やくしょのふたり (メディアワークス文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年11月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048655743
作品紹介・あらすじ
“お役所仕事”なんて一切なし!?
元気な明日は若い二人が作ります……たぶん。
矢田聡司、社会人3年目。勤めていた会社から急な出向を命じられた不幸な彼は、初日の通勤中、痴漢に間違われたところを美女に助けられる。
彼女の名は鏑木彩佳。感謝する矢田が身の上を明かした瞬間、彼女は不機嫌も露わに去ってしまう。その理由がわからず困惑する矢田だが、出向先の同僚として不機嫌な美女と運命の再会を果たすことに。
そんな矢田の新しい仕事とは、『消費者省』という商品の安全性を守るために作られた『国の役所』で働くこと。ハードな職場で訳ありクール美女と凸凹コンビを組むことになった彼は、次第に彼女が抱える秘密を知っていくが……。
感想・レビュー・書評
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面白く一気読み
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勤めていた会社が不祥事を起こして3年後
出向を命じられる。
出向先は、消費者省という、不正チェックの部署。
ここで二人一組で働かねばならない相棒が
ものすごいツンケンしているという状況。
そのうち理由が分かってくるのですが、さらに進めば
別の関係性も分かってくるという…。
また、最後にべつの落ちがあるわけですが。
最初に出てきた会社は、わりと道ができれば…でしたが
こんなに綺麗にいく会社はあるのでしょうか?
ある意味、押されたまま、な感じで、主体性があるのか
若干不安になるような会社でした。
2話目から3話目は、主人公と相棒の過去と言うか
その辺りの問題が。
ぎりぎりセーフ、な状況でしたが、解決できて一安心。
そしてこの二人の関係性も、多少変わるのでしょうか??w -
表紙がいかにもライトノベルだし、メディアワークスさんだし、軽い話かと思えば、取り扱っているテーマは“リコール隠し”
内容が本当にありそうな気がして怖い。
そこに主人公2人の過去の話が絡んでくるのだけど。エピローグになって突然ラブ要素?部署内で信頼と絆を深めていくのは分かるけど、そこまで発展させるものって、本編では感じなかった。 -
ライトなお仕事小説が持ち味の作者による新作。
今作はいつもよりちょっとシリアスなリコール隠し問題を扱っている。
リコール隠しの真相を暴くスリル有り、
大人の男女の恋模様有り、
いつも通り一発逆転ありのツボを押さえた構成でなかなか読ませる。
……のだけど、なんというかいつもほど惹き込まれなかったかなあ。
その原因はたぶんいろんな意味で唐突だからなのだ。
主人公が子供の頃の少女の想い出を思い出す過程もヒロインに会う前なのは順番が逆だろうと思うし、
リコール隠しの犯人がいきなり殺人も辞さない犯罪を起こすところもいかにも唐突。
ラストのヒロインの秘密の告白ももうちょっと伏線を張っておくべきだったと思う。
その辺がもうちょっとうまく描かれていればなあとちょっと残念だ。
とは言え、好きな作者なので、今後も楽しいお話を読ませていただきたい。 -
【“お役所仕事”なんて一切なし!? 元気な明日は若い二人が作ります……たぶん。お役所恋愛ストーリー!】
矢田聡司、社会人3年目。勤めていた会社から急な出向を命じられた不幸な彼は、初日の通勤中、痴漢に間違われたところを美女に助けられる。
彼女の名は鏑木彩佳。感謝する矢田が身の上を明かした瞬間、彼女は不機嫌も露わに去ってしまう。その理由がわからず困惑する矢田だが、出向先の同僚として不機嫌な美女と運命の再会を果たすことに。
そんな矢田の新しい仕事とは、『消費者省』という商品の安全性を守るために作られた『国の役所』で働くこと。ハードな職場で訳ありクール美女と凸凹コンビを組むことになった彼は、次第に彼女が抱える秘密を知っていくが……。