- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047355569
作品紹介・あらすじ
悪逆をつくした前領主の娘として処刑されたはずのシャーリーは、同じ領に転生をする。前世の罪を贖うために生きるシャーリーがメイドとして働くことになったのは、前世の恋人である狼領主の館だった。
感想・レビュー・書評
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切ないお話ですがとっても面白いです。
2巻は、まだ読んでないので楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
げぼ泣いた
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「泣ける」「とにかく泣かされる」という評判は承知で買って読んだので、覚悟はできていたんですが…覚悟即ち準備完了と同義なのか、泣きました。1巻で泣くってさすがに早くない? とは思ったんですが、自分が涙もろいという事実を甘く見ていたようです。
あんまり露骨にお涙ちょうだいだと白けて心象風景荒野の風すさぶなかで泣く羽目になるんですが(お涙ちょうだいと認識していて、感情は白けて無味乾燥でも涙だけは出るのです)、この物語は自然に泣いてました…。
主人公はかつて領主の娘だった。領主は圧政を布いた暗君で革命を起こされた。娘も処刑された。処刑された娘がその後、何の因果か前世の記憶を持ったまま転生のかたちで生を享けた。
革命を率いた少年は、かつて彼女の恋人だった。彼は娘を含む暴君領主の一族を誅して、いまは新たな領主の座にある。娘は今回の人生ではかつての恋人、そして己れと己れの一家を滅ぼした新領主のもとにメイドとして仕えることになる。
1巻は娘と新領主の(再びの)出逢いを描く。
とにかく、悪人があまりいない。
まったくいないわけではない。そもそも悪人の定義をどうするかという問題もある。
だが、主人公は前世から今生に至るまで素直な心根の少女だし、新領主も理想を理想のままで終わらせない実行力のある名君として領地を統べる。
このふたりを中心に、周りに配された登場人物もそれなりの事情を持ちながら自分と周囲に誠実に生きていっている。
どこまでこの平穏がつづくかはわからない。たぶん平和は破られるのではないか。そんな予感もありながら、なおこのキャラクターたちならよいほうへ歩き出せるのではないか。不穏な嵐が来たとて、きっとその誠意は報われるし報われてほしいと願う。
そんな物語導入でした。 -
そしてマンガ版も好き!このあとの展開が待ち遠しいです。