ホテル戦争: 「外資VS老舗」業界再編の勢力地図 (角川oneテーマ21 C 102)
- KADOKAWA (2005年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047100220
感想・レビュー・書評
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立派なホテルがたくさんあるみたいだけど、私には一生縁がない世界だなー。
ホテルの人にいちいち覚えられたりしたらいやだし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホテルに行くと再び少しだけ読みたくなるノンフィクション作品。外資系ホテルと国内老舗との戦いを紹介するにあたり、各ホテルの経営戦略等を詳細に説明しています。
①サービス料の廃止、②民間ホテルランキングに権威を持たせること、③上司の顔色をうかがっているホテル会社員ではダメ…などこれらが東京および日本ホテルがさらなるレベルアップをする必須条件であると、著者は言及しています。
それ以外ではリッツカールトンのサービス哲学が参考になりました。 -
今ではその気配すらなくなってしまったが、その昔重度のホテルジャンキーだった。ちょうど新宿のパークハイアットが開業した当時で、図書室の設置が話題になったっけ。必死でSPGのポイントを貯めていたのが懐かしい思い出。
ホテル業界の経営的な事情まで広く網羅しており、興味深く読めた。個人的には最も高く評価していた竹芝のインターコンチのイの字も触れられていないのが寂しい限り。
最終章はなくても良かったかな。中途半端な未来予測は歴史のレビューに耐えられない。 -
前から気になってたので、週末前に図書館から借りてきた本。なかなか面白かったけど、やっぱり日本のホテルは高いと実感。でも、帝国ホテルには一度でいいから泊まってみたくなった。
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2005年12月発行。当時から7年が過ぎた現在からすれば遥か昔の出来事に思えます。
2005年にマンダリンオリエンタル東京が開業し、続く2007年春にリッツ東京、ペニンシュラ東京の参入によって東京、ひいては日本のホテル業界が戦争になるといった内容です。
日本オリジナルの老舗と言われるホテルがリニューアルに巨費を投じて対抗し、外資のホスピタリティ経営をしのぐおもてなし経営で脱落を免れようとあの手この手を考えているといったことが書かれています。
この本を読んで改めて思ったのは、ホテル業界のかじ取りの難しさです。
設備産業たるホテルは常に自己設備の陳腐化と新規参入による激しい競争にさらされています。さらには買い手の交渉力が強まり、価格競争に巻き込まれ、いわゆる「レッドオーシャン」になっていて、よほどの資本体力、経営能力でさえかじ取りが難しいと言えます。
リニューアルできないところは早々に脱落し、リニューアルもしくは新築できたとしてもソフト力(資本、マネジメント、ホスピタリティ)がないところは価格競争に負けて脱落するというすさまじい状況です。
本著は戦争と謳いつつも、設備やうわべのことばかりにとらわれ、資本体力やマネジメントといった部分の詳述は割愛されていました。数字にも乏しいのでそれぞれのホテルの総合力を比較し戦争に勝ちうるストラテジーやタクティクスを調べるには向きません。 -
大学の卒論の研究用に買って読んだが、非常に参考になった。これまでの外資系ホテルと国内老舗ホテルの経営的・サービス的変遷が様々な角度から述べらている。
5年ほど前の書であるが、著者の現在の研究にも触れてみたい。 -
新書は読む時期が大事なのかと気付かされた。 2009年では東京ホテル戦争もほぼ一段落がついてきたというか、実際の賛否が聞こえだしている、、、もう少し前に読んどけばよかった。
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やはり、帝国ホテルですね。