シュタイナー教育を語る 気質と年齢に応じた教育 (角川選書 203)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047032033

作品紹介・あらすじ

今日ますます深刻化する教育の荒廃ぶりは、管理教育の行きづまりを露呈している。本書は、管理教育を排し、個々の人間に生きがいのある人生を求めてやまないシュタイナーの「教育芸術」を、子どもの成長過程に則して、あますところなく解説する。

感想・レビュー・書評

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  • シュタイナー教育についての解説書というよりは、著者自身がシュタイナーの教育思想を消化したうえで、子どもたちの教育について自由に語った本といえるように思います。子どもたちの個性を把握し、それぞれの気質を伸ばしていけるような教育実践のたいせつさが語られています。

    著者は本書のほかにも、『シュタイナー教育入門』や『シュタイナー教育の方法』(ともに角川選書)など、シュタイナー教育をテーマにした著書をいくつか刊行しているので、シュタイナー教育そのものについての解説はそちらでなされているのかもしれません。

  • なるほどこういう教育もあるか。おとなになったときのためと言って、小さい頃から勉強させたりってのはあんまり良くないんだなと。7歳まではむしろ習い事などさせず、体験的というか、ファンタジーの世界で遊ばせ、豊かな心の育成を考えるほうが良いみたい。当然、わが子を世の中に適合させようとしてガミガミしかるのもダメ。
    普通に大学を出て会社に入って、というルートの安定感が今は怪しげなので、今まで通りの教育ではなく、シュタイナー教育のような心の豊かさを持った、道無き道を進む(本では「意識魂」と読んでいる)ような柔らかい人間の育成が大事だなと思う。
    『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を訳した高橋巖氏なので、購入。正解でした。

  • アストラル体や意識魂など専門用語は出てきますが、日常に即した内容。

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著者プロフィール

東京・代々木生まれ。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、ルドルフ・シュタイナーの思想と出会う。1973年まで慶應義塾大学文学部で美学と西洋美術史を担当。その後シュタイナーとその思想である人智学の研究、翻訳を行う。
著書に『ヨーロッパの闇と光』(新潮社)、『シュタイナー 哲学入門』(岩波現代文庫)、『シュタイナーの人生論』(春秋社)、訳書にシュタイナー『神智学』(ちくま学芸文庫)、 シュタイナー『ニーチェ──みずからの時代と闘う者』(岩波文庫)その他多数。

「2022年 『シュタイナー教育入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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