画家たちのフランス革命 王党派ヴィジェ=ルブランと革命派ダヴィッド (角川選書 632)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047036383

作品紹介・あらすじ

マリ=アントワネットの肖像画家として貴族社会に愛されたゆえ、革命からナポレオン時代の初めまで亡命者として生きたヴィジェ=ルブラン。革命に身を投じたのち皇帝の首席画家となるも、ナポレオン失脚後は故国を追われたダヴィッド。王党派と革命派、女性と男性、そして肖像画と歴史画。対極をなすフランス近代の二大芸術家は、それぞれの運命を生き抜き、数多くの傑作を残した。200点超の図版とともに近代美術史の劇的な幕開けを描く。

感想・レビュー・書評

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  • 「ヴィジェ=ルブラン」と「ダヴィッド」の両人について詳しく知りたい、何かしら書籍が読みたいと思っていた私にとって、本書はうってつけの書籍。
    丁度その2人が1冊にまとまっているのだから。

    歴史上有名な人の名前から、(私が知らないだけかもしれないが)知らない亡命貴族の名前までがバンバン出てくるので少し頭が混乱するが、時系列に沿っているし文章が読みやすいので助かった。

    しかし図書館の貸出期間内に読み終えられず、第3章まで読み終わったところで返却する。
    市の所蔵本であれば次に借りたい人が居なければ、またすぐに借りることができるのだが、生憎本書は他の市との相互貸出で借りられた蔵書の為、また貸してくださいとはなかなか言い出しにくい。

    私にとってはとても面白かったのだが、では改めて購入してまで続きを読みたいか?と自分に問うと、それほどでもない。
    でも続きは読みたい。

    ということで、ほとぼりが冷めた頃(何のだ?)、また貸出の申請をしてみよう。

    (追記 2023年に2度、書店で手に取ってみたが、やはり購入しても積読になりそうなので購入せず。カテゴリを変更した)

  • マリーアントワネットの肖像画家であるヴィジェ・ルブランは、フランス革命で命の危険を感じ、フランスから亡命。ヨーロッパ各地を旅するんだけど、それがすごく楽しそうというか羨ましい。フランス語以外は話せなかったようですが、なんとかなるんでしょうね。ローマ、ナポリ、ヴェネチア、ロシア、イギリス、スイスなどなど「旅する肖像画家」である。
    ダヴィッド作『ナポレオンの戴冠式』はベルサイユ宮殿で見ました。壁一面のその絵は素晴らしかった。ルブランと比べるとダヴィッドは革命派で難しそうな人という印象ですが、妻や子供達との関係は良好だったよう。
    2人とも長生きしたので良かった。

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著者プロフィール

1969年、早稲田大学文学部卒業。74年、東京大学文学部人文科学研究科博士前期課程修了(西洋美術史学専攻)、80年、同博士後期課程満期退学。ウォーバーグ研究所に留学ののち、明治学院大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。『画家ダヴィッド』(晶文社)、『ナポレオン伝説の形成』(筑摩書房)、『フランス絵画の〈近代〉』(講談社選書メチエ)、『フランス革命の身体表象』(東京大学出版会、芸術選奨受賞)など著作多数。2014年に紫綬褒章受章。

「2020年 『画家たちのフランス革命 王党派ヴィジェ=ルブランと革命派ダヴィッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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