- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047294875
感想・レビュー・書評
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「メンヘラちゃん」でブレイクした琴葉とこの不登校時代を描いた傑作コミックエッセイ。
学校という弱肉強食の社会で弱者だった。学校を休むことの罪悪感。無理して友達付き合いしても辛いだけ。感情表現の上手くない父との軋轢。イラストや漫画で自分の感情を表現することが、救いになった。とこさんに常に寄り添う母が、救いであった。ヒリヒリするようなリアルな描写、ステキな傑作コミックエッセイです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不登校についてのコミックエッセイ、ということで関心を持ち手に取りました、けれど、あれ?『メンヘラちゃん』?どこかで聞いたことあるぞ?
……ということで、何の気無しにすれ違っていた作家さんとこの本でばったりご対面という感じです。もちろん、全部通して読まさせていただきました。
つらいなぁ。私にも中学高校の頃にあった、学校に行けなかった時期のことを思い出しました。確かに、こんな感じでした。
私の場合、大人になって「引きこもり」にもなりましたけれど、要は「不登校」と本質的には変わらないわけで、違うのは家から出ていくべき先が〈学校〉か〈実社会〉かだけなんだなぁ、ということにも人生で気付かされましたが。
つまり、つい最近もこんな感じだったなぁ、と読んでいて思いました。
琴葉さんの場合は絵が救ってくれたというのが、よかったなぁ、と思いますね。そして、母親が応援してくれたということ、これが何より救いにつながったのだと思いますね。
『メンヘラちゃん』の方も読まさせていただきますね。 -
ここにも葛藤が…。
むずかしい。
こんな成長もありなんですね。 -
重い何かを抱えてきたとこさんが、今は大学に通って、友人もできて、何より「自分を許せそうな気がする」と感じるようになれたとのこと、読者の私が救われました。が、それだけでは終わらせてはいけないと思う。誰かをいじめて傷つけていないか、学校は何ができるのか、人の気持ちがわからない親からこどもをどう守ればいいのか、ケアするはずの作業療法士?臨床心理士?は本当にしているのか、、、。読者のそれぞれの立場で考えたいと思いました。それにしても、とこさんのお母さんの接し方、すばらしい。私もそうしたいです。
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自分はこんなふうにいじめの被害に遭った経験も登校拒否をした過去もないけれど、お父さんの言葉には聞き覚えがあるものが多くていちいち心に刺さった。描くという昇華、絵という武器、素直に羨ましいと思う。
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とても良い本でした。つらい体験を良くかいてるなー、と思いました。ここにも書いてありますが、不登校になると、たいてい親に対して申し訳なく思ったり、自己否定的になっていたりします。それを、少しでも多くの人にわかっていて欲しいな、と思います。こどもも、親も読める本。星をひとつ減らしたのは、1000円という値段です。ぜひ文庫本化をしてほしい。
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丁寧に心の叫びが込められてる本。
私は不登校になったことがないから分らないけど、それでも伝わってくるものがある。
お母さんがとても優しい人でよかった。