- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047278394
作品紹介・あらすじ
修学旅行を控えた9月末、太一たち二年生には進路調査票が配られていた。部室で将来を見据えて語るメンバーを見て、一人焦りを覚える太一。そんな時、「-これで最後です」と"ふうせんかずら"が終わりと始まりを告げる。山星高校全員の願望が見える、その現象を危惧した稲葉は何もしないことを部員たちに強要。しかし見捨てることはできないと主張する太一と唯、反対派の稲葉と青木で意見の衝突が始まって…。愛と青春の五角形コメディ第6巻。
感想・レビュー・書評
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いつもならふうせんかずらに勝手に色々されるけど、今回は5人が力を行使する、しないでひと悶着というお話です。
今回は太一がメインのお話です。これでやっと全員がそれぞれの悩みに立ち向かうことができたと思います。
今まで太一がしてきたこと、理由、諸々をひっくるめてのお話なので、これはよくできていると思います。
全員の葛藤を描き終えて、ここからラストに向けてどう転がすのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うはぁ、つかれた
誰かを助けたい
誰かのために動きたい
頼まれたから動き出す
小学生の頃に言われたわ
「じゃあ人に死ねって言われたら死ぬのかよ!!」
誰かに行動指針を与えてもらうって楽でいいよね
っていう痛烈な話
RPGの主人公の話には思わず声を出して感心してしまった、さすが藤島麻衣子!
ただ、シリーズ通して言えることなんだけど
この作品をまた一行も飛ばさずに読み直したいかと言われると、どうなんだろう
一度徹底的に失敗して、全部とっぱらって、残りかすから核を見つけ出すってさ、すごく疲れちゃうんだよ…
残り二冊
楽しませていただきます -
前期アニメから枠の6巻。
現象に翻弄されるだけだった文研部メンバーが初めて現象を行使する側に回るお話。
気持ち悪いとは思いつつ、なかなか否定しきれない主人公属性の追究がいい。救いようがない代わりに理不尽さもないと言うか、苦味がない青汁のようと言うか、シリーズ中でも今のところ一番の成長物語だった。 -
なんか皆えらく頑だなあ、と思った。そこまで「全か無か」にしなくてもこれまで通り皆で解決すればいいじゃない、と。だけど進路調査票という幼年期の終わりを突きつけられる時期に皆自分が何者なのか、何者になれるのか悩んでたんだね。そういう意味では初期に困難を乗り切った永瀬が一番大人に近かった、のかな?
しかし「自分がない」という点には共感したというか自分自身も痛い所を抉られたというか…。 -
シリーズ本編第6弾!!
修学旅行を控えた太一たち2年生たちには進路調査が配られていた。部室で各々の将来を語るメンバーだったが太一だけ何も言えずに焦っていた。そんななか<ふうせんかづら>が現れ「これで最後です」と告げられ、あらたな異変が始まった。メンバー以外の高校のひとたちの願望が見えるという能力を与えられた5人は、この能力を生かして人々を助けようとする太一、唯と、この能力を危惧しなにもするなと主張する稲葉、青木に対立してしまう。そして修学旅行当日迎え、事件が起きる・・・。
今回は太一メインの原点回帰物語でした。作中に太一が責められているところは全部自分に言われているのかと思ってしまうくらい考えさせられる話でした。
誰かに言われて行動することってとても楽でいいですよね。でもそういう人生を生きていくと、自分が空っぽなものになってしまうんですね。
稲葉が必至に太一に訴えかけるけどその思いが届かないのところが読んでいて胸が痛くなりました。
でもでも本当に面白いです。
ほかのラノベにはないシリアス、特殊な現象とか起こるのに妙に現実味を帯びているストーリーはココロコネクトしか味わえないんじゃないかと思います!!