- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047034907
作品紹介・あらすじ
著名な神護寺の伝源頼朝像は足利直義だった。では、本当の頼朝の顔はどんなものか。どこにあるのか。現存する頼朝像の多くが江戸時代の写しであるのに対し、甲斐善光寺の源頼朝像は違う。その胎内銘の解読でわかった衝撃の事実。この像は妻北条政子の命によって制作された鎌倉前期=13世紀初期の源頼朝像だった。綿密な肖像分析と胎内銘解読による歴史推理のはてに、ついにたどりついた真の頼朝像発見のドラマを描く。
感想・レビュー・書評
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源頼朝像の探究
現存する源頼朝の肖像
東博蔵伝源頼朝像は北条時頼像
甲斐善光寺の源頼朝像
信濃善光寺と源頼朝
善光寺と源頼朝像の調査
胎内銘解読の歩み
胎内銘が語る源頼朝像の造立
源実朝像と肖似性
真の源頼朝像と源実朝像
著者:黒田日出男(1943-、東京、国史学者) -
著名な神護寺伝源頼朝像が頼朝ではないっと、喝破した米倉迪夫と同じ立場をとる著者が、では、本当の頼朝はどんな顔をしていたのか、を彫像、文献資料を駆使して、推理していくもの。実に面白い。
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頼朝の真の像に迫る書物。
詠みやすいし、驚きもある。何よりも説得力がある。個人的にはノンフィクションミステリーの傑作だと思います。結果として甲斐善光寺に行ってしまいました。 -
本物の頼朝像は案外と冴えない木像ということになるらしいが、歴史の真実とはそんなものなのかもしれない。