源頼朝の真像 (角川選書 490)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034907

作品紹介・あらすじ

著名な神護寺の伝源頼朝像は足利直義だった。では、本当の頼朝の顔はどんなものか。どこにあるのか。現存する頼朝像の多くが江戸時代の写しであるのに対し、甲斐善光寺の源頼朝像は違う。その胎内銘の解読でわかった衝撃の事実。この像は妻北条政子の命によって制作された鎌倉前期=13世紀初期の源頼朝像だった。綿密な肖像分析と胎内銘解読による歴史推理のはてに、ついにたどりついた真の頼朝像発見のドラマを描く。

感想・レビュー・書評

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  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/56149

  • 源頼朝像の探究
    現存する源頼朝の肖像
    東博蔵伝源頼朝像は北条時頼像
    甲斐善光寺の源頼朝像
    信濃善光寺と源頼朝
    善光寺と源頼朝像の調査
    胎内銘解読の歩み
    胎内銘が語る源頼朝像の造立
    源実朝像と肖似性
    真の源頼朝像と源実朝像

    著者:黒田日出男(1943-、東京、国史学者)

  • 著名な神護寺伝源頼朝像が頼朝ではないっと、喝破した米倉迪夫と同じ立場をとる著者が、では、本当の頼朝はどんな顔をしていたのか、を彫像、文献資料を駆使して、推理していくもの。実に面白い。

  • 頼朝の真の像に迫る書物。
    詠みやすいし、驚きもある。何よりも説得力がある。個人的にはノンフィクションミステリーの傑作だと思います。結果として甲斐善光寺に行ってしまいました。

  •  本物の頼朝像は案外と冴えない木像ということになるらしいが、歴史の真実とはそんなものなのかもしれない。

  • 専門的でありつつ、おもしろく、すらすら読める本です。昔教科書にあった源頼朝は別の人物であるという説が強い中、では頼朝はどんな顔であったかについて肖像彫刻を分析し、デッサンで復元。歴史学者の研究が生々しく感じられます。

  • メモ

    米倉袖夫氏の研究で神護寺の「源頼朝像」は頼朝ではないとされた。では鎌倉時代作の本物の頼朝像はどれか?東京国立博物館蔵で鶴岡八幡宮にあったといわれる頼朝像は北条時頼像である。甲斐善光寺の頼朝像こそ本物。 北条政子が頼家、実朝像(現存)とともに作らせたのではないか。傷みが激しい。本書ではデッサンも掲載されている。

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著者プロフィール

1943年生まれ。東京大学名誉教授。文学博士。専門は日本中世・近世史、絵画史料論・歴史図像学。著書に『源頼朝の真像』『国宝神護寺三像とは何か』『洛中洛外図・舟木本を読む』『豊国祭礼図を読む』『江戸図屏風の謎を解く』『江戸名所図屏風を読む』(以上、角川選書)、『岩佐又兵衛と松平忠直 パトロンから迫る又兵衛絵巻の謎』(岩波現代全書)、『増補 姿としぐさの中世史 絵図と絵巻の風景から』(平凡社ライブラリー)など多数。

「2020年 『岩佐又兵衛風絵巻の謎を解く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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