クプルムの花嫁 4 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047374621

作品紹介・あらすじ

しいなに日頃の感謝や好きな気持ちをうまく伝えられない修。
しかし、今回の修はひと味違う!
仕事抜きの旅行を計画。行き先は……佐渡!
上手にアテンドして、しいなに喜んでもらえるかな?

第4巻も新潟の素敵なスポット目白押し!
さらには修としいなの出会いのエピソードも。

感想・レビュー・書評

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  • しいなと修、最初の出会いが描かれる23話。
    修にとっては突然飛び込んできた見知らぬ少女。けど、初対面の頃から今に繋がる遣り取りの萌芽を感じられるね
    ひたすら銅に向き合う修、そんな彼の世界を広げるしいな。かといってそれは一方通行ではなく、時には修の方からしいなの体験を広げるきっかけを与えもする。素晴らしい関係性の二人だよ


    でも、そんな相方であるしいなでも立ち入る事が難しい領域が職人の空間
    作品制作の為に他を疎かにして銅を叩き続ける修に寂しさを覚えたしいなが会いに行っても彼は銅から意識をほぼ外さない。というか人間的活動である食事や風呂を後回しにしてしまうくらいに彼は他の要素を自身から締め出していた

    そんな彼へ貢献の余地が有るとすれば、仕出し弁当の用意となるわけか
    後回しにしても本当の意味で接種しないわけではない食事。それに冷めない温もりと愛を込めて彼を見事帰宅させたしいなは最高の相方だよ!


    そういや、前巻から妹弟子のような形になったあさひは本格的な修行はまだでも、少しずつ銅板叩きに精を出し始めているようで
    咲から専用の鎚を与えられたのは、彼女に銅叩きをするに値する人間と認められた証なのではないかと思えたよ
    ……一方で認められたあさひが妙に咲を尊敬しているのは気にならないでもないけど。確かにあれは女たらしだ(笑)


    普段、銅にばかり目を向ける修が珍しく旅行を企画する29話からのエピソード
    珍しすぎてしいなに銅器の取材と思われてしまうのは普段の彼の人柄が現れているね(笑)
    あと、修が渾身の旅行案を練ったというのに、しいなの方が旅行慣れしていたのは大誤算か

    修がリードするなんて難しい話。かといって「やはり自分には向いていなかった」となるのではなく、「しいなを楽しませて遣れていない」と純粋に落ち込む彼の姿は愛情に満ちている
    そんな修に対して「十分楽しんでるし」と返すしいなの優しさが染みる…

    しいなに貰った分だけ返したい。そんな彼の想いが籠もった旅行は当初の目的地には辿り着けなかったけど、それでもまた別の目的地に辿り着けた
    貰うとか返すとかではなく、もっと純粋にしいなに対して「好きだ」と間違えずに伝えられた修は格好いいよ

    ラストは「ゆうべはおたのしみでしたね」状態に
    この二人にしては珍しい展開の気もするけれど、この旅行で二人はより夫婦に近づいたのだとも感じられたね

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