悪役令嬢は夜告鳥をめざす (ビーズログ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 63
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047365001

作品紹介・あらすじ

目覚めたら小説の悪役令嬢に転生していた元看護師のリーゼリット。医療水準が低いこの世界で出会い頭に王子の命を救ったはいいけど、彼の弟に気に入られて婚約者に…ってこんな展開、原作にあったっけ? そこでふと記憶が蘇る――私が医療改善できないと戦争で婚約者をはじめ多くの命が失われることに! ならば、前世の知識を活かしてみんなを救ってみせます!
【第2回異世界転生・転移マンガ原作コンテスト<優秀賞>受賞作!】

感想・レビュー・書評

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  • 持てる限りの看護知識を国全体に広めようとしているしっかり者のリーゼロッテが良かったです。人命優先でありつつも恋とのバランスもしっかり取れてて楽しめました。まだまだ道半ばな所で終わってしまっているのが残念。

  • 悪役令嬢に転生していることに気が付いたリーゼリット。自分が悪役令嬢にならないように。と思いながらも、前世の記憶をフル活用して医療改善に取り組むのが面白い。一生懸命になると、自分が目立たないように。と思っていることなんて忘れている感じが。今生きている世界にはない知識でどんどん世界を変えていくことになりそうなのが楽しくなった。反面、自分のこと、特に恋愛関連には疎いところのギャップも。ハッキリと意見を言いまくるリーゼリットはちょっと危なっかしいところもあるけれど、ギルベルトと補い合っていけそうなのが嬉しくなった。

  • バッドエンドを迎えるはずの悪役令嬢が人生挽回! というのが悪役令嬢モノの醍醐味であり、どんな要素を加えるかでオリジナリティを出すかが見所でもあるのだけれど、本作は「医療」!
    看護師だった前世の記憶を活かして、主人公が活躍! けれども医療が未発達&古い価値観から、人工呼吸を「はしたない」と言われたり、気道熱傷していないか確認のため鼻の穴を覗くのを奇行と思われたり。
    本来死ぬはずだった第一王子を救命したことから、「攻略対象」の第二皇子の運命が変わってしまう。第二皇子ギルベルトと婚約することになった主人公は、未来に戦争が起こることを知っているため、衛生観念がなっておらず死亡率の高い医療分野を発達させようと、いろいろな人の助けを借りてプロジェクトを立てる。その過程で男性達から好意を寄せられたり、ツンデレ婚約者が赤い目のせいで理不尽な扱いを受けてきたことを知ったりして、恋に使命に大忙しで頑張る主人公を応援したくなるお話。
    純粋に誰かのために頑張って、その姿が周りを力づける女の子、大好きです。
    続刊が出るので楽しみ。

  • 面白かったけど、きりのいいところで終了してるけどナンバー付いてないので続きは期待していいの?

    ウェブではもう少しストーリー進んでるけど、連載はとまってるよーなぁ…、待ってます。

    乙女ゲームの悪役令嬢へ転生だけど、内容は医療チート?な恋愛オンチ令嬢リーゼリットの医学看護向上奮戦記。

  • 終わっとらんのかーい(笑)面白かったです。

  • 転生物で悪役令嬢物のライトノベル。元看護師が悪役令嬢に転生し、看護師のスキルを活用して医療水準の低い異世界の医療改革に奔走する。第2回異世界転生・転移マンガ原作コンテスト優秀賞受賞。漫画化されている。

    転生物は異世界に転生した主人公がチートスキルや原作知識で活躍することが定番であった。どちらかと言えば現実世界からの逃避、リセットの物語であった。その後は現実世界のスキルを使って異世界で活躍する物語が増えている。

    ここには現実世界の仕事自体は否定の対象ではなくなっているという現実肯定の気風への変化があるだろう。昭和の働き方は、仕事そのものが組織内の調整など組織独自の作法に従った組織内でしか通用しない「ゼネラリスト」が求められた。そのような仕事は他所で役に立たない。異世界で活用する物語にはならない。

    これに対して21世紀は昭和の働き方が後退し、ジョブにモチベーションを見出すようになった。そのような仕事のスキルは異世界でも通用する。それでも転生物の需要が続く理由は、現実世界では仕事のアウトプットよりも昭和の村社会的なコミュ力や調整力が評価されるという不合理がまだまだあるためであろう。日本型組織よりも異世界の方が公正にスキルを評価されるという願望の反映である。

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