しらまり (ビームコミックス)

著者 :
  • エンターブレイン
3.11
  • (2)
  • (2)
  • (11)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 115
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047286054

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 入江亜紀さんに似たタッチだと思ったが、やっぱりちょっと違った。
    ストーリー的ではない漫画で、読み方がわからずに流し読みから入ることになったが、途中、銭湯の話辺りから少し引き込まれる感じになって、私の中で不発というわけでもなかった。なんというか、不思議な一冊。

  • 伝説のアイドル、しらまりの活動記録。
    ストーリー無し。しらまりのコンサート風景や写真集を丹念に描いただけ、という潔さに感服する。

  • 新鮮味のある,新たな漫画の一ジャンルの始まりである……が,しかし,漫画としてどうなのよ?とはいいたい。

  • ナレーションが最初島本和彦を彷彿させて笑った^^; 設定もぶっとんでる。キャラの魅力はアイドルのマリよりも、黒子さんの方があったり。実験的構成まんが。

  • 1/9 読了。
    帯に「漫画の中に日常描写は一切ナシ」と書いてある通り、"しらまり"という少女がアイドルとしてオフィシャルに活動する様のみを描ききった漫画。コンサートで一話(?)、写真集で一話、みたいな感じでストーリーはない。
    作者がなんでこんな漫画を描こうと思ったのか、"しらまり"というアイドルを描こうと思ったのかを勝手に考えるに、ドキュメンタリーに振り切って生身のストーリー先行で評価が決まる現在のアイドル観から離れて、常人の世界から完全に切り離された超人、夢の具現化としてのアイドルファンタジーの復権を訴えたかったのではないか。具体的にどの時代を想定しているのかはよくわからないが、"しらまり"は70~80年代アイドル的な完全に虚構の中に生きる存在として描かれている。
    アイドルの実情を描く漫画はたくさんある。現実のアイドルもその「リアル」な実態を切り売りしている。ならば、原点に立ち返りアイドルという幻想を描こう、という意気はマジサイコー!なのだが、それがこの漫画で成功してるかというと疑問がある。
    この漫画に足りないもの、それはアイドルという生身の存在がどうしようもなく出してしまうほつれの部分。いくらアイドルが幻想であるといっても、その奥にある「ただの少女」としての顔がどうしても漏れ出てしまう瞬間があるべきで、それこそがアイドルとしての魅力なんじゃないか。その瞬間がまったく描かれていないわけではなく、ラストの初コンサートの模様で、汗もかかず笑顔で歌ってきたしらまりが顔をうつむけると実は汗だくで、さっと汗を拭ってまた笑顔に戻る部分などは非常によい。この初コンサートではこれから超人的アイドルとなるしらまりのほつれと迸る情熱に感情移入できる形で描かれており、なぜこのエピソードを最初に描かなかったのかわからない。
    あと主演舞台にしらまりが生かされてないとか、恋愛シュミレーションゲームを漫画として書き起こすときにこれはどうなんだとか、生身の少女しらまりを描かないならせめてファンがどのようにしらまりを見てるのかテレビドキュメント風に追うエピソードがあってもいいとか、思うところはある。けれども、この漫画にはしらまりというアイドルを好きにさせてしまうだけの力があることは事実。とにかく絵がかわいいし、実現不可能なとんでもないコンサート演出も楽しい。欲を言えばやっぱり、初コンサートから始めて引退コンサートまで描いてほしかったのと、しらまりがもっと喋ってくれたらよかったな~。

  • これは…!買ってよかった!

全7件中 1 - 7件を表示

高橋拡那の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×