- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047269637
感想・レビュー・書評
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“「そういえば立花たちはこっちへ移転してきてからどれくらい経つんだよ?」
出し抜けに名前を呼ばれて立花は思わず頬を赤くする。
「な、何を言うのだ、いきなり!!そ、そうだな……。もうすぐ二年くらいか、私やお爺様にはまだ元の世界の記憶はあるぞ。しかしシティ『花形』住民の中にはすでに記憶がなくなり始めている者もいるようだ」
「ふ~~ん、おすか。そりゃ大変だな」
さして大変そうとも思っていない様子で達哉はそうつぶやいた。そしてすぐにランドゥへと向き直ると尋ねる。
「それでおっさんは?こっちに移転してきてから何円くらい経ってるんだよ?」
「忘れたよ」
ランドゥはつっけんどんに言い返す。
「忘れたって、何年経ったか忘れたって事かい?……あ、それとも元の世界の事を忘れたって事?だったら御免。いや、ちょっと俺、調子に乗りすぎる癖があるから……」
いきなり頭を下げる達哉に、ランドゥはやりにくそうに答えた。
「どうでもいいだろう。中途半端に謝るな。それより、ほれ。着いたぞ。あの倉庫の事だろう」”
展開が意外。
ボゥイが味方につくとはねー。しかも結構可愛いじゃないか。
色々とキーワードが上がってきて。
次で一気に繋がる、かな?
“「私はあなた、あなたは私。だから私はあなただけにしか話しかけられない」
「何を言っているのだ、お前は!さっぱりわからん。私の質問に答えろ!」
痺れを切らす立花に、リッカは背後を見上げた。
「これは『共鳴塔』。私とあなたを会わせてくれたもの。そして私たちの世界を引き裂いたもの」
リッカに釣られて立花も塔を見上げた。塔の色は黒いままだが、頂に輝く光は青白い点滅に変わっていた。
「私たちはまだここにいるわ」
立花が視線を戻すのを待ってリッカは言った。
「その事をあの人たちに伝えて。そしてあなたに私たちを助けて欲しいの」
「私が?」
戸惑う立花にリッカはうなずき返す。
「そう、私たちを助けられるのはあなただけ。私の姿が見えるのも、声が聞こえるものあなただけ。だから私たちを助けて、お願い立花」”詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回どうも急いでる感じがあると思ったらやはりの3巻で終了のお知らせ。もっとゆっくり読みたかったな。ほのかと達哉の絡みをもうちょっと!