも、そして意識の上でも。けどその変化をものともせずに闘おうとする山崎に胸が熱くなる。30年前の闘いをリアルには知らない自分は山崎と高校生の間にいるのだけれど、一緒に「何かを手に入れるため」そして「何かを変えるため」闘いたいと思ってしまう。方法として正しいことではないとしても何も考えない、何も動かないよりはましだろう。そう思う。

  • 学生運動中の事故で植物状態にあった山崎が30年の眠りから目覚めた。
    時代は変わっても、山崎の熱情は冷めることはなく、周りの高校生たちをその熱情に巻き込んでいく。

  • 独特の雰囲気と台詞がそこかしこに飛び出す。もっと独白的かと思ったら、視点や風景があちこちに飛び交う小説ならではの世界になっていた。時間軸はわかりやすく、不条理要素は薄い。言葉で世界が変えられる。それを根底に信じたい思いが伝わってくる。

  • 「鴻上尚史」

     この名前を聞いて、私が真っ先に思い浮かべるのは
    「地球ジグザグ」である。
    今やっている「うるるん滞在記」の原型となっているのであろうTV番組で世界に行くのはタレントではなく、素人さんであったところが大きく違っていた。
     鴻上尚史はこの番組の司会者であった。
     当時中学生だった私は毎週楽しみにしており、いつか自分も出てみたいとさえ思っていた。

     なぜわざわざ、こんなことを書くかというと私にとって鴻上尚史は作家というイメージが無いからである。
     劇団第三舞台も聞いたことはあるが見たことは無い。
    ただずっと長い間(ジグザグは20年ほど昔)気になる存在であり続けていたのはジグザグでの司会者ぶりが面白かったからである。頑張ってきた若者たちに笑える毒舌でエールを送るのがうまかった。

     前置きが長くなりましたが、この作品について言うと、出だしは「よくあるシュチュエーション」の話だな、と思いながら読んでいた。
     が、読み終わってから気づいたのであるが、この作品にはプロローグとエピローグがある。ここが重要なのである。どういう意味なのかはぜひとも読んで確認していただきたいのでここには書きません。本編ももちろん面白いのですが、この構成になっているからこその読後感がキモチイイ作品です。

    1969年、学生闘争のさなか、頭部に機動隊のガス弾を喰らい意識不明となった男が30年後意識を取り戻し、平成の世の中で学生運動をする。
    ね、よくある話と思うでしょ?

     事実本編にはそれ以上トリッキーな設定は無いのであるが、そういう時代の後に生まれた私にとって、衝撃だったのは学生闘争が最後は「内ゲバ」となって、滅んでいったという事実である。
     もちろんそういったことはドキュメント番組やその他の物語などで知っていはいたのである(確かあさま山荘もそういったことがきっかけで起きたんだったような気がする・・・うろ覚え)が、実際にそこまで闘争にかかわったものにしてみれば、目指したものは「ラブ&ピース」だったはずなのにまったく逆の惨劇をもたらしたというのは封印すべき忌まわしき記憶以外の何者でもないと思う。

     帯には、「チョーむかつくんだよ」「腸がむかつのか?」など、現代の高校生とのギャップの面白さがかかれており、私もそれに引かれて、読んだのであるが、闘争をしながらも途中で植物状態となり、内ゲバを知らない主人公と、その惨劇を経験し、今の世で「大人」として生活しているものとのギャップが本当の意味での帯にある「通じあわない心」である。
     それに気づいたとき、よくあるシュチュエーションの物語ではなくなり、感情のぶつかり合いのせりふに目頭が熱くなった。

    私はその時代で言うなら「ノンポリ」(現代ではほとんどそうなるでしょう?)になるであろう人間で、不景気、物価高といっても、政府に抗議、デモ行進なんてはこの作品を読んでも思わないのですが、それでも自分らしく生きるとは何なのかを深く考えさせられる作品となりました。

    もちろん、エンターテイメントとしても十分過ぎるぐらい面白いです。まずは深く考えないで、帯をみて面白そうと思ったら読んでいただきたいです。

  • 2006.06.22. すごい躍動感!全共闘時代、銃に倒れてしまった男が目を覚まし、現代の高校にもう1度通うんだけど、思い切り周りとズレてしまう。ひとりだけ、やけに暑苦しい。それがいい。いいぞ。語りとか、人称の入れ替わりの感じとかがいつもの小説と違うな〜と思っていたら、舞台を小説化したものらしい。なるほど。

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著者プロフィール

鴻上尚史(こうかみ しょうじ)
作家・演出家。愛媛県生まれ。早稲田大学法学部出身。
1981 年に劇団「第三舞台」を結成し、以降、数多くの作・演出を手がける。
これまで紀伊國屋演劇賞、岸田國士戯曲賞、読売文学賞など受賞。舞台公演の他には、エッセイスト、小説家、テレビ番組司会、ラジオ・パーソナリティ、映画監督など幅広く活動。また、俳優育成のためのワークショップや講義も精力的に行うほか、表現、演技、演出などに関する書籍を多数発表している。桐朋学園芸術短期大学名誉教授。 昭和音楽大学客員教授。四国学院大学客員教授。

「2025年 『サヨナラソング 帰ってきた鶴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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