ねぎを首に巻くと風邪が治るか? 知らないと損をする最新医学常識 角川SSC新書 (角川SSC新書 94)

著者 :
  • 角川SSコミュニケーションズ
2.74
  • (0)
  • (5)
  • (13)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 68
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047315174

作品紹介・あらすじ

双子ができる確率は200の妊娠に1回?胃が痛いときには牛乳を飲む?突き指をしたときには、まず指を引っ張るのが正しい?薬はお茶で飲んではいけない?50年前の人よりも体温が1度も低下した?暗いところで読書すると目が悪くなる?コーヒーを1日3杯以上飲んでいる人は、大腸がんになりにくい?柿は二日酔いに効く?薬指の長い男性は交通違反をしやすい?今まで信じていた常識が覆される。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • それっぽい根拠が知れる。

  • レビュー省略

  • 医学に関する疑問に臨床医である著者が答える。これまで常識として信じていたことが現代医療では正しくないことが分かる。

  • 副題は「知らないと損をする最新医学常識」~気になる問いと答え-1すり傷・切り傷は,消毒して乾燥させて治す?:×(ラップで覆った方が早く且つきれいに治る)2やけどをした時は,氷をあてる?:△(水道水を流しながら20分以上冷やすと皮膚周辺の過度な炎症反応を和らげる役割あり)3血液型O型の人は,蚊に刺されやすい?:△(吸った血を調べるとO>B>AB>A)4カンジタ膣炎は性病?:×(性行為では感染しないカビの一種)5性器ヘルペスは一勝治らない?:△(再発抑制療法が保険適応になった)6かき氷を食べると頭が冷えて痛くなる?:×(喉をとおる冷たい刺激が上顎奥にある三叉神経から脳に伝わり,その刺激を脳は痛みとして感じてしまう)7太るのが心配な人はビールを控えた方がいい?:×(ビールはエンプティカロリーだが胃液の産生を促し食欲を増加させる)8大豆の成分であるイソフラボンは,幼少期に過剰に摂らない方がいい?:○(サプリメントで摂ると女性ホルモンのエストラゲンの作用が現れ,身長の伸びが抑制され,過剰摂取で両側女性化乳房,勃起障害などが出る)9キュウリとトマトは一緒に食べない方がいい?:○(キュウリのアスコルビナーゼがトマトのビタミンCを壊す作用があるから,加熱・酸や酢によって失われる)10カレーにらっきょうをつけ合わせるのは,医学的根拠がある?:○(らっきょうのアリシン(硫化アリル)は消化液の分泌を促進する)11妊娠中はヒールのないペタンコな靴を履いた方がいい?:×(ヒール3cm程度の靴は背骨を中心とする姿勢を保ちやすく安定感がある)12絶壁頭は,赤ちゃんの時の寝かせ方が悪かった?:×(遺伝的な要因で決まっている)13「食後」と書いてある薬は食後すぶに飲めばよい?:×(食後10分以降1時間以内)14熱が出たら,暖かくして汗をかいて寝た方が早く治る?:×(coolingで脇の下や首の周囲を冷やして体温を物理的に冷やした方が脱水予防になる)15風邪をひいている時は,お風呂に入ってはダメ?:×(全身状態がよければ入浴OK)16左脳の方が右脳よりも表面積が大きい?:○(論理脳は何故か大きい)17最近,寝付きが悪いと感じたら,うつ病の診察を受けた方がいい?:×(うつ病の睡眠障害は早期覚醒)18脳梗塞は,冬に多い?:×(水分量が少なくなる8月9月がピーク)19病院で総額90万円の保険診療(3割自己負担27万円)を受け,その他に保険のきかない10万円の診療を受けたら,支払うのは37万円?:×(一般に禁止されてる混合医療はすべて自己負担だから100万円)~SSCって何? 医学博士で医療ジャーナリストだって。テレビによく出演している人らしいけど,親も医者の二代目。「知らないと損をする」はないと思うけどねえ。「知って得をする」程度にしておけば良いのに。因みに,タイトルの答えは△で,葱の緑の部分にはβカロテンやビタミンCが豊富,焼くと疲労回復に効果のあるアリシンが流出しやすくなる。葱の成分が皮膚を通して血液中に吸収されることはない

  • 20121119
    医学的根拠を明示したエピソードと著者の個人的主張が、混在している印象。
    健康に関する書籍はこういうの多いですね。
    全てを鵜呑みにするべきではないけれど、豊富なネタを見開き1ページ程度に纏めてあり、気軽に知識を得ることができます。

  • 最新医学常識とあったので、もう少し医療関係者向けかな?と思っていたが、実際は昔から言われている民間療法や、医学知識の正誤を簡単に書いてある本。
    短い単位で書かれているので、読みやすい。
    知識として知っていて損はないので、一読しておくと、便利かも。
    ただ、私には若干物足りなかったかな。ほぼすべてのことについて知っていることだったので、「だよね」っていう確認感覚で読みました。

  • 内容自体は面白いが、とりたてて新しい内容というわけでは無い。
    昔からあるよくある質問をあつめて、回答したという形。
    話のネタ本としてはよいし、患者さんがどういうことを勘違いしがちかを知るにはよい。

  • 先日、怪我をした際に話題のキズパッドを使ったら、確かに治りが早かった(ような気がした)ので、少しお勉強。なんでも最近は、筋肉や骨に至るような深い傷でない限り、消毒をしたり軟膏を塗ったりするよりも、傷口を大量の水で洗い流した後、サランラップなどで覆う(湿潤な状態を保ったまま密閉する)方が傷の治りが綺麗で早いというのが世間の常識らしい。白チンなどによる消毒はキズを修復するための健康な細胞も殺してしまうために治りが遅くなる、というのがその理屈。外科医でも手術後の傷跡を毎日のように包帯を取り変えながら消毒する人は、もういないのだとか。

    という話が読みたかっただけなのだが、その他にも食い合わせや保険医療、新型インフルエンザに関する最新の医学情報が満載でなかなか面白い。ところどころ東洋医学に傾倒して科学的とは言えない話(冬にトマトやキュウリなどの夏野菜を食べると身体が冷えるのでよくない)や、定性的なヨタ話(「〜には〜が含まれているので、〜に効く」など、どれくらいの量を摂取すると効果があるのか不明な話)があるのはご愛敬。

  • 知っていたこともあれば、そうなんだということも。常識と言われていることにこだわりすぎず、新しいことや若者の意見・知識も取り入れていこうとする姿勢が、新しい医学常識を生み出すのかもしれない。

  •  民間療法とか「○○の時はこうしなさい」と言われてきた治療法の真偽をわかりやすくまとめた本。
     関連性はからないとしたものに対して「△」という項目があるのが好印象だった。

     それにしても、子供の頃から言われてきたことって結構変わっているんだなぁ……。

全13件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

森田 豊1963年東京都台東区生まれ。医師、医療ジャーナリスト。秋田大学医学部、東京大学大学院医学系研究科を修了、米国ハーバード大学専任講師等を歴任。現役医師として医業に従事し、テレビ朝日系『ドクターX 外科医・大門未知子』の医療監修を行うなど、種々のメディアや講演等で幅広く活躍中。

「2022年 『医者の僕が認知症の母と過ごす23年間のこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森田豊の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×