日本の「宗教」はどこへいくのか (角川選書 497)

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  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047034976

作品紹介・あらすじ

日本の宗教はどこからきてどこへいくのか。その解明の糸口として「鎌倉仏教=宗教改革論」を見直すことで、近代前後の宗教の変容を探る。日本思想の根幹をなす「心のありか」としての祖霊信仰と、鎌倉仏教の担い手である法然・親鸞・道元・日蓮らの激しい内省による「心の探求」、これらの精神的な系譜と神仏とのかかわりから日本の宗教のゆく末を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の宗教の大きな流れが理解できた。現代の空白は、日本人にとって本当に大丈夫なのだろうか。

  • 「どこへいくのか」ではなく今まで「どう変わってきたのか」を
    仏教を中心にしてわかりやすく概観できる本。

    日本の宗教史において織田信長の果たしたことの大きさ、現日本人の
    心の中にある宗教的空白、そして今でも深く静かに日本人の根っこの
    ところで息づいている先祖崇拝。ストンと素直に腑に落ちる内容の
    多い本であった。

    それにしても現在の日本人における宗教的空白は震災や原発の問題と
    同じくらい大きな課題だと私は思う。ほとんどの人間は、実は信仰
    なしに生きていけるほどは強くない。

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著者プロフィール

山折 哲雄(やまおり・てつお)
昭和6年サンフランシスコ生まれ。父は浄土真宗の海外布教使。震災の被災地岩手県花巻市で少年時代を送る。東北大学印度哲学科卒業。同大助教授を経て国立歴史民俗博物館教授、国際日本文化研究センター所長などを歴任。むずかしいテーマを分かりやすく、かつ独得な視点から論じて読者を飽かさないユニークな宗教学者。専門の宗教学、思想史のほか、西行などの文学的テーマから美空ひばりまで、その関心とフィールドの広さは定評がある。『人間蓮如』『悪と往生』『ブッダは、なぜ子を捨てたか』『親鸞の浄土』など、著書は100冊を越える。

「2022年 『日本人の心と祈り 山折哲雄講演選集 CD版 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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