僕たち、私たちは、『本気の勉強』がしたい。 (MF文庫J)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 79
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046814807

作品紹介・あらすじ

真面目すぎると言われる高校生、真嶋正太が唯一息継ぎができるのが「夜」の時間だった。
東北の小さな町で、普通に生きて普通に死んでいく人生。それが分相応。
でも、夜だけは自分でいなくてもいい、そんな気がしていた。
ところが、ある日こっそり侵入した「夜の教室」で、いつも寝てばかりのクラスメイト・月森灯に出会ってから彼の人生は変わり始める。
彼女曰く、勉強は全てを変えられるというのだ。
勉強は世界に通じている。不可能を可能にする。
こんな町からも外に出られる。
「もちろん、明日のテストでも簡単に満点をとれる」
「えっ!?!?!?」
夜に生きる者だけの教室が、ここに始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったし続きも読むだろうけど、もう少し一冊の中でドラマチックな起承転結を用意してほしかった。マンガ読んでるような感覚になってしまって、それであると『ぼくたちは勉強ができない』の読後感に近くなってしまう。

  • やる気がというか、やらないとという気持ちにしてくれる作品です。

    これを実際に読んで、奮い立つ高校生が多く出てくるといいな。

    作者がほんとうに気合いをいれ、なおかつ楽しそうに書いている作品だと感じました。

  • 東北の小さな町でひたすら真面目に学校生活を送る高校3年生の真嶋正太(まじま しょうた)

    夜の時間を「息継ぎ」と称し、一人で、自分だけで好きなことをして楽しんでいる

    そんな夜の楽しみを乱された正太は、ある夜、校舎にこっそり侵入
    教室で勉強する高貴な雰囲気をまとった〈深窓の眠り姫〉月森灯(つきもり あかり)に出会う

    「真嶋君は、本気の勉強をしたことがある?」

    問いかけられた正太

    「もし真嶋君が行きたいなら、私はあなたを東大まで導ける」

    灯と出会い、〈分相応〉だった正太の人生が変わり始める

    〈これは、夜から世界に挑む物語。真夜中×女子高生×勉強の新世代受験ストーリー、開幕!〉──カバーの紹介文

    『ココロコネクト』の庵田定夏、ひさしぶりのオリジナル新作、2022年5月刊

  • 【自分の限界を突破して、窮屈な世界から抜け出そう】

    夜に息継ぎをする少年が、天才の少女と共に東大を目指す物語。

    身の丈に合った生き方をモットーに堅実に生きる正太。
    自分のそんな生き方に誇りを持っていたが、自分をレールに敷く事は、ある種自分の限界を決めてしまう事で。
    本気で、何かを目指す事を恐れていた。
    目標を達成出来ない己を直視するのは怖いから。
    しかし、深窓の眠り姫、灯に夜の教室で出会う事で、本気で東大を目指す為に勉強を励むようになる。

    次第に価値観は変貌していき、己で決めた限界を超える達成感が、彼を自由にするのだ。

  • 庵田先生の小説が好きなので、購入。

    勉強も素行も、(私にとっては)分相応に、真面目にしようと思ってできるものではないので、意志の強さに驚いた、というのが素直な感想です。

    筆者の、主に学生へ向けた熱いメッセージを感じました。何歳になっても、「できない」を耐える堪え性はつかないものですね。思わず背筋が伸びる1冊でした。

    受験哲学を読んだ気分です。

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著者プロフィール

第11回えんため大賞特別賞『ココロコネクト』でデビュー。シリーズ11冊で120万部を突破。2シリーズ目『アオイハルノスベテ』全5巻、『今日が最後の人類だとしても』続刊中がある。

「2017年 『今日が最後の人類だとしても2 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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