日本の「宗教」はどこへいくのか (角川選書 497)
- KADOKAWA/角川学芸出版 (2011年11月25日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047034976
作品紹介・あらすじ
日本の宗教はどこからきてどこへいくのか。その解明の糸口として「鎌倉仏教=宗教改革論」を見直すことで、近代前後の宗教の変容を探る。日本思想の根幹をなす「心のありか」としての祖霊信仰と、鎌倉仏教の担い手である法然・親鸞・道元・日蓮らの激しい内省による「心の探求」、これらの精神的な系譜と神仏とのかかわりから日本の宗教のゆく末を考える。
感想・レビュー・書評
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日本の宗教の大きな流れが理解できた。現代の空白は、日本人にとって本当に大丈夫なのだろうか。
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「どこへいくのか」ではなく今まで「どう変わってきたのか」を
仏教を中心にしてわかりやすく概観できる本。
日本の宗教史において織田信長の果たしたことの大きさ、現日本人の
心の中にある宗教的空白、そして今でも深く静かに日本人の根っこの
ところで息づいている先祖崇拝。ストンと素直に腑に落ちる内容の
多い本であった。
それにしても現在の日本人における宗教的空白は震災や原発の問題と
同じくらい大きな課題だと私は思う。ほとんどの人間は、実は信仰
なしに生きていけるほどは強くない。
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