和をもって日本となす

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047911819

作品紹介・あらすじ

大統領も首相も知らない、もう一つの日米摩擦。baseballは野球ではないという視点でとらえた日米文化の根本的相違。

感想・レビュー・書評

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  • プロ野球というか、日本の野球界というのは、そこら中にあるリトルリーグを見るにつけ、炎天下の夏の甲子園にしろ、ド根性によって成立している感はある。
    とはいえ、バブルも崩壊し、この本が書かれてから30年、日米の野球から、日本も米国も随分変わってしまって、ああ、こんな時代もあったんやなぁ、と感慨深い。そういう意味で、大衆の雰囲気を伝える歴史書の趣き。
    んが、何しろ懐かしいのはここに出てく面々で、クロマティやらバースやら、ブーマーに至るまで、子ども時代の自分には普通にスゲーだったわけで、この人たちが随分な扱いを受けていたことに愕然とするわけである。ガキだったんだなぁ。。

  • 日本の野球と、アメリカのBaseballを比較して文化論を描く一冊。

    日本の野球が大事にする「和」と「努力」。それはアメリカのBaseballをやっていた人間からすると非常に驚く部分があるという。

    同じルールで行っていると思われるスポーツであっても、そこで使われているマネジメント論やゲーム運び論は全くことなるものなのだ。

    よくここまで調べたな・・・と思うくらい、色々なエピソードが出てくる本書。少し飛ばし飛ばしでの読書になったけど、面白かったことには変わりない。

    普段日本という国で生活していると気づけない点が見えるのが非常に勉強になった。

    日本流がいけないとか、アメリカ流がいけないとか、そういう議論をしたいわけではない。日本のやり方を学んだ上で、どういう生き方、マネジメントをしていくのか?を考えるキッカケにしたいと思った。

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著者プロフィール

1942年、米国ニュージャージー州生まれ。大学在学中、合衆国空軍に入隊して来日。除隊後は上智大学で政治学を専攻した。出版社勤務などを経て、日米の文化をテーマとした執筆活動を開始。77年に『菊とバット』(サイマル出版会、早川書房)、90年に『和をもって日本となす』(現在、角川文庫)がベストセラーとなる。『東京アンダーワールド』『東京アウトサイダーズ』(角川文庫)や『サクラと星条旗』『イチロー革命』(早川書房)など多数の著作がある。

「2018年 『ふたつのオリンピック 東京1964/2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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