シュタイナー教育を語る 気質と年齢に応じた教育 (角川選書 203)
- KADOKAWA (1990年10月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047032033
作品紹介・あらすじ
今日ますます深刻化する教育の荒廃ぶりは、管理教育の行きづまりを露呈している。本書は、管理教育を排し、個々の人間に生きがいのある人生を求めてやまないシュタイナーの「教育芸術」を、子どもの成長過程に則して、あますところなく解説する。
感想・レビュー・書評
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シュタイナー教育についての解説書というよりは、著者自身がシュタイナーの教育思想を消化したうえで、子どもたちの教育について自由に語った本といえるように思います。子どもたちの個性を把握し、それぞれの気質を伸ばしていけるような教育実践のたいせつさが語られています。
著者は本書のほかにも、『シュタイナー教育入門』や『シュタイナー教育の方法』(ともに角川選書)など、シュタイナー教育をテーマにした著書をいくつか刊行しているので、シュタイナー教育そのものについての解説はそちらでなされているのかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なるほどこういう教育もあるか。おとなになったときのためと言って、小さい頃から勉強させたりってのはあんまり良くないんだなと。7歳まではむしろ習い事などさせず、体験的というか、ファンタジーの世界で遊ばせ、豊かな心の育成を考えるほうが良いみたい。当然、わが子を世の中に適合させようとしてガミガミしかるのもダメ。
普通に大学を出て会社に入って、というルートの安定感が今は怪しげなので、今まで通りの教育ではなく、シュタイナー教育のような心の豊かさを持った、道無き道を進む(本では「意識魂」と読んでいる)ような柔らかい人間の育成が大事だなと思う。
『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を訳した高橋巖氏なので、購入。正解でした。 -
アストラル体や意識魂など専門用語は出てきますが、日常に即した内容。