瑠璃龍守護録 頂戴します、花嫁様!? (ビーズログ文庫)
- KADOKAWA/エンターブレイン (2014年10月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047299849
作品紹介・あらすじ
王宮を捨てたはずの黎鳴の母・景麗の登場により、歳国は前代未聞の大混乱に陥っていた。そんなときに、黎鳴は影壁殿へ引きこもりいじけ中。お豆腐心の旦那様を心配する鈴花だったが、さらに一方的な婚約解消通告をされてしまう!呆然自失の鈴花は、気づけば『女王の剣』が抜けなくなっていて!?「実家に帰ろう」…って、言いなり夫婦の明日はどっち!?立場逆転・中華ラブコメ第9弾!!
感想・レビュー・書評
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【ネタばれ感想注意】
シリーズ9冊目。
ここに来て、亀の歩みだった物語の流れが一気に動き出しました!
冒頭から景影の策略によって歳王の命が呆気なく絶たれてしまいますが、最後迄読み進めると、これはもしかすると怪しい…?と思う展開になっています。
伯父の景影がどうやら全ての元凶らしいと分かると、ヘタレ王子の黎鳴は途端に屋敷に引き籠り、鈴花との婚約も破棄してしまいます。
暫く離れ離れになる2人ですが、改めて自分の気持ちに向き合う良いきっかけになったようで、地龍の巫女を助ける為に鈴花と黎鳴は立ち上がります。
…とはいえ、まだ2人の気持ちはすれ違っているので、周囲が見ていてはらはらする状態は続きます。
今回感動したのは、歳国の祖、女王翠蘭と同じ魂を有する鈴花が自分を「女王の生まれ変わり」と受け入れ、翠蘭が来世で再び愛する半仙との再会を望んだのは今度こそ一緒に添い遂げようとする願いだけではなく、たくさんのかけがえのない物を与えてくれた彼に今度は自分がたくさんの物を返したいと願ったからではないかと想いを馳せる優しい鈴花の気持ちでした。
しかし…。
瑠璃龍が零した「千年かけても、あの膝枕は手に入らぬか…」という言葉から、千年前の翠蘭と黎鳴の前世の半仙も今の鈴花と黎鳴のように膝枕してはいちゃラブしてたのだと思うと微笑ましくなりました!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これからがなんとなく、再出発てんになりそうな。
しかし、弟君がしっかりしていてきて、逆に兄二人のへたれっぷりがどうしようもないです。 -
あの変態が!ってとこから始まった9巻。何かしら意味のある企みなのでは?と思いつつ読んだのだけどね。最後霊廟にあったもの、なかったものは何?黎鳴と鈴花、新たな気持ちで前に進んでほしい。話は次で終わる?とか思ったけど、いやいやまだ続きそう。黎鳴に早く鈴花充させてあげてください。